表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
72/84

12. 亡者はなかなかへこたれない

 カレンのバイクが捨てられた理由は単にガス欠だ。南区から来た俺は予備タンク分も使っていたしすぐに面会に行ったのでそのまま補充していなかった 。乗っていた男はバイクを拾い、燃料を入れて持って帰ろうとしていただけだった。


「じゃあカレンは?」


 あんな綺麗な子が夜中に一人で歩いていて無事なわけがない。血の気が引いたがビルのガードの褐色の肌の方のマッチョが「一応は無事だと思ってます」と告げた。


「ドロ野郎は東に歩いていく巡礼集団とすれ違ったって言ってました。あれ、夜中に集団で歩くことあるっすよ。それに混ざったんじゃないかと」

「じゃあすぐ追いつくな」

「いえ、今時は教皇さまのいる辺りだけ歩いて後はバスで行くのが主流です」

「最近のヤツらは根性がたりんっ」


 ビルが八つあたり気味にののしった。クールな俺は調べを続けた。


「巡礼集団はどこから来たやつらなんだ」

「昨日出たのは第二地獄都市の巡礼だけです」


 そのケン・ハイネとやらが率いた集団か。ビルが「よりにもよってあのいけすかねえヤツらとっ」と切れかけている。


「第二地区なら東へ向かったはずだな。ビル、おまえは電話で東区のサム・ライに連絡を取れ。中央店を通れば早い。その後は万が一のために第十普通区と修道院のある第八人外区を通る許可を教皇さまにもらえ」

「人外区は許可が出るだろうが、あらかじめ申請してなきゃ普通区はめったに通してくれない」

「じゃ普通区のシロウ・ヤマモト・バークレイとその手下のおまえってことにしとけ」

「はあ? 俺が手下とかありえんし」

「つまらんプライドは捨てろ。カレンのためだ」


 彼はちっと舌打ちして了承した。


「急げっ。できれば十七地区で捕まえたい」


 巡礼集団がもたもたしてたら東区でキャッチできる。ビルはだっと走り出て行った。俺はガードの連中に、巡礼に加わってなかった時のことを考えて指示を出した。


「忙しい組織には悪いが、何時間かは人を借りて動いてもらえ。あんたらは休憩してそれから捜索してくれ」

「まだいけるっすよ!」

「大事な時にかくっとくると困る。いったん休め」


 だいぶ毒されているが俺の人権感覚の基礎は天国都市のものだ。滅私奉公を強要できない。


「サブから連絡があったら帰らせて休ませろ。あ、忘れてた。これ南区のイエヤスで買ったバナナキャンディーだから食べてくれ」


 バナナの形のアメを渡すと、俺もいったん部屋に引き上げた。



 中央点のきれいな石畳をかっ飛ばし、普通都市からの観光客の度肝を抜いた。そのままがんがん走って東区の門にたどり着く。警備のやつに名乗ると話が来ていたらしく顔パスで通れた。門を出てまたかっ飛ばそうとすると真横の地面に銃弾で穴が開いた。


「待てって言ってるだろうがっ!」

「よお」


 ビルが片手を挙げる。ジェフはそっちには手を上げたがまた俺の方を見てぎゃんぎゃんわめいた。


「普通都市民さまは地獄の民とは口をきけねえってのかよっ」

「程ほどにしろ。男の格が下がる」


 可愛い声が可愛くない事を言っている。俺はバイクを完全に止めてから飛びついた。


「玉っ」

「久しぶりだな、シロウ」


 相変わらず五歳児くらいの外観だ。だが衣装は子供用のキモノドレスを着てちゃんちゃんこジャケットを羽織っている。白地に愛くるしい大きな目の黄色いねずみのような動物の図案だ。しっぽがギザギザしている。


「会いたかったよ」

「女をくどいてるようじゃのう」


 玉はちょっと笑うとジェフに「連絡事項があるじゃろ」とうながした。

 彼は苦虫をかみつぶしたような顔で「現在東区では巡礼バスは確認できない。南区沿いに普通都市に向かったと思われる」と情報をくれた。


 第十普通区は東区と大きく隣り合っているが南区ともわずかに接している。厳しく管理しているので一般人はあまり使わないルートだが、双十字教の巡礼集団なので許可が出たらしい。

