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異世界転生!警察官から宿の店員に!

サイレンが鳴り響く。街の中をパトカーが飛ばしていく。今は犯人とチェイスをしている。乗って

いるのはベテランの刑事と新米だ。


「先輩次右に」

「了解。お前は街に詳しいからな。信頼してるぞ」


言われた通りに進むと次の交差点で犯人の車が現れた。その車にアタックする。その光景に

街の人達は慌てているが二人は犯人に向かっていく。


しばらくして無事に犯人を捕まえた二人。


「お疲れ様です先輩」

「ああ。お前のおかげだ。本当にいい新人が入ってくれた」

「そう言われて光栄です。俺は街を守る為に警察になりましたから。これからも

頑張りますよ」

「お前なら上にいけるだろうな」

「そこまでは考えてないですけどね」


そう話をして時間になり着替えてから家に帰るのは新米巡査の加賀大介かがだいすけ。彼は

正義感が強くその根源は漫画やアニメに出てくる主人公や国を守る騎士を見てそれに

憧れてそれができるのが警察だとしり警察になるために文武両道をしてきた。


そうして警察になって半年ぐらいが経過した。今は一人暮らしで家で家事や仕事を終えると

体を鍛える為にトレーニングをする。


それが日課で休まず続けていた。そのおかげで事件があってもすぐに動けれていて何度も

犯人を捕まえている。なので同じ部署の人達からは信頼されていた。


真面目な性格だがオタク系の事も好きなので誰とでも仲良くなれる。今でも寝る前に趣味の

ラノベやゲーム、アニメを見たりしてから寝るようにしている。その時間が今は楽しみの

時だった。


そうして警察生活をしていたある時、それは突然訪れた。


いつものように事件現場に向かいそこで現場検証をしていた。それから周りを巡回しようと

パトカーに乗った瞬間だった。


そこに犯人の車が現れこっちに向かってきた。隣に乗っていた先輩を下ろして一人で

向かおうとする大介。


「おい無茶だ。向こうの方が」

「大丈夫です。先輩は周りを見ててください」


そうしてアクセルを踏み一人でアタックしにいく。そして、アタックしながら走行する。

その先にに急なカーブがある。そこにぶつけようと誘導した時、相手が銃を取り出し

大介の車のタイヤをパンクさせた。


そのせいで自分がそのガードレール突っ込んで行ってしまう。


(このままじゃ・・・!?)


車がぶつかりすごい衝撃音が響いた。


「加賀巡査!」


先輩や他の刑事たちがそこにかけつけるが車が炎に包まれていて近づけない。先輩達は

大介を呼び続けるが返事がなかった。



しばらくして大介は目を覚ました。そこは見覚えのない部屋だった。体を起こして周りを

見るがやっぱり見覚えがない。


「ここは、それにこの声、俺じゃない?」


ベッドから離れそこにあった鏡を見るとそこには別の人の顔が映っていた。その顔を

見た瞬間この人物の記憶が蘇った。


「こいつは小さな村を出てこの街に来た青年だ。名前がわからないが、さっきから

見えてるこのゲームのステータス画面。ここに入力しろってか?」


名前の入力欄に自分の名前ではなくゲームなどで使っているニックネームを

入力した。その名前はジャスティンだ。本当はジャスティスがいいがさすがに

そのままはと思いこの名前にした。


「これが俺のステータス。というかここはもしかして異世界か?それとも何かの

ゲームか?どちらにしても帰る方法を探さないと・・・・・・俺死んだの?」


記憶を探っていく。どうやら消えてはなく思い出せていた。


「死んでない。急にこっちに飛ばされたのか。だとしたら余計に先輩達に

迷惑かけてるな。死体があれば諦められるけどいなくなると皆俺を探して

しまう。そっちにはいないのに」


こっちに来た喜びとまだ警察をしていたいという気持ちで複雑になった。


気が付くとそのまま寝てしまっていて起きたら朝になっていた。改めて窓から

外を覗くとそこは海外かゲームに出てくる街並みだった。


「ここが異世界、確かコーリア帝国だったな。この世界でもトップクラスの国で

街も栄えて国を守る騎士団があって」


そう記憶を思い返していると誰かが部屋に入ってきた。現れたのは超美人な

大人の女性だった。


「気が付いたんですね」

「気が付いた?あ!そうか確かこいつ街の前で倒れたんだ」

「こいつ?それはあなたですよね」

「え、ええ。すいません変な事を言って。確か気を失う前にあなたを見た覚えが」

「はい。私はこの宿屋を経営しているエルザです」

「えっと、ジャスティンです。ジャンって呼んでください」


初対面の人にも普通に接する事ができるのは警察として町の人と交流もしていたからだ。それ

以前に性格は陽キャなので誰とでも話せれていたが、少し動揺しているのは今の状況と

エルザが美人で豊満な胸をしていてズバリ自分のタイプの女性だったからだ。


ジャンはお礼を言ってそれからしばらくここに泊まりたいと相談した所、この宿を手伝って

くれたら良いとの事でそれを手伝う事にした。異世界に来たらまずは情報整理と資金

集めが基本だ。


なのでここで働きながら色々収集する事にした。


店の中を案内してもらい受付の所に行く。するとそこには二人の女の子がいた。


「エルザさん!あ!その人気づいたんですね」

「ええ。紹介するわ。この人はジャンさん。遠い所から来てここには騎士に志願

しに来たの」

「へぇ騎士に?その割には街の前で倒れてたらしいですけど?」

「それは、途中で資金がなくなって空腹で倒れてしまったんだ。さすがに資金が

足りなかったみたいでね」

「そんなんじゃ騎士なんかになれないわよ。誰でもなれるわけじゃないんだから」

「リオンちゃんそのへんでね。この子はリオンちゃん。隣にいるのはフィリスちゃん。二人は

姉妹なのよ」

「確かに似てますね。えっと初めましてジャンです。これからお世話になります」

「意外と礼儀正しいんだ。私は姉のリオン。こっちが妹のフィリスよ。わかりやすい

ように教えると私の方がお胸が大きくて」

「お姉ちゃん、最近私また大きくなったからお姉ちゃんと一緒だよ」

「嘘だ!私の方が大きいわよ」


二人の間にエルザが割って入りおさまった。それから仕事を教えてもらう。言葉や文字は

何故かわかった。仕事のついでに自分が知ってる知識をこの店に教えた。


それはこの世界が剣と魔法の世界で魔物がいて魔王もいる。人の生活は日本の方が

進んでいた。なので必要最低限の事だけを教えていくと全員驚いていた。


そうしてあっという間に一日が終わった。泊りでの仕事という事でこの部屋を譲って

もらった。


「結局今日は外に出れなかったな。まぁ喜んでもらえたからいいか。明日は買い物を

しに行こう。せっかくの異世界だ楽しんでもいいよな」


そう思いながらジャンは眠りについた。


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