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時空艦隊 フューチャーフリート  作者: 湊 蓮
FILE2 嫉妬小隊の精神侵略~mind breakers~
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OPERATION8 一目惚れ故の行動~mad lover~

 私は惚れている、そう、別のクラスの男子に。私の名前は若草わかくさ 四葉よつば、現在違うクラスの玖城くじょう 白斗はくと君に片想い中の高校2年生だ。今は何としてでも彼に振り向いてもらいたいが本人は別の女子と両想い中だ。まずはアプローチすることが大切だと思い、インターネットの掲示板を開き、「私は今別のクラスの男子に惚れていて、何としてでもその人に振り向いてもらいたいです。彼に振り向いてもらうにはどうすればいいですか。」と書き込んだ。翌日掲示板を開くと「とりあえずその男子のために手作りの弁当でも作れば」とか「次の休日遊びに誘ってその人の好みの場所を聞いてそこに行けばいい」とかの返事が返って来た。早速後者を実行に移すために彼の教室を訪れて自分の席に座っていた意中の相手である玖城君に「あのー今度の日曜に私と一緒に出掛けませんか?」と尋ねたが「残念だけど、俺、今度の日曜日は出掛ける予定があるんだ。折角誘ってくれたのにごめんな、若草。」と誘いを断られた。その言葉を聞いた私は「そうなんですね。わざわざ誘ってすみません。」と言ったものの心の中では気になってしょうがない。だから彼の跡をつけることにした。そして週末、彼が行きそうな町である凪浦町に行き、準備を整える。まずは駅前のゲームセンターの外が見えるところで待機して彼が来るのを待つ。数分後に玖城君の姿が見えた。そのまま彼はゲームセンターの中に入り、ビデオゲームのコーナーに向かって行き、筐体の前に座り、ゲームを始めた。私はそれを物陰から見ている。しばらくして彼が立ちあがって筐体を後にした。外に出て彼は近くの商店街の方に向かって、跡をつけると喫茶店の裏口から中に入っていくところを目撃した。私は客として潜入し、様子を伺う。怪しまれないように普通にケーキセットを注文して暫く待ち、店員が「お待たせしました。ケーキセットです。って若草じゃねえか、どうして俺に付きまとってるんだよ。」と反応があった。私は「すみません、玖城君の予定の方が気になってこういう事を・・・」と返した。玖城君は「お前が今やってたことはストーカーじゃねえか。もしかしてお前は俺に惚れていて俺は今別の女と両想い中だから今日俺が出かける予定は両想い中の彼女が関わっていると思ってこういう行動に出たのか?」と尋ねて来て私は「実は私、あなたに惚れてるんです。だから他の女性と出掛ける用事が出来たことに納得がいかないんです。」と理由を答えた。玖城君は「だとしても付きまとうのは無いだろ。自分がやっていることを分かってるのか?」と私に聞き、答えようとしたら「おーい、そこで女と言い合いしてるバイトー、次、5番テーブル頼むわー。」と厨房の方から玖城君を呼ぶ声がした。彼の姿はそのまま厨房へと消えた。私は自分が注文したものを平らげて喫茶店を後にしたがそれでもまだ気になって仕方ない。だからまた後日跡をつけることにした。

 次の日曜日も案の定誘いを断られた。またバイトしに行くのかと尋ねたが違うと答えられた。今回の予定は何なのか気になってしまい、また凪浦町に来てしまった。今回は駅の柱の陰に身をひそめて跡をつける。先週と同じように彼は商店街に入って行き、例の喫茶店の前を直進した彼はしばらく進んで古本屋に入って行った。背後から見てみると彼は立ち読みしていた。内容は6年前、私の兄が高校生の時に持っていた漫画だった。内容はうろ覚えだったが印象的だったのが作中に何度も登場するお色気シーンだった。私も兄が留守の時に読んだことがあるが覚えているのはそこぐらいだった。まさかこんな所で見つけるとは思わなかった。古本屋の中では玖城君に怪しまれないよう少し離れた場所で立ち読みしているふりをする。彼は今読んでた漫画を1巻から5巻までまとめ買いして店を後にした。自分も跡をつけるために店を出た瞬間、足元に銃弾が飛んできた。その方向を向くと「見つけたよ。フリート4フォー、八雲山の時は君の仲間が僕の戦友をえげつないやり方で殺したそうじゃないか。だから今度は君が僕によって同じ目に遭う番だ。」と宣戦布告してきた。私はすぐに黄緑色の機体に青緑色の単眼、そしてローマ数字の「Ⅳ」が肌色に光っているフリートメイル「夕立」を装着し、レイピア型のウェボン「雷鳴」で応戦する。「もしかして君、その武器で僕も戦友と同じ目に合わせようとする気かい?あと、忘れてたけど僕は大罪艦隊マリンギャング 色欲小隊所属のエロウス。今回はロリプレとゲインのかたき討ちに来たんだけど姿が見えないなぁ。仕方ないから君に同じ目に遭ってもらうよ。」とエロウスは戦いの姿勢を見せた。そのまま攻撃しようとしたら「俺がどうかしたって。」と玖城君の声が聞こえた。エロウスは「お前が敵の1人か。もう1人居るはずなんだがそいつを出してくれたらちょうどいいんだけどなぁ。」と言い、玖城君は「そんなの知るか、お前は俺一人で十分なんだよこの野郎。」と強気に出ている。私も戦いに参加し、雷鳴の刀身を突き刺したり雪原壱式で斬りつけたりして徐々にダメージを与えていく。だが戦闘兵の姿が見えない。私は「戦闘兵はどうしたのですか?」と尋ねると「あの雑魚たちは置いてきました。僕一人で十分だからね。」と答えた。その後も同じような戦闘スタイルで追い詰めていく。最後に「君たちやるねえ。どうりであの二人が負けるわけだ。感心したよ、敵討ちはまた今度にするから覚悟しておいてよね。お2人さん。」と吐き捨てて去って行った。

 私はこの戦いで彼の魅力をさらに知った。いつか私と付き合ってくれるのだろうか、いや絶対に交際させようと思った。

 作者の湊です。何とか次の更新予定に間に合いました。次回ですが更新が数日遅れるかもしれません。それはさておき、いよいよ今回を除くとあと3回でFILE2が完結します。次回は碧の一人称視点です。

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