 ビルが青ざめた。


「なんてこった。普通地区まで行っちまったか」


 すぐに旅立とうとする俺たちを二人は止めた。ルート沿いの建物を指差した。


「第十普通区はルートが多い。あちらの連中はどこを行ったか教えてくれんだろうから、ここで飯を食ってけ」

「そんな暇ねえ。早く行かねえとカレンが危ない」


 ビルがいきり立ったがジェフがなだめた。


「落ち着け。俺はこいつが嫌いだが、おまえは乗り手を消耗させるわけにはいかんだろ」


 俺も口を挟んだ。


「俺はいい。時間が惜しい」

「弁当が用意してある。とりあえず食え」


 ジェフは布に包まれた積み重なった箱を取り出した。


「おセチ料理だ。縁起がいいメシだ」


 玉に目を向けるとにやっと笑って肩をすくめる。本来の文化とは違うのだろうが面白がっている。


 俺たちが玉といっしょにおセチとやらを食べている間に、ジェフが燃料を補充してくれた。


「東区を出るときもう一回補充してけ。普通区はぼったくるからな」


 相変わらず俺には不愉快そうな顔を向けたままだが助言はありがたかった。ビルが代わりに礼を述べる。


「ありがとな。サム・ライによろしく言っといてくれ」

「女取り返したらいい品見つけろよ」


 俺たちは二人に手を振りまたバイクに乗った。サブの整備がよかったらしく排気音も心地いい。その上ビルの乗り方がベストだ。タンデムが楽しいなんて初めて思った。


 正直ロイじいさんを西区まで連れて行くのは大変だった。念のため紐でつないだが、おびえて身をそらす彼のせいでこっちまで引きずられそうになった。半分気絶してからの方がましだったが、それでも落とさないように相当気をつかった。


 だがビルは、自分では転がせない分乗せられることには慣れていて曲がる時も俺に合わせて適切な角度で身を傾ける。スピードをぐいぐい上げてもビビりもしない。


 周りの景色は二本の派手なベルトに変わり、遠くの景色があっという間に手繰り寄せられてくる。俺たちは風と一体化したみたいに走り、数少ない車やバイクを軽く追い越していった。


「ここが出口だ」


 普通区と地獄区の境は巨大な壁に仕切られている。地獄側から見ると道路が唐突に遮断されている感じだ。壁に築かれた金属製の門は強固だがこちらには門番もいない。


 近くに燃料の供給スタンド兼東区の出張事務所があったので寄って名を名のって燃料の供給を受けた。


「普通区に予約はしてある。今から連絡して開けてもらうが焦って近寄るなよ」


 係員たちが微妙に暗い顔をしていた。首を傾げつつ門に近寄ると、開き始めた瞬間どこに隠れていたのかいきなり多数の人影が押し寄せてきた。

 事務所の人間が無表情に撃ち殺す。ぱんぱん、と乾いた音が立つ。


 死体をものともせずに何人かがそれを踏み越えて入り込んだ。が、向こうからはトミーガンの妙に軽快な音が響く。人の倒れる音。子どもの泣き声。そしてそれはすぐに消える。


「……子どもまで撃つのか」

「こっちじゃ撃たない。あちらで撃つ」


 係員は淡々と答えた。日常的に人を殺し続ける男たちの最後の砦だ。俺は彼らを責めるべきではない。


 ビルは男の一人に話しかけた。


「すまんな。だがどうしても行かなきゃいけねえ」

「仕事だ。オレは金が要る」


 通常より給料は高いらしい。

 俺たちは固い表情で門をくぐった。


 塀から二キロほど緩衝地帯がある。ごつごつとしたただの荒れ野だ。死体がいくつも転がっている。

 そこを渡りきりもう一つの塀の前に立った。サーチライトがあてられ身体が測定される。


「バイクは押したまま通れ」


 無感情な声が響き壁の一部が開いた。中にはいるとそこは建物の一部だ。が、金属製の箱みたいな部屋だ。そこでもまたライトがあてられるが洗浄と殺菌のためのものらしい。


「銃器類はすべて出せ」


 指定された箇所に銃を入れるとそこが閉じられた。没収かと青くなると再び開き、ビルのコルトパイソンだけ透明なジェルシートにパッキングされていた。


「十区を出る時に封を解かれる」


 俺のはそのままだ。尋ねたい気もしたが取り上げられるとまずいので黙っておいた。

 返ってきた物をしまっていると天井の一部が動いた。なんだろうと目を向けるといきなりガスが噴霧された。焦って逃げようとしたが逃げ場はない。入ってきた扉も閉まっている。鼻と口を押さえたが大して意味はない。

 振り返るとビルも同じように口を押さえ、コルトパイソンのパックを振り回している。だが意識は限界でそこで途切れた。



 目が覚めると別室だ。医療用らしい簡易ベッドに寝かされている。隣のベッドにビルがいたが驚いた。額に真っ白な三角形の布が貼り付けられている。


「なんだ、これ?」


 起き上がるのに困りはしなかった。近寄ってはがそうとしたがはがれない。ビルは死んではいないがよく寝ている。もともと着ていた服の上に、白いキモノのようなものを着せられている。俺は変わらない。


