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ツーバイツー  作者: MANA
3/13

入学式で

中学校へ入学する際の面接で、


沙織と母親は打ち明けた。


頻尿、失禁、おむつ。

沙織が通う私立女子中学校は、


各学年それぞれ1クラスで20人。


文字通りの少数精鋭。


入学後は抜き打ちテストが


大学受験に関係する科目について月に2~3回あり、


氏名と点数が明記された成績順が教室の後ろに貼られる。


沙織と母親は、入学に際しての面接で、


尿失禁がたびたびあり、


いつもおむつをはいていることについて話したが、


学校の対応は、ある意味で事務的だった。


「おむつは休み時間に保健室で替えていただきたいのですが、よろしいですか? 女性の養護教諭に担当させます」


母親と沙織は了解した。


修学旅行等の、外で宿泊する行事はいっさいなく、


体育の授業で水泳の場合は、見学を認めるという話に、


母親と娘は安堵した。


入学した日。


沙織は、約1時間の入学式の間に、


緊張したためもあるのか、


数回おもらしをした。


尿パッドとおむつのおかげで、


式場のいすや床まで汚すことはなかったが、


沙織は、失禁したときの音が周囲に聞こえなかったかと、かなり心配になった。


そして、もらしたときに陰部があたたかくなったことに、


少し快感をおぼえた。


この感触は幼稚園の頃から続いていて、


失禁のすべてを悲愴に思うことからの救いになっていた。


さて、入学式の間。


沙織と母親は、


もう1人の入学生もおもらしをしていたことを


知るよしもなかった。





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