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僕とお前。【BL】  作者: 咲夜(サクヤ)
3/3

太郎side 俺とお前

早乙女太郎side


いきなりだけど

俺の毎朝は早い。6時に起きてまず弟と妹を起こす。


「次郎、白雪ー起きろー」


「「ふぁーい…」」


双子の弟と妹なんだけど………


超絶可愛い。うん。ハルカと比べても劣らない位に可愛い。


そして着替えさせ6時40分に3人で荷物を持って家を出る。

そして朝ご飯を作ってもらうために幼馴染の住む隣の家へ。俺ん家は両親が海外で仕事してるから今は親が居ないも同然。俺が飯作れればいいんだけど、あんまり上手くねーからなぁ…育ち盛りの小学生には可哀想だ。だから毎朝両親が高校生からの付き合いがあるらしい南家(ハルカの家族)に甘えている。南家の合鍵はかなり前から渡されている。


ガチャ


「おはよーございまぁす」


「「おふぁよぉござぁますぅ」」


「こら、ちゃんと挨拶しろよー?」


まぁ、かわいーけど。


「あら、タロちゃん、ジロちゃん、白雪ちゃんお

はよー」


「あ、チカ姉!はよー」 「「はよぉ〜」」


チカ姉は太郎の姉貴で、南家(ハルカの家族)の長女だ。ハルカにはもう1人姉貴がいるけどまだ起きてないみてぇ。


「皆〜、朝ご飯できてるよー」


リビングから声が聞こえる。この声はハルカのお母さんの聖名(みな)さんだ。ミナミミナっていいずらくねーんかな?


「タロちゃん、双子ちゃんでいつものよろしく

ー。私は母さんの手伝いしてくるからぁ」


「「「ぎょいー」」」


いつもの、とは朝に弱い2人を起こしに行くことだ。ハルカの姉貴…トキ姉はとにかく寝起きが悪い。ちょっと前まではチカ姉が根性で叩き起こしていたけど、チカ姉の長年の研究の結果(w)により次郎と白雪というトキ姉大好物のショタ、ロリならば機嫌よくスッキリと起きられるということがわかった。だから最近はふたりが起こす役に任命された。効果は抜群だ!!


「「トキちゃんー、起きてぇー?」」


「はいぃい!!」


ドア越しにでもトキ姉が飛び起きたのがわかった。やっぱ、あの2人は天使なのかもしれない。可愛いすぎて心配するレベルだぁ泣


さぁ、俺ももう1人の眠りの姫を起こしに行かなきゃ…


「ハルカぁ!!おぉきぃろぉお!!」


「うわぁ!?」


「………て、なんだ。太郎か、おはよー」


「おはよー…じゃなくて、はやく布団からでろ

ー。遅刻すんぞ?」


「えー、別に、ちょっと位大丈夫だよー」


でた、いつも真面目なくせに朝にだけ出る駄々っ子ハルカ…このハルカにはいつも悩まされている。なぜなら、この駄々っ子モードのハルカはたまにしかないからこそ、ほんとに俺の話を聞いてくれない。


「ねー、太郎ー?なんでここにいるのぉ?早く学

校いきなよー?まったく。不良はだめだぞ

ー?」


カッチーン

いくら寝ぼけてるからってせっかく起こしに来てやったのに…



「なんで、俺がここに居るかって?それはな…」


「…ん?」


「お前を起こすためだよぉ!(怒)」


「わ!?」


「おらこちょこちょこちょこちょぉ!!」


「わわ、ちょ、やめてっw」


「おらぁ、起きろっ!」


「…ンあ」


「ちょ、ハルカ変な声出すなよ…!変な気分にな

る…」


「ン、だぁって、くすぐったいぃ…ンあ」


「ハ、ハルカ…///俺もう我慢できなi……」


「ぁあ!ど、どこ触って …ンん///」

ビクビクッ


「も、もぉ起きるっ、から、かんべン…」


「ごめ、ハルカ…まじで我慢できないっ」


「え?」


やべぇ、ハルカの反応がエロ過ぎて…自分のことを抑えられねぇ…!


ピロンっ!


「た、太郎、LINEン!み、みなくちゃだよ、!」


「ハッ、俺、何してんだろ…」


「ハァハァ… 」


目の前にはパジャマがはだけた…いや、脱がされそうになって怖がっている涙目のハルカがいる…


まじで…何してんだよ、俺…


こんな朝から、小学生や家族がまだいる中で…


いつからこんな汚い自分になっちまったんだよ


「ハルカ、悪いけど、俺もう学校行くわ。今

日、数学の宿題友達と朝、やるからさ…」


「じゃ、じゃな、学校で!」


バタンッ


ドタドタッ


「あれ?ハルカはー?」


荷物を取りにリビングへ入るとチカ姉に聞かれる。


「多分もう降りてくるよ、俺、朝友達と約束して

て、もういくわ」


「あら、朝ご飯作っちゃったわぁ」


「あ、ミナさんごめんっ!帰ってきたら食う!じゃ、いってきます!」


「「「「いってらっしゃーい」」」」


………………


「ハァ、ハァ…」


とにかく学校まで走った。全速力で。汚い自分を吹き飛ばしたくて…




ハルカへの気持ちにはかなり昔から気づいていた。でも、この気持ちはハルカへ伝えるべきではないだろう。そう判断して俺はせめて幼馴染というラッキーな関係を楽しんでいた。

ハグしたって、関節キスしたって

「あの2人は幼馴染だから」と疑われたことはなかった。


なのに!!あーやりすぎた。絶対に嫌われた。

この前、押し倒されたとこをハルカに助けてもらったばっかりなのに…


「ハァ」


「…おーい、太郎ー」


「…」


「た、ろ、う!!」


「うぉっびびった」


「はよー」


「おー」


話しかけてきたのは去年から同じクラスの山崎だ。アホだけどいいやつ。


「あれ?南は?今日やすみ?てか太郎さんはなに

してんの?」


「まあ、色々あったんだよ…」


「あ、そう。で?なにしてんの?」


「は?さっきからなんだよ。」


「いや、人様の家の塀になんで壁ドンしてんのな

かなって」


「え?」


…ほんとだ…混乱のあまり頭が狂ったのかもしれない


どうしよぉーーーー


続く





























また長々とすみませんっ


ここまで読んで下さってありがとうございます!



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