「それは特殊な接着剤を使用していてはがれない。十区を出る時に除去しよう」


 壁に設置されたスピーカから聞こえるのは金属製の部屋で聞いた声だ。男の声だがひどく無機質な印象を与える。


「なぜ彼だけ?」

「地獄民だからだ。ここでは彼らは亡者(もうじゃ)と呼ばれる」


 腹が立った。でも十七区につき返されるような真似は避けなきゃいけない。せめてと皮肉を言ってみた。


「大した人権感覚ですね」

「過去われわれは地獄民に大いに迷惑をこうむった。当然の処置だ」


 相手は揺るがない。そりゃそうなんだろうがビルは困ったやつだが悪人じゃない。控えめに抗議してみたらさえぎられた。


「それより、君には十一区から捜索願が出されている。シロウ・ヤマモト・バークレイくん。届けを出したのはご両親だ。大学卒業後就職も決まっていたのに行方不明になったそうだね」


 げっ、と声を出しそうになったが何とか耐えた。これはやばい。十区は隣り合っているから当然こちらにも話は回っているわけだ。


「もう連絡したんですか」

「いや。君は成人している。事情を聞いてから判断する」


 よかった、まだごまかせる。オレは舌に全神経を集中させた。


「両親には育ててもらった恩はありますが、搾取のためにそうされたとしか思えないので帰るつもりはありません」


 同じDNAを持ちながら、残忍で底意地の悪い本物のシロウ。だがあれがもともとの資質ではないことは俺が一番わかっている。

 あいつは最低だ。害のあるクズだ。だがその根っこの素材には俺のこの高貴さがあるはずだ。それがとことん腐っているのはたぶん、環境が正しくなかった。以前サム・ライにちらと聞いた言葉を参考に考えると、親の思考が問題の根源だと思う。


ーーーー君の家族は残念がっているようだ。せっかく元が取れる時期になったのにと


 だから彼自身がこう考えるようになってもおかしくはない。


「事情は知らないが生存報告だけはするべきではないかね」

「それさえしたくないわけがありまして。実は私は、天国都市に雇われました」


 さすがに相手が黙った。俺はペラペラと続けた。


「生活に不自由のないあちらの方では、青年層だけでなく高年齢の人々もごく普通に大学に通い好きな分野を研究したりすることが一般的だそうです。私は社会学等を研究する方に協力し、彼らが訪れることのできない地獄都市を訪問しレポートすることになりました」

「相手の名前は?」

「守秘義務がありますのでご容赦願います」


 また少し沈黙が続く。だが長くは途切れなかった。


「決まった仕事を蹴ってまでか」

「無事成功したら正式に天国都市で働くことができるそうです。待遇は非常にいい。しかしその条件の一つとして、係累と縁を切ることを命じられました」


 声は質問を変える。


「この地獄民と同行するわけは」

「彼こそが最大の観察対象です。地獄市民でありながら大変なエリートで、将来の十七区を背負って立つ人物だと目されています」


 こう言っとけばこいつも意味なく殺されはしないだろう。


「何か証拠はあるのか。証明書の類の発行は」

「私的な雇用関係ですのでありません。天国市民は普通市民に偏見を持ってはいますが、私たちが逆らえない立場であることは認識しています。だから彼らは口約束でも不利になるとは思っていません。気軽に雇われましたが代わりに天国都市の一部を見せてもらえました。正式に雇用される前ですので話すことを止められてはいません」


