異能力バトル45
暗殺は空知を中心としたチームで対応する事となった。
ターゲットは不明、にも拘らず空知は5人もの精鋭を選び、現地へと向かった。
これで松本は空知の成功に賭けるしかなくなった訳だが、それ以前に暗殺に向いた精鋭に空知を、知った顔を投入するだけで松本の仕事は終わったさえ言える。知った顔をチームに入れるだけで松本への貢献がなされやすくなった。といえるからだ。
「それで、あなたはどうするの。」一ノ瀬は松本に問う。
「どうもしない。どうもできない。」松本は答える。
「何に対しての問いか、分かって答えたならはなまるだけどね。」一ノ瀬の目は依然として険しいままだ。
「なにに対する問いなんだよ。」
「勿論、これからの事。未来の事。分かりやすく言えば、今後の事。」
「さっぱりわかんねえよ。」
「空知の対処方よ。」
「空知が何をするっていうんだ。」
「必ず裏切るわ。」
「なぜ。」そこまで言うと松本にもそんな気がしてきて反論するのを止める。
「きっと任務は成功するのよ。ただその見返りとして魂使人の命を数人分奪われる。恐らく、チームメイトの5人が犠牲者ね。で、その対処法。」
思えば空知は望んで異能力を手にした人間だ。イレギュラーな存在だ。その異常者を信用できない。と一ノ瀬は言う。
「それは確かにその通りだ。だけど対処法と言われも、何をしたらいいのか分からない。」
「あなたがそんな状態でどうするの。」一ノ瀬は呆れる。
「とは言え、仲間の命を奪うなんて論外だ。」
「一人一能では空知に勝てない。」
「そもそも裏切る前提なのはどういうことだ。」
「信用しろと言うの。空知を。」
「今は信じて待つしかない。」
弱気になったものね。と一ノ瀬は心底呆れてどこかへ行ってしまった。




