表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンジョンマスター始めました。  作者: 長谷川 勉
6/34

六話

あれから見つかった家跡は第一村と名前を変えた。

ゴブ太郎はダンジョン前村、ゴブ次郎は第一村の責任者とし、今では第一村の面積も元の3倍

を超え女衆も入れて200名弱が移り住むようになっている。

ちなみに第一村にあった道跡は途中で消えていて何処に繋がってたか解らなかった。




「おっかしいな~何処で間違えたんだろう~~」


「ゴブ?」(マスターまた間違えたんですか?相変わらず籠を作るの下手ですね~)


「がうう!!」(そこ!しゃべってないでサッサと作る!運送用の籠が足りなくて困ってるん

        だからね!明日までに後20個は作らなきゃならないんだから!!)


((は~~い))



その時期、俺は前村のゴブリン娘やコボルト娘達に混ざって籠を作っていた。

材料は木の皮や乾燥させて編んだ草そして野生動物の皮を使っている。



「俺ってさ~ダンジョンマスターだよね? 籠作り職人じゃないよね?」


「ゴブ」(当たり前じゃないですか~」


「がうう」(みんな今の生活もマスターのおかげって感謝してましたよ~作った籠はすぐ壊れ

      るから籠作りには向いてないって言ってましたけど~)


「そっか向いてないか~~

 って、そうじゃなくて俺はダンジョンの拡張し侵入者を撃退する

 ダンジョンマスターでしょ?それがなんでこんな所で籠つくってるんだろう?って・・・」


「ゴブ」(そりゃしょうがないですよ~敵いないんですもん)


「がう」(人間どころか、魔物も居ない。たま~に野生の熊や狼が出るだけですもんね~)


「そうなんだよね~なぜか居ないんだよね~」


「がう」(此処も人数が増えてきたし新しい村を作って行動範囲広げてみたらどうですか?)


「お!良いね!んじゃ東に第一村があるし、南や北に村を作ってみようかね」


「ごぶう」(村を作るのに良い所あるんですか?森を一から切り開くんじゃ大変ですよ?)


「あ~そうだよね~基点になるところが欲しいよね~カースケに探さしてしてみるかな~」


「ゴブ」(新しい作物や果物が見つかるといいね~)









「ゴブ」(マスターお疲れ様です)


「ガウ」(前村に居る目ぼしい者を集めました)



俺達はスライムのおかげで綺麗になっている元コボルト部屋に集まり車座になって座っている。

それぞれの前には食べ物や果実を使った飲み物並べられていた。



「は~いお疲れ~食べながら話そうか。 みんなどお?調子は?」


「がう」(開墾も作物の成長も順調ですね)


「ごぶ」(狩りも輸送もいつもどうり問題ありません)


「ガウ」(この前、熊に進入された教訓で作り始めた柵や壁作りも順調です)


「そっか~んじゃ大丈夫かな~実はさ~北か南かに新しい村を作ろうかと思ってね~」



ザワザワザワ・・・



「カースケに良いところ無いか探してもらおうかとね~」


「ゴブ」(なるほど・・・)


「今ってこの集落にどれだけいるんだっけ??」


「がう」(前村所属なのはゴブリンが638にコボルトが233ですね)


「そろそろ分けてもいいよね~?」


「ごぶ」(そうですな~そろそろですな~)


「余り離れすぎてるのもイザって時に困るから此処から10日以内の所に何か無いか探してみ

 ようか。カラス君を番に増やして探してもらおう。」


「がう」(了解です。んじゃいつでも動け始められる様に資材を集め始めますね。」


「そうしてくれる?良い所あるといいね~」



その後は最近の噂や失敗談などの話で盛り上がりながら夜も更けていった・・・・

次の日からカラス達に第一村までの中継地点を基準に歩いて10日以内に水場を探してもらい

南側に8日前後で行ける場所に幅1kmぐらいの池とそこに繋がる川を見つけた。



「へ~~良い所だね~池に魚もいるし、水量が多いから水にも困らないし、あ!早速スライム

 は、放しちゃってどんどん増えてもらおう。 んじゃ池の周りを一周見ていこうか~」


「がう」(マスターが行かなくても、おいらがひとっ走りして見てきやすゼ?)


「ハチベエそんな事言って途中で魚でも見つけて寄り道しちゃうんじゃないの?

 この前も蛙見つけてつまみ食いしてたじゃないかい。」


「がう」(マスターそれは内緒だって言ったじゃないですか~)



((((わはははは~~))))



「んじゃ頼んじゃおうかな~まぁ野営できる開けた場所までは皆でいこうよ。」


「ごぶ」(そうですねここじゃ池の淵まで木が生えてて野営がしにくいですからね~)


「う~ん・・・あ!西側のあそこ!場所少し開けてない?あそこまでは皆でいこうか~」


「ゴブ」(解りました。 おい!出発するぞ)


「がう」(ゴブ三郎さん 自分の村ができるって張り切っちゃって~)


「ガウ」(そりゃしゃあない。こんだけ大きい池の周りだから移住人数も大きな村になりそう

     だって期待されてるからね~)


「ゴブ」(此処は前村からも第一村からも離れてるから緊張してるんじゃないかな~?)


「まぁ此処には今居るゴブリンの半分は移住できそうだから責任も期待も重大だからね~」


「ごぶぶ」(出発前夜、緊張して眠れなかったらしいですぜ)


「クギャギャ」(そんな初狩りに行くような 子ゴブリンじゃないんだから~)


「がぶう」(でも初日の昼過ぎなんて眠くてフラフラしてましたよ~)


「がう」(木に頭ぶつけてたのはそのせいかよ。)


「ゴブ!!」(五月蝿い!しょうがないだろ母ちゃんにもプレッシャー掛けられてたんだから)


「ガウ」(そんで出発前夜も がんばっちゃったのか?)


「ごぶ」(うわ~緊張してたのは下半身でしたか)


(((((わははははは~~~)))))

 

 

雑談をしながら目的地に向かう。

敵も出てこないし、日差しも良いし、気温も調度良いし、良いハイキング日和だね~




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