一、 旅人の記録
不規則更新!
完結はさせるつもりです。
古くより混沌山――通称恐怖山の頂には仙人が住まうといわれていた。
その由縁は、世界を見渡すとまで称される高さにあるのだろう。
古くの皇帝はこう謳ったという。
その姿、神の御座へ届くが如し。
そのために、神に近い人間、即ち仙人が住まうと噂されるようになったのであればなんら不思議ではない。
だがしかし、ふもとの村には気になる伝承が残されていた。
百の年が流れた夜、仙人は天へと歩む。
世は混とんを極め、妖が跋扈する。
新たな安寧を築かんと、業火が、清水が、香木が、巌石が、金剛が舞い踊る。
人々は称えよ、崇めよ、そして共に歩みたまえ。
これは何かを示しているようにしか思えない、いわゆる予言というものではないだろうか。
私はそれを解き明かすだろう。ゆえに旅の行程をここに著す。
覇盟三十九年三の月―― 著・笠 唐辰
妻に土産を約束させられた、まったく偉大な旅をなんだと……。
はい、思いつきで始まりました。
何分気まぐれなので、更新もまちまちになることが予想されます。
ふと思い出した時になど、どうぞお読みください!
コメディーになる(ハズ)です(たぶん)。