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小学生の頃の夢の話

 現実では怖い話みたいな出来事は中々起こらないものです。


 それこそ墓場に肝試しに行ったり神社で罰当たりな事をしたりすれば違うのかもしれませんが、好き好んで怖い思いをしに行くのも何か違いますしね。


 最近あった私の恐怖体験と言えば、せいぜい年末に宝くじを買って大晦日に小さな神社で3億当たるようにお祈りしたら何処からか風に乗って「殺してやる」って声が聞こえたくらいしかありません。


 そんな私も子供の頃は霊感があったのか、それとも純粋だったのか不思議な体験も多く体験しています。しかし年を取って汚れた私にはそうそう不思議な事も起こらない訳で。

 それでも夏だし企画が始まったので怖い話を投稿したい訳で。だから無理やり怖い話を思い出すわけで。


 今からする話は私が小学校低学年だったころに本当にあった怖い話です。

 幽霊が出る訳でも、不思議な現象があったわけでもありませんが、今でも印象に残っている出来事になります。そこまで怖くないは無いです。


 年齢を重ねた今、改めて思い出すと新しい発見もあって、あの出来事は忘れられないものになりました。昔の事なのでうろ覚えな部分もありますが、それでもいいと言う方はお読みください。


 ・・・


 みなさんは幽遊○書という漫画を皆さんは知っていますか?

 そう、あのジャンプのやつです。仕事しろのやつです。

 あれの登場人物で飛影っているじゃないですか。邪眼で黒龍破な妖怪です。ほら、クール系のあの人です。妖怪に見えないアレです。

 そんな飛影って最初は霊界から宝を盗んだ大悪党で、敵だったんですよね。

 飛影が盗んだ宝は、斬った相手を操る事ができる不思議な刀でした。(うろ覚えなんで違うかもしれませんが)

 

 何かねー、その話が妙に怖かったのか私はその話がアニメになった日の夜に夢を見たんです。


 今回はその夢の話になります。

 夢の始まりは学校から家に帰る所から―――


 ・・・


 「ただいま。」


 学校から帰って玄関を開けた瞬間、目に映るのは赤、赤赤。次に移るのは黒。

 そこには倒れている私の家族と刀を手にした飛影がいました。

 

 夢なので匂いとかはありませんが、それでも家族が惨殺された現場というのは結構ショッキングなもので、腰こそ抜かさないものの、どうして良いか分らずに棒立ちになったのを覚えています。


 今ならほら、アニメキャラだ漫画キャラだワッホーイ! ってなるんでしょうが、あの頃の私は純粋ボーイだったので怖くて仕方ありませんでした。

 あの当時は漫画を見ていなかったので、アニメの飛影しか知らない私にとって飛影は悪党でしかありませんでしたしね。


 マジブルですよ。怖がっていると斬られた家族が立ち上がって飛影を神の様に崇めだすんですね。それを見て更に私涙目です。

 そんで私の所にも飛影さんが来るわけですね。エンカウントですよ。デスゲームですよ。

 私は必死で命乞いしました。小学校低学年の必死の命乞いです。


 それを聞いた飛影は何か面白い事を思いついたのか私を斬るのを止めてくれました。

 ナイスです。この時は結構私の中の飛影株が上昇しましたね。


 でもね、それは間違いでした。


 この夢には続きがあります。夢はそこで覚める事はなくて、そのまま飛影に操られた家族との生活が始まりました。

 飛影は家に居座って、家族から神の様に崇められ、奉仕されます。

 そんな中、唯一飛影に操られていない私は家族に完全に無視されるようになりました。

 ご飯は床置きで隅っこだったし、意味も無く突き飛ばされたりもしました。

 外には出してもらえなくなくなり、軽い軟禁状態です。


 地獄でした。夢なので断片的に時間は流れていくのですが、3日間位はその地獄が続きます。無視されるのは結構辛いものです。それが家族からだと尚更です。

 耐えられませんでした。無視されるのが苦しくて、怖くて。小さな私は家から出ても生きていけないし、そもそも家から逃げると言う選択肢が当時の私にはありませんでした。


 結果、耐えられなくなって自分から飛影に刀で斬ってもらう事をお願いしに行きます。

 自分も同じになれば、少なくともこの地獄からは逃げられると思ったから。

 お願いしに行った時の飛影の表情は今でも思い出せます。


 期待外れ


 そんな感じの顔でした。

 飛影は小さな舌打ちをした後、私に斬りかかります。

 そして斬られる瞬間に私は目を覚ましました。


 ・・・


 どうでしたか、怖かったですか? 個人的にはとても怖い体験でした。

 今考えると夢の内容よりもこんな夢をみたのが小学校低学年という事実に、私はあの時家族をどんな風に見ていたんだろう? と怖くなりましたが。


 最近は夢をあまり見なくなりました。

 幽体離脱に成功しそうになった時に「死んじゃうよ?」と幼女ボイスで忠告されたりとかはしましたけど、昔より不思議な事も起こらなくなった様に感じます。

 心が汚れてしまったからでしょうか。脳味噌の老化が始まって想像力が低下してきているのでしょうか。


 まぁ、怖い事は起こらない方が良いんですけどね。


・・・


 それにしても3000文字って結構な文字数ですね。

 後1000文字以上残っている訳ですが、これはどういう事だ。


 会話文とか入れれば3000文字行きそうだけど、正直あの夢では命乞いしかした記憶がないので下手に会話入れると創作になっちゃうからな。


 もう1つ怖い話を追加しようとも考えたんです。

 小さい頃は下水道探検なんか良くしたんですが、そこでナニカに追いかけられた話とか、ヤクザの車に誤って水風船ぶつけて追いかけられた話とか。

 

 でも、下水道でのナニカはただの浮浪者だったし、水風船で追っかけてきたのはヤクザですらありませんでしたからね。


 そうですね、幽霊を見る方法というか、呼び寄せる方法でも話しましょうか?

 これは聞いた話なんですけど、結構呼べそうな方法なので誰か試してみて貰えませんかね? 私怖くて試せないんですよ。


 いらない? そういうガチなのは求めてない? 

 そうですか。結構簡単なんですけどね。風呂場で目を瞑っている時に何かの視線を感じる時あるじゃないですか。その時に気のせいだと思わないで―――


 あ、本当にそういうのはいらない系ですか?

 じゃあどうしましょうかね。


 あ、中学生の頃に帰り道が一緒だった女子がいて、たまたま私の前にその子がいたんですけど、その子が私をストーカーだと勘違いして走って逃げられた時の話でもしましょうか?


 違う? それ怖い話じゃない?

 あぁ、悲しい話でしたね。



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