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Title.1 使命  作者: エス
8/9

使命の先

 今週は先週よりも充実した日が続いたのではないかと思う。お風呂に入っていない状態でベッドに入ることが嫌で、床で寝ていた先週。昼夜が逆転していた先週。対して、今週は、朝早く起きて、夜は早く就寝、しかもベッドの上で。寝る場所を変えるだけで驚くほど睡眠の質が変わった。床で寝ることよりベッドで寝ることがどれだけ幸せかを知った。こんな幸せを知れば、風呂に入っていようがいまいがベッドで寝るべきだと思った次第であるが、それは少し負けた気もする。が、こんな些細な変化で充実したと感じるのだからまあいいか―。


 今回の投稿で“使命”をまとめたいと思う。使命から少し離れた話もあったかもしれないが、私の視点では遠からず近からずといった感じだ。エッセイを書いてみて、他者に何かを伝えるとき抽象化してしまう自分がいることに気づいた。というより、アウトプットした際に抽象度が一気に高まる感覚だ。圧力の高い鍋の蓋を開けると一気に気体が膨張する、そんな感覚だ。これは私の解像度が低いために起きる現象だ。自分の思考を具体的に言語化、つまり解像度を上げてリアルに落とし込みたい。圧力の高い鍋の気体をそのまま受け渡したい。そして周囲にはそれをそのまま受け取ってほしい。そうするためには、世界全体が一つの圧力鍋になることがベストか―。


 全は一、一は全という感覚を感じたことがあるだろうか。別になくてもいいと思うが、これは現代の人類が目指すべき次の時代であると思うから、この感覚を否定しないでほしい。猫を思い描いてくれ。白い一匹の猫が揺れている尻尾を興味津々の表情で見ている。そして、その尻尾を追いかけるが一向に追い付かないので手が届かない。そう、白い猫が追いかけているのは自分の尻尾なのだ。個は他との間に乖離を感じるが故に個であることを定義される。猫が尻尾を自分と別物であると感じた瞬間、猫は個になるのだ。だが、実際はどうだろうか。カフェで文字を打つ私とあなたに本質的な乖離はあるだろうか。たしかに私たちの身体こそ各々の意識で動かしており、物理的な乖離はあるように見える。そう見えるがそう見えるだけで実は、私たちは個と思いこんでいる猫なのではないだろうか。もし、自分の思考が相手に真の意味で“そのまま”伝わり、相手の思考が“そのまま”自分の中に流れこんで来る世界があったらどうだろうか。先の例を使うと、世界が一つの圧力鍋になった状態だ。こうなると、個が個であることを認識できず、個は定義されないのではないだろうか。この一つになった圧力鍋の世界では真の共感が実現され得る。そして、時代の流れを見ているとその方向性は恐らくそうなる。


この時代に生まれた私の、私たちの使命の目的は次の時代に向けて時代を進めていくことだと思う。あなたの自己中心的な考えを究極的に発展させ、それを世界に接続してほしい。自己完結させるだけではだめで、外に向かってぶつけて欲しい。そして、その目的は必ず時代を進めることにあるはずだ。

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