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ダンジョンマスター始めました。  作者: 長谷川 勉
28/34

二十八話

女の子は頭の後ろにミツアミをしていて色は茶色

背の高さは170cmぐらい巨人族では子供のサイズだな。

子供だから当然出る所が引っ込んでいる。

男の子は黒毛のコボルトでちょっと気弱そうだ。身長は120cmぐらいか?


「彼女達は?船員に居たっけ?」


「ゴブ」(それが・・旅に出たいことを家族に言ったら反対されて黙って潜りこん

     だらしいんですよ。)


「あちゃ~~家族に黙って潜りこんじゃったか~~」


「ゴブ」(どうしましょ・・・)



仕方なく俺は二人に声を掛けた。



「二人とも名前は?」


「あたしはジャス!こっちのコボルトがコウタ」


「がう」(コウタです)


「家族の了承が無いのに何故乗り込んじゃったの?お父さんもお母さんも心配して

 いるんじゃないの?」


((・・・・))


「何も言わずに乗り込んじゃダメだよね?」


「コウタは悪くないの!悪いのはあたしなの! コウタの叔父さんがこの船に乗っ

 てるって、英雄だって聞いて我慢できなかったの!」


「ん? 叔父さん?誰のことだい?」


「がう」(叔父さんは 八十ハチベエって言います。」


「あちゃ~~~ちょっと旗艦に連れて行くから悪いけど小船だしてくれ。」



船を潮や風の流れが速くない場所に船を寄せてそこで錨を降ろし、小船で旗艦まで

戻った。俺たちの中にコウタの姿を見つけると八十ハチベエは事情を聞きコウタと

共に頭を下げてきた。


「がう」(マスター・・それに皆も本当に申し訳ない。)


((ごめんなさい))


「うんうん反省してるようだからこれ以上は怒らないけど、二人はどうしよう」


「ゴブ」(船を戻しますか?)


「うーん・・・結構来ちゃったからね・・・

 ジャスは親は居ずおじさんに育てられてたらしいからおじさんにコウタはゴシチ

 の所にカラスを飛ばして連絡して仕方ないから連れて行こう」


「ゴブ」(大丈夫なんですか?危険では?)


「危険はあるだろうけど 死ぬつもりじゃないからね~一年ぐらいで戻るつもり

 だしね~ んじゃ悪いけど子供部屋・・・」


「グウ」(一応男女なので分けた方が宜しいのでは?」


「・・・そうだね、んじゃジャスは個室でコウタは八十ハチベエと一緒でいいか」


「がう」(分かりました ほらお前等もお礼を言って!」


((マスターありがと~))


「はいはい。 んじゃ出発しよう~」 






二人は反省したせいか積極的に船員の仕事を手伝い又、皆に訓練・稽古をつけて

貰い着実に実力をつけていった。


今日は八十ハチベエが体術を教えてる。

体格差が酷い。完全に大人と子供、それと幼児って感じだ。

それにしても・・・ババア幼女?ババアじゃないから成人女性幼女?

というよりデカ少女だから まぁどうでもいいか・・・


「ゴブ」(マスター釣れました?)


「まだ魚は食いつかないね~昔聞いた話で小型の魚を餌にして大物を狙うってのが

 あったんだけど・・・なかなか食いつかないね~」


「ゴブ?」(大型の魚?・・・糸が切れちゃうんじゃ?)


「え?・・・お!!!!キタ~~~よっしゃ~~!!!」


 ブチン


(((あ~~~~~~)))


「がう」(二人とも、あれが駄目な大人の見本だよ。考えないで行動してるから

     すぐ失敗するんだよ。考えて動かないと駄目だよ。わかった?)


((は~~い))


「くそ~~八十ハチベエのくせに・・・・」


・・・

・・


「がう」(マスター起きてください~)


「マスタ~起きて~ お日様昇ってるよ~~」


「大してやる事もないし、もうチョイ寝したら起きるから~あとで~」


「がう」(駄目ですよーご飯の片付けが終わらないですよー)


「コウタちょっと どいて~・・・・・・・えい!」



寝ている所お腹の辺りに衝撃を受けて痛くて目を開けるとジャスが腹の上に飛び乗

っていた。横に居たコウタの目が輝いていて、少し離れると助走をつけて飛び乗っ

てきた。



「グェ!!・・・痛たたた・・分かったよ起きるよ~」


 ((にげろ~~))


「クソ~またやられた・・・それにしても二人とも慣れてきたな~」



俺は、久々の陸地での採取での野営地で起きだす。皆はもう起きていて出発準備を

始めていた。歩きでの移動なので探索範囲は狭くなるがそれなりに食料が手に入っ

ている。軽く朝食を取って俺たちは移動を始めた。



「ゴブ」(マスターこの先に洞窟が在り何者かが住んでいると報告がありました。)


「何者かって事は動物じゃ無くて?」


「ゴブ」(動物では無いと思うのですが・・・何ていう種族かはわかりません。)


「とりあえず見つからないように隠れて観察してみよう。案内してくれる?警戒に

 コボルトも連れていこう。」



報告してきたコボルトに連れられていくと森の中の小山になってる所に洞窟があり

そこから何者かが出入りしているらしい。

暫く観察していると6名の毛むくじゃらの足の短い生き物が出てきた。

手に木に石を括りつけた棍棒を持っていて体に皮で出来た胴衣を着ている。



「もしかして・・・でも見つからないように気を付けて、もうちょっと観察しよう

 本隊にも連絡しておいて」


「ガウ」(了解です。もう少し離れるよう伝えておきます。)


「ゴブ」(あれはニンゲンとは違う感じがしますね・・・)


「そうだね~多分ドワーフだと思うんだけど・・・」



暫く観察していると彼らは鹿のような動物を担いで帰ってきて穴の中に潜っていっ

て、その後出てくることは無かった。



「ゴブ」(出てきませんね・・・どうします?)


