新たな事件!ギルドを襲撃したのは組織グリムリーパー!?
アーヤが動き相手もそっちに向かっていく。そのすきにジャンが入っていき敵を倒しながら地下に
進んで行く。アイテムがある場所には部屋を三つ通らないといけないが、その部屋の扉を開けるに
はギミックを解く必要があった。
ジャンは一つ目にとりかかった。そのギミックは数字が表れ同じ数字を三回合わせると言う
もので、数字は多く毎回ランダムで現れるが日本でゲームをしていたジャンには簡単な
作業だった。
すぐに次の部屋に行き二つ目のギミックにかかりそれもすぐに終わらせた。一方アーヤは
大人数で襲い掛かってくるがアーヤは一人ずつ剣で切り倒していく。
「遅い!もっと強いのはおらんのか?」
「こいつ鬼族だ!気をつけろ」
「だからそれが遅いのじゃ」
アーヤが倒しまくってる間にジャンは三つ目を始めていた。それも解読し目的の部屋に
たどり着いた。
「ここか。あからさまな金庫があるな。他にもいくつかある。全部開けて他のアイテムや
金目の奴も持っていくか」
アジトの中の敵は倒しているので余裕で見ていく。すると目的のアイテムが見つかった。
「これか。これ、アイテムサーチができるやつだ。隠れた場所のアイテムを見つけれる
貴重な代物。これで何をするかはしらんがとりあえず警戒はしておこう」
外に出るとアーヤが敵を全滅させていた。二人はミッションをクリアし依頼主の所に
翌日向かった。
「確かに。本物ですね。でもよくお二人で無事に帰れましたね」
「アーヤが敵と戦って自分がギミックを解いていったんです」
「そのギミックが難しく他の者達は脱落するんですが」
「自分はそういうの得意なんで。だから簡単でした」
「それは頼もしい。また何かあったらあなた方に依頼してもよろしいでしょうか」
「まぁいいですよ。自分は大会に出るんで訓練もしてますが」
「そうですか。それならこちらもご協力できれば色々提供していきたいのですが」
ミランと色々話し合ってそれから店に戻った二人。
「すごい稼いだの」
「あぁ。元の依頼とさらに提供もしてくれたからね。でも気を付けなよ」
「わかっておる。怪しい気配があったからの。それでも一緒にやろうと思ったのは
どうしてじゃ?」
「どこかとつながってるだろうからな。ああい言う所は。だからそれも一緒に探り
ながら色々引き出そうと思ってね」
「危険じゃの。でも我がいるから安心せい」
「そうだね。改めてよろしく頼むよ」
「うむ。よろしく頼むぞ。さて、お湯をつかりに行くかの?」
「だからここで脱がない!」
「いいではないか。裸の付き合いをしようではないか」
ジャンは強引に連れられて一緒にお風呂に入る事になった。アーヤは風呂好きで
誰かと一緒でも恥ずかしがる事はないそうだが、アーヤの豊満な胸は異性じゃ
なくても魅了してしまうほどなのでジャンは少し心配だった。
それからは大会に向けての訓練をしたりアーヤとクエストをしたりした。二人は
活躍していき街の中でも名前が知れ渡っていく。
数日が過ぎ街が大会に向けての準備が始まりお祭りみたいになっていく。
そんな中でまた事件が起きた。
それは別の区にあるギルドが襲撃されたそうだ。街が大きいので各区にギルドがあり
狙われたのは第10区だ。
そこには冒険者達も戦ったらしいが誰もかてなかったようだ。すでに騎士団がそこで
調査していてジャンはアーヤと一緒に後から現場についた。
「ここが10区のギルドか」
「結構悲惨な現場じゃの」
「たぶん、ランクの高い敵の仕業だな。じゃなきゃ誰も勝てないのはおかしい」
「そうじゃな。もしくは何かしらのアイテムを使ったり」
「それもあるな。詳しく調べてみるか」
玄関から見ていたジャン達は中に入ろうとした時誰かに止められた。
「ここは立ち入り禁止よ!」
「そう。冒険者も今は入れないわ」
二人の騎士団員が止めに来た。一人は青い髪で槍の様な武器を持っている。もう一人は
普通の剣だが二つ持っていた。二人とも美人でエスタみたいな感じもしていた。
「すいません。手伝いたいんですが?ダメですか?」
「!?それは!エスタ隊長の!」
「はい。何かあったらこれを見せてもいいと言われたので」
「そうか。君が噂のジャスティンか。話は聞いている。だが手伝うとは君は調べる事が
できるのか?」
「ハイ。そういうのも得意なので役に立ってみます。えっと」
「ああ、私はオーロ、こっちの黒髪がヴァネッサ。私達は第10部隊所属よ」
「初めましてジャスティンです。ジャンって呼んでください。こっちは仲間のアーヤ」
「アーヤじゃ。よろしく頼の」
「まさか鬼族?にしては礼儀がいいな」
「ええ。それに人と一緒に行動してるなんてね」
「我は賢いからの。それにこやつは気に入っておるからの」
「そうなの。じゃぁ手伝ってもらうおうかしら」
二人は中に入って調べ始めた。ジャンは細かいところまで調べていきアーヤは魔力が
残ってないかを調べていく。
「本当に調査してるみたいね彼」
「ああ。慣れている。しかも誰より真剣だ。エスタ隊長が言ってた通り正義感が
あるみたいね」
それから受付の人達から聞いたり外も見回ったりした。そんな中でジャンはある事に
気づいた。それはやはり何かのアイテムが使われているという事だ。
「やはり何か違法アイテムを使っているのか」
「違法アイテム?」
「ええ。国が認めていないアイテムはいくつかある。それらは国が保管しているが
盗まれている物もあってな」
「それがあれか。でも今回のは別の奴だ。それを使ってる奴を見つけ出せば」
「それには心当たりがあってね」
「オーロさん。それってどこかの組織とかですか?」
「そう。最近活動が活発になってきた組織があるの。それが組織グリムリーパー」
「グリムリーパー」
「組織のボス、カリナを中心に動いてる組織よ。我が城から盗んだのも彼女達の
仕業だとわかっているわ」
「そうですか。それじゃその組織を探せれば」
「簡単にはいかないぞ。それに今は大会も近いから騎士団は城からあまり離れる事が
できないからな」
「なら俺達が調べますよ。任せてください。俺も警察ですから」
「警察?あぁ我々みたいなのか。そうだな。頼むとしようなぁオーラ」
「そうですね。お願いますジャン」
「了解」
ジャンは敬礼をした。つられてアーヤもする。それからジャンはオーラが言っていた
組織、グリムリーパーを調査する事にした。
そしてその調査はすぐに進展した。それはジャンが一人で夜の街を巡回している
時だった。