Deadlock Utopia

【この小説は…】
魔族・獣人といった異種族が人間世界に定住する世界を描いた、20世紀後半～21世紀の日本が舞台のファンタジー小説です。冒頭とエンディングに短い漫画を、各話に挿絵をつけています。
一連の小説でありながら、一節・一章ごとに短いストーリーとしても読めるよう工夫をしました。

【あらすじ】
世界各地に設けられた「多種族共生特区」の一つである、日本の「輝夜（かぐや）」に訪れたヴァンパイアの男、エースは今や絶滅寸前の種族となってしまったヴァンパイアの再興を目指し、世界各地を放浪していた。
そんな彼が輝夜で出会ったアデルという名の女性。彼女はわずかながら魔族の血を引く混血であった。魔族とも獣人とも、家族のように親しむ彼女に目を付けたエースは、彼女を利用しようとする。
しかし、彼がアデルにこだわる理由は他にもあった――。

【各章について】
序章ではその世界観の説明と、作品の予告漫画を掲載してあります。
一章はメインの登場人物にまつわる1話完結のストーリー。
＊一節　～Hybrid～…人と魔族の混血アデルの話。
＊二節　～Pureblood～…純血種のヴァンパイア、エースの話。
＊三節　～Human～…アデルの兄、ジークの話。
＊ 四節　～Angel～…天使ブルーの話。

二章は謎の脅威「残党」との戦闘シーン。
＊一節 ～Remnants～…「残党」の出現。戦闘シーン。
＊二節 ～Destination～…戦闘後のそれぞれの人物の思惑。

三章～Lycanthropy～は本編から少し離れ、短編のように読める「人狼」のストーリー。残党の正体についても触れています。その前に二章までのまとめを兼ねた漫画が挿入されています。

四章～楽園の住人～は本編の時代設定の中ではもっとも古いものになります。堕天使のアルマロスについての話。
単独で前後編の短編としても読んでいただけます。

五章～Diavolo～は四章とやや接点を持った、ある魔族の男についての短い話です。

六章～Metamorphosis～がこの小説の最終章。「残党」との最後の戦いを通じた、アデルとエースの話が中心ですが、輝夜の住人たちと、そこに集った者たちの関わりも描いています。

最後にオマケとして、後日談を～Reborn～という漫画にしました。