「穴の中がどうなってるかは分からないから次に出てきたら捕らえて話を聞いて

 みようか? 敵対したいわけじゃないから攻撃しないようにね。」


「ガウ」(狩りに出てきたら付けていって囲むんですね?)


「そうそう。攻撃をさせないように伝えといて。」



結局、その後2日間出てこなかった。3日後の昼頃見張りのコボルトから連絡が

あり、彼らの進路方向と洞窟の間に皆を潜ませ帰ってくるのを待つことにした。



「がう」(マスター戻ってきました。現在の配置は半円型で接触と同時に外側に

     居るコボルトが退路を塞ぐ事になってます。)


「わかった。んじゃ接触してみようか~」



今日はこの前より多くの獣を狩っていて皆が獲物を担いで歩いてきた所に声を掛

ける。



「ゴブ!」(止まれ!!お前達は逃げられないように囲まれている!武器を捨てて

      大人しくしろ。)


 ザワザワザワ・・・・


「なんだ!お前らは俺たちを捕らえるつもりか!!」



リーダー格らしい男性が前に出て棍棒を振り上げ威嚇してくる。

彼らの周りに次々とゴブリンやコボルト達が出てきて逃げられないように囲んだ。

双方共に何時でも攻撃を受けられるように武器を構えて膠着してきた所で巨人族を

護衛に俺は前に出ていき声を掛けた。



「どうもこんにちは、少しお話が聞きたいのですが」


「囲んでおいて話など・・・騙されんぞ!」


「騙すつもりは無いんですが・・・あなた達はあそこの穴の中で暮らしているんで

 すか?それに・・・あなた達の種族ってもしかしてドワーフですか?」


「ドワーフ?知らん! 良いからどけ!」


「ウーン・・・ちなみに今100名で囲んでます。見た通り巨人族も居ます。

 今、ここで武器を捨てて投降しなければ穴の中に攻め込みます。」


「ク・・・・クソ、分かった武器は捨てる・・・」


「ゴブ」(よし、武器を取り上げろ!気を付けろよ)



武器を取り上げ獲物を地面に降ろさせ、配下に座る所を作らせ彼らを座らせる。

そして飲み物や食べ物の準備をさせて話を聞き始めた。



「俺たちは遥か東からきた者でここらの事は知らないのだが君達の種族名はなんだ

 い?あの穴の中で暮らしてるのかい?」


「俺たちはあの穴の中で暮らしている土穴族だ。地面に穴を掘って暮らしている。」


「穴の中にはたくさん居るのかい?」


「中には俺たちの一族34人が暮らしている。当然土は食えないから狩りもして

 暮らしているが俺たちは穴の中が好きなんだ。」



ふと取り上げといた彼らの武器をみると少し普通の石とは違うような気がした。



「この武器の石は?少し普通と違う?」


「ああ、土の中から出てきた通常より硬い石だ。土もそれなら掘りやすいから重宝

 している。」



話してると彼らの獲物とは違う、近くで焼かれた肉と酒の用意が終わり配膳された。




「まぁ、友好の印に食べてくれ。もちろん毒なんか入ってない。」



最初に俺が料理に手を付けると彼らも恐る恐る口にし始めていくが咀嚼した瞬間

動きが止まった。



「な・・・なんだコレは・・・」

 ((((なんだこれ美味いぞ  ザワザワザワ・・・・))))


そう呟くと彼らは一斉に料理を食べ始め、飲み物にも口を付け始めた。

そこで彼らの動きが止まる・・・



「どうです?口に合いませんでしたか?」



俺が声を掛けると一斉に動き始め、酒を一気に飲みきった。



((なんだ・・・この飲み物は・・・水じゃない・・・))


「この飲み物は何だ? 口に入れた時の痺れ、喉や腹に入れた時体が熱くなる感じ

 飲んだ後の鼻から抜ける香り・・・こんな美味いもの飲んだことが無い。

 食い物も美味い。俺らが焼いたのと味が違う・・・まったく違う!」


「・・・肉は此処の森で取れた鹿の肉ですね。それに塩を付けながら焼いたもの

 です。飲み物はうちらが東の地から持ってきた酒ってものです。」


「うまいな・・・皆にも飲ましてやりたい・・・・」


「もし宜しければ皆さんにも振舞いましょうか?」


「良いのか?」


「ええ・・・では改めて洞窟の前に席を作りますので其方に移動しましょう。」


「・・・わかった。肉は俺たちが狩ったそれを使ってくれ。皆にも話そう。」



その後この場所を引き払い、土穴族の彼らを返し、塩や肉・魚そして酒を船から

運ばせて洞窟前で宴会の席を作った。肉を捌き焼き始め少し焼け始めた頃、追加の

物資が届き、酒の用意も終わった。

追加の物資から魚を焼き始めた頃、彼らの一族が穴の中から恐る恐る出てきた。


出てきた人々を見ると頭は剥げてる人もいるがみんなボサボサで顔にヒゲを生やし

腕や胴は太く、足が短かった。想像上のドワーフその物だ。

パッと見で女の人は居無かったが子供の姿がチラホラみえる。


皆が集まったころ食べ物と酒を振舞った。小さい子には果実汁を渡したが一部

隣の大人の酒を飲ましてもらっているようだ。


彼らはリーダー格の男性達と同じように食べ物の美味さにざわめき、

酒を口にして動きを止め、その後生き返ったように騒ぎ始めた。


彼らだけではなく俺たちも食事を始め

皆、食べ・飲み・笑い・歌い踊り・騒ぎ始め、楽しい一夜を過ごした。







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