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ダンジョンマスター始めました。  作者: 長谷川 勉
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二話


あれから30日がたった。


ゴブリンは出産し、コボルトの雌は妊娠中だ。

ゴブリンは月一、コボルトは3ヶ月に一度程度の割合で出産するらしい。

ゴブリンの子供は小猿みたいでブサかわいいけど、すぐ大きくなるらしいから少し残念だ。

イモも通常より早く収穫できてこの先の食料も楽になるだろうが作物の種類を増やしたい・・








もう6ヶ月ぐらい経つのか。

この前コボルトの子供が生まれた。

ちっちゃいワンコと同じようなもんだからすっごく可愛い。

作物もカブとキャベツっぽい物を増やした。調理器具も小鍋を増やしてガスコンロっぽいのを

増やした。それほど旨くはないが食える物が増えたのがうれしい。

最近では草原エリアも手狭になりつつあるので少し考えないとまずいかもしれない。








早いもので9ヶ月ぐらい経った。

肉は無いけど食料生産は順調だ。

配下も増えたため草原エリアを1層 俺の部屋がある階層を2層として2層のエリアを拡張して

ゴブ部屋・コボ部屋・食料倉庫・訓練場を作った。

Ptがカツカツだからまあ本当はただの広くなった通路なんだけどね・・・

通路の光源としてヒカリゴケと掃除要員としてスライムを徘徊させてるからそれほど臭くない

はず・・・












「あ~~~もう嫌だ~~~~~~~!!!」



訓練場で俺の周りで遊んでる幼ゴブ・幼コボがビク!っと、涙目になってして固まる。

今の状況は、俺の膝の上で遊ぶ幼ゴブ・幼コボ。

部屋の中でたくさんの幼児が遊んでいてまるで幼稚園のような状態だった。



「ガウ?」(マスターいきなりどうしたんですか?)



近くに居て子供たちの面倒を見てる雌コボルトが不思議そうに尋ねてきた。



「どうもこうもあるか! おまえらみんなイチャイチャしやがって幸せそうに家族をポンポン

 増やしやがって!!!」


「ガウ・・・」(はぁ・・・増やしちゃまずかったですか?)


「アー良いさ!召喚代も無いからどんどん増やしてもらったら戦力も増強できるからサー

 食糧生産の増えるしネー。それに子供たちも可愛いさ アー確かに可愛いさ!癒されるさ!」


「ゴブ?」(それなら何が嫌なんで?)



雌コボルトの反対で幼ゴブリンにお遊戯のような運動をさせている雌ゴブリンが尋ねてくる。



「何ってそりゃ俺も可愛い嫁が欲しいんだよ!イチャイチャしたいんだよ。パフパフだって

 したいんだよ!」


「キャン」(わたしマスターのお嫁さんになる~)

 

「ゴビュー」(あたしマスターとパフパフする~)



座った俺の膝の上に乗ってる雌幼コボと肩の上によじ登っている雌幼ゴブが元気に話しかけて

くる。



「二人ともありがとね~マスターうれしいよ~。

 俺ってダンジョンマスターのはずだけどサー 最近じゃ畑やってるか子供たちと遊んでるか

 ダシー保父さんなんじゃないかと思い始めてるシー でもサー野菜だけじゃなく肉が食べた

 いんだよ!甘いものも食べたいんだよ!美味しい物が食べたいんだよ!!」


「キャン」(甘いものたべる~~)

 

「ゴビュー」(美味しいの食べたい~)


「そっか~食べたいか~んじゃマスターが後で何か作ってあげるね~

 ちょっと向こうで遊んでようね~」


「キャン」「ギョビュ~」((は~~い))


「Ptも無いからうまい物も買えないし、種族が違うからイチャイチャもできない!ゴブリンや

 コボルトじゃどうにもならないんだよ!!! ダメか~~い?俺が嫁探すのが不思議か~い?」


「ゴブー」(あ~そりゃしょうがないですね~)


「ガウー」(そりゃあたし達どうにもならないですね~)



俺は子供たちを降ろし立ち上がって徐にメニューを開く



「ふむ・・・ゴブリンが263、コボルトが103か・・・半分ずつだとしても200近くの

 戦力があるな。・・・・よし!」



ハジメは草原エリアに向かいながら大人全員を集めていった。




「よし集まったな日々の作業ごお疲れ様。みんな良くやってくれてる。

 今日、皆に集まってもらったのはこれからの予定についてだ。

 此処最近、食料生産も軌道に乗って順調だし出生率も大きく我が勢力は大きくなっている。

 しか~し、このまま行くとダンジョンは手狭になり食料も住居も足りなくなってくる。

 よって!! 3日後!! ダンジョンを開放することにした!!!」


ザワ・・・・


「ゴブ?」(マスター外敵の居ない 楽園のようなこのダンジョンもままじゃダメなんですか?)


「あーダメだ!考えてみろ!このまま増えていけば草原エリアの畑だけじゃ食料は足らなくなっ

 てくる。住居も今でさえギリギリだそして外敵討伐での獲得ダンジョンPtが無いため増やす事

 も出来ない。今が子供たちを飢えさせないギリギリの時期なのだ。」


ザワザワ・・・・・・・


「確かに外には外敵が多い!襲われることもあるだろう。

 怪我することもあるだろう。死ぬこともあるだろう。

 しかし!今!動かなければ!ダンジョンの未来は無いのだ!

 もうやるしかないのだ!!!」


ザワザワザワザワ・・・・・・・・・・・


「三日後は妊婦や子供たちは2層に残し、雌は一応草原エリアで畑をしながら待機。

 男は一度全員で出口からでる。まずは今種族別で3人単位で並んでくれ。

 アー雌は俺の後ろに移動してくれ。」


しばらくしてから前のほうから適当に3人ずつで組み 3組で一班とし、班が3つで小隊、

小隊が3つで中隊として組ませた。


そしてゴブリン2中隊と余り、コボルト2小隊と余りが出来上がり余りを俺の護衛とした。


「よし、ゴブリンのそっちをイチ中隊こっちをニ中隊、コボルトはこっちがエー小隊

 そっちがビー小隊とする。とりあえず以上だな。明後日は朝だけ作業をして昼から自由行動

 3日後は朝飯食った後暫くしたらここに集まってくれ。よし解散」

 

俺は皆から離れ 自室に向かった。


 


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