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ツーバイツー  作者: MANA
5/13

昼食の前に

入学式の後から、すぐ授業。


沙織はまたもや緊張して、


おむつに何回もおもらしをしてしまった。

入学式の日から、大学受験のための授業が始められた。


沙織は保健室でテープ式おむつを替えてもらい、


ピンクのおむつカバーを着けていた。


午前中の授業の間もかなり緊急したためか、


お昼までに何回も尿失禁してしまった。


昼食は食堂でとることになっていたが、


汚れたおむつのままだと、


周囲におしっこのにおいが広がるかもと心配になり、


先に保健室へ行くことにした。


「養護の先生はいるのかな?

職員室でお昼だと留守かも」


保健室のドアを開けると、


入学式の後でおむつを替えてくれた先生が在室していた。


沙織は、「すみません。今お願いしてもいいですか?」


穏やかな声で、「もちろんいいわよ。そこのベッドで横になって」


防水シーツが敷かれ、


別のテープ式おむつが用意されていた。


沙織は心の中で、「私がこの時間に来ることを予想してたのかな?」


養護教諭は、手慣れた動作ですぐにおむつを替え、


おむつカバーを着けた。


ベッドの周囲に、おしっこのにおいが広がったかと思ったら、


養護教諭は手早く消臭スプレーを防水シーツにかけた。


入学式の後とまったく同じで、きわめて迅速な処置・・


沙織が「ありがとうございます」と言って


保健室から出ようとしたときに、


入学式の後で沙織の後に来た子が、


また入って来た。


名札には「渡部 恵」とある。


沙織は、「私の名前も覚えられたかな?」と思いながら、


保健室から食堂へ向かった。


(続く)

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