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Title.1 使命  作者: エス
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Con-tribution

Con-tribution


I can know that. I can do that. So I can’t and I got that’s not a true problem. This is problem.

There is a just problem. I overcome. I solve.


ミツツボアリを知っていますか?蜜を得る機会が少ない砂漠に生息する蟻です。

砂漠という厳しい環境下で、さらに蜜を手に入れることが難しい時期、ミツツボアリは蜜をおなかに貯めて、おなかをまるで貯蜜タンクのように使うそうです。

そして、その蜜を仲間の蟻たちに口移しで分け与えて、巣全体としての生計を立てていくのです。


This is contribution.


ここで、蜜を貯めるという行為に至る過程は重要で、大切なことを教えてくれます。この種の蟻は蜜が取れなくなる状況を察知するとタンク役の蟻が蜜を貯め始めます。タンク役の蟻が予め決まっているのかどうかは定かではありませんが、ある特定の蟻が自らのおなかをタンクとして組織に差し出すのです。この時、タンクとしての役割を果たしている蟻は、巣の内壁にぶら下がりじっとしています。只々タンクとしてその体を組織に差し出すのです。これは、どのようにしてなのか、自分の組織が置かれている状況に対し組織がどうあるべきかを考え、その状況を乗り越えるにあたっての自分の位置づけを理解した、極めて尊い行動であると言えます。


私はこのミツツボアリの姿をcontributionと呼びたいのです。与えられた状況に対し、コミュニティのために自分がどうあるべきかを考えた責任ある行動こそ、contributionなのです。“貢”いで“献”上するものではありませんし、contributionはcontributeし続けることなのです。


 接頭辞con-は「共に」、tributeは「与える」をそれぞれ意味します。即ち、相互に与え合うのです。ここで思うのは、世界が置かれている状況と自分の状況を把握し、自分が世界のために何ができるかを考えること、独自の世界観を持ち、他者の意見を寛容に受け入れながらその世界観を広げること、これは“使命”に他ならないのです。つまり、contributionこそ使命であり、contributionこそ私たちの幸せの道なのだと、今は只々そう思いたくあります。


 さて、私はどうだろうか。まだまだ発展途上であった。まずは自己愛を捨て、自己犠牲という概念から解き放たれることを目指したい。

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