 壮麗な教会とその周辺の情景について語る。別に話しても不利益にはならない程度のことだ。


「……了承した。通行許可を与える」

「あの、十七区から来た巡礼バスはどのルートを通りましたか」

「質問には答えない」


 そっちはいくらでも尋ねるくせに。


「じゃあせめて個人資産を返してください。俺のヒャッハー号はどこです?」

「?」

「乗ってきたバイクです」

「この建物を出た所においてある。ただし公道を走らせてはならない」

「じゃあどうすればいいんです?」

「トラックを借りて乗せていけばいい」


 レンタカーの店は教えてもらった。が、そこまで押していかなければならない。

 最後まで無愛想に声は説明した。俺はビルを揺さぶって起こし、指定された通りに部屋を出た。



「亡者だぜ! 亡者がバイク押してる!」

「死人! 死人!」

「地獄民だぜ。くっせえな」


 道ゆく男がビルを指差す。女たちは見かけるやいなや走って逃げる。

 腐ったオレンジも投げつけられた。だがビルは片手で受け取ると「うらめしやあ!」と叫んで投げ返した。

 べちょべちょになって怒り狂った男が今度はけっこう大きいコンクリートの欠片を投げつけようと持ち上げたので撃ち砕いた。


「亡者をの味方かよっ」

「体内に消毒できない病原菌があるかもしれない。血を流させるな」


 大声で叫んだら真っ青になって走り去った。一刻も早く汚れを落としたくなったらしい。他の男たちも少し離れてひそひそやっている。俺はかまわずレンタル屋に入った。


「証明書がないのでしたら買い取っていただきます」


 中古の軽トラなのに新車以上の価格を言われた。一銭も値引かないそうだ。俺は考えて、ヒャッハー号の売買を申し込んだ。ところがファストフード一食分の値段を提示された。


「いくらなんでも安すぎだろ!」

「亡者の乗ったバイクなんてそんなもんですよ。縁起が悪いし」


 店員は悪意さえなさそうだ。他にあたってみようかと出て行こうとしたら「このあたりの店は情報を共有しているから同じですよ」と告げられた。じゃあ時間が惜しい。


「わかった。バイクを売ってジープを買う」


 目の玉が飛び出しそうな値段を言われたが呑んだ。ただし車はこちらで選んだし燃料はフルに入れさせた。靴底から服裏から金を全部ひっぱり出したが余り残らなかった。


「おい、金」


 俺の交渉の間店の隅でテレビを見ていたビルが気づいて傍によってきて小声で言ったが「後でロイ・ムロイからふんだくる。おまえのは今後にとっておけ」と返した。

 彼は礼を言わなかった。黙って少し下を向いた。


 ジープを調整させていると、ちょうど小学生の下校時間なのか店を子どもが取り囲んで指差して笑っている。出ようとすると「地獄に戻れ!」とコールを始めた。


「離れろ!」


 叫んだが囲んだままだ。店員は注意しない。イライラが募って銃を取り出そうとしたらビルが立ち上がった。


「おい俺は本物の地獄民だ。俳優じゃねえ。おまえらに本物の焼き土下座を体験させてやる」


 唸るように低い声で囁くと、怒鳴ったわけでもないのに子どもの一人がぴゅーっと逃げた。そのとたん囲みが崩れてわらわらと子どもが逃げ出した。その隙に発進する。


「焼き土下座ってなに?」


 とにかく東に向かって進みながらビルに尋ねる。


「あー、今テレビでやってたアルプスの少女カイジってドラマに出てきた。大人気により再放送ってあおりがあったからガキは知ってるかなと」

「なんだそれ」

「あらすじも見たがピカレスクだな。ワビ・サビの島国話らしい」

「以前写真集で見たが、アルプスって大陸にある山脈のことだぞ」

「おまえモノを知らねえなあ。例の島国にもあったんだ。サム・ライのとこの復元士が言ってた」


 そのドラマは容姿には恵まれず学歴もなく腐っていた少女カイジが、傭兵上がりの男と獣使いの幼馴染を仲間に引き入れ知り合いの金持ちの少女を使って金儲けをする話らしい。


「ちょうどロッテンマイヤー・トネガワが焼き土下座をする回だった」


 人が必死に交渉してる間どんだけ本気でテレビを見てるんだ。役に立ったからいいけど。

 肩をすくめて速度を上げると、ビルは「まったくあいつは手のかかる女だぜ」とため息をついた。


「故郷を離れ亡者に成り下がってまで追わなきゃならん」

「やめるか?」

「いや。必ずつれて帰る」


 こんなひどい状況でも彼は恵まれている。女の気持ちを信じられる。


「おまえはあきらめたのか?」

「いや」


 アンジーに会いたい。憎まれても恨まれていても会いたい。声を聞きたい。話したい。だが……君は?


「こんなことになってさ、えらい目みてるがガキの頃の謎だけは解消されたな」

「どんな謎?」

「ほら教会でよ、神父とか話すじゃん。神は一匹の子羊がはぐれたら九十九匹の羊を置いても探しに行くって。バカじゃねーのって思ったさ」


 俺も昔同じことを考えた。探してる間に他がはぐれるに決まってる、その一匹をあきらめて九十九匹を救った方がマシだと思った。


「けどよ、結局俺だってシェリルが逃げたらシェリル、カレンが逃げたらカレンを追っかけるじゃん。大事なもう一人を置いてもな。つまり神様ってやつは人間一人ひとりを自分の女と同じように大事に思ってんだろうな」


 いい言葉……なんだろうか。


「にしちゃ試練与えすぎだろ」

「ああ。もっとイージーモードでいきたいわ」


 ジープには(ほろ)がついているがまだ外したままだ。風が髪を吹き上げうなじが冷える。日は傾きだした。今夜は野宿かもしれない。


 俺たちはメインストリートを走らず、それと平行した市道を走った。地獄民に対するこの迫害が日常なら中心的な道を行くわけがないと思ったからだ。

 近くに地獄都市のバスは見えない。双十時関係らしいマークをつけた車もレイキューシャも見あたらない。運送関係のトラックだけがやたらに多い。それでも俺たちは注意してあたりを見渡し、カレンが乗っている可能性の高い車を探し続けた。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