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鬼族アーヤとクエストへ!

夜の街を歩いているジャン。ただ歩いているだけでなく実は後ろで誰かにつけられているのは

すぐにわかった。なのであまり家がない場所、公園の方に向かい、そこで止まった。


「何か用かな?」

「気づいてたんだ。魔力もないからただの一般人かと思ったけど」

「一応ランクはDで今度の大会にも出る予定なんだけどな」

「そんな力でか。大会もレベルが落ちたな。やはり中止にしないと」

「あんたがさっきの犯人か?」

「そうね。それでどうするの?捕まえる?」

「そうしたいけど、証拠がないしたぶん自分じゃ勝てないから」

「わかってるわね。でも、あなたは危なそうだからただでは返さないけど」

「そうか。じゃぁ抵抗させてもらおうか」


小さな公園に緊張が走る。フードを被った女性らしき人は構えてジャンも身構えて

手を後ろに動かす。


それを見ても相手は構わずに先にジャンに向かってきた。その瞬間にジャンは銃を

取り出し撃った。それは魔光ではなく普通の銃弾の方だった。


それにはさすがに相手も驚きそれを上に飛びよけた。


(なんだ今のは?得体のしれない攻撃をしてくる。注意せねば)


上から剣を使って攻撃してきた。ジャンはよけながら狙い打てるのを待った。


「面白い攻撃をするわね。それは使わせないよ」

「じゃぁ今度はこっちで攻撃だ」

「!?小剣!本当に変わった戦い方だ。お前は何者だ?」

「ジャスティン。未来の騎士団員だ」

「未来?ただの志願者か。でも、それならなお私達の敵だな」

「あんたは誰だ?こっちは名のったんだから教えろよ」

「悪いね。教える義理はないよ」

「まぁ悪人だしな。後で調べることにするか」

「騎士団でもないのに調べられるのか?」

「これでも警察なんでね。調べるのは得意だ」

「警察?本当に変な奴だ。今夜はここまでにしよう。また会うだろう。その時は

お前の正体を教えてもらう」


そう言って彼女は姿を消した。少ししてレイナがなぜかかけつけた。誰かが戦ってると

城でもわかりエスタが向かわせたようだ。


とりあえずレイナに彼女の事を話した。レイナには心当たりがあるようでその事を

聞いてからジャンは店に戻った。


翌日エルザに昨日の事を話して注意はしておくように頼んだ。それらからジャンは

ギルドに言って情報を集めることにした。


「これがわかってる組織のリストよ」

「結構いるな。最近動きのなかった所は」

「動きのなかった所を調べるの?」

「ああ。活発に動いてる所はあんな襲撃はしない。あれは準備をしないとできない

からな。それなりに大きい組織で動きのなかった所から調べていけば」


それからクエストボードを見に行くジャン。そこにそれらしい依頼がないかを

確認していた。さすがにないが気になるのはいくつかあった。


「あるアイテムを盗んできてほしい。依頼レベル星3。そのあるアイテムが何かは

依頼主と相談してから確認をするか。こういうのをやっていけば近づけたり

向こうからくるかもしれないからな」


ジャンはその依頼のクエストを受付に持って行った。するとこれは一人から数人で

行えるという事を聞いた。


「数人か。確かに一人よりはいいけど、俺には仲間なんていないしな」

「それなら一緒にどうじゃ?」


いきなり後ろから声をかけられ驚くジャン。振り返るとそこには女の子がいた。その

格好は盗賊みたいな感じだが、スタイルがよく美人でカッコいい感じの女の子だ。


「君は?」

「我はアーヤ。鬼族の子にして冒険者じゃ!ランクはB。どうじゃ文句はないじゃろ?」

「・・・・・・鬼?よくみると確かに角?が二つある。あの」


ジャンは受付の人に説明を聞いた。この街にいろんな種類の種族がいる。なので

鬼族がいてもおかしくはない。ちなみに他にも定番のエルフや獣人、妖精なども

いるらしい。


「盗賊か。確かに何かを盗むならうってつけだが」

「何か問題があるのか?」

「まぁいくつかあるが、一人よりはいいか。じゃぁお願いしようかな」

「うむ。いいじゃろう。我に任せておけ。改めてよろしくなジャン」

「ああ。よろしく」


こうして鬼族のアーヤと一緒にクエストをする事になった。


すぐに依頼主の所に行く。そこは第1区のさらに奥の方の隠れ家的な場所に

二人はやってきた。


「ジャン、気を付けるのじゃ」

「わかってる。隠れてる奴がいる」

「お主、魔法とかは使えないのによく気づけるの」

「まぁ特技とでも言っておこうかな。それよりあまり攻撃的にはならない

ようにな」

「わかっておる。我は鬼でも冷静な方じゃ。歳のせいではないからな!」

「そうか。じゃぁ行こうか」


家の前にいた者達に依頼書を見せて中に通させてもらった。案内されたのは地下の

部屋だった。警戒しつつ依頼主が来るのを待った。


「お待たせしました。依頼主のミランです」

「依頼を受けたジャンです。こっちは仲間のアーヤ」

「二人ですか。大丈夫ですかね?」

「もちろん。自身はあります。盗むだけでいいんですよね?」

「ええ。それさえ取って来てくれれば大丈夫です」

「そうですか。それじゃ聞かせてください」


ジャンはミランから説明を聞いた。そのアイテムがある場所や組織の事。それを聞いて

二人は宿に戻りジャンの部屋で会議をした。


「ここでジャンは暮らしておるのか」

「ああ。それより明日すぐにでもいけそうか?」

「もちろん。クエストはすぐに終わらせるのが常識じゃ。信頼が一番じゃからの」

「そうだな。じゃぁ明日結構しよう。夜に出発して警備がうすい時間を狙う」

「了解じゃ。じゃぁ時間まで我もここにいるとするか。ジャン浴槽に行ってもよいか?」

「ああ。構わないがって何脱いでるんだ!」

「湯を浴びるのだから服は脱ぐじゃろ」

「ここで脱ぐなっと言ってるんだ」


アーヤはサラシ姿のまま浴槽に向かってしまった。時間になり二人は宿を出て

街の外に向かった。


組織がるのはコーリアから少し離れた丘の近くにある。場所はすぐにわかったが

やはり厳重に警戒されている。


「やはり警備が多いの」

「ああ。作戦通りに行くぞ。アーヤが敵を引き付けて俺がその間に侵入する」

「わかっておる。どっちもできるが、我は戦うのも好きなのでな。引き付ける

方は任せてくれ」

「じゃぁ行くぞ」


ジャンの合図でアーヤが動いた。



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