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ダンジョンマスター始めました。  作者: 長谷川 勉
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十五話

「んじゃそろそろ先に進むぞ~牛に積む荷を確認しろ~」


((((はい!)))


「がう」(いや~村を離れて20日、彼らもいっぱしの探検隊になってきましたね

~)


「だよね~最初はモタモタしてたけどね~何人か猫型の野獣にやられちゃったし」


「がう」(あれは残念でしたね~今までは犠牲が出てなかったのに今回は遂に・・

って、感じでした・・・)


「それにしても随分遠くに来たもんだね~・・・・」



俺とハチベエは後ろを振り返る。

遠くに向かって左方向に伸びる山脈が広がっている。あの山脈の麓に前村があるは

ずだ。草原をダチョウに騎乗し駆けぬけ此処まで進んできた。

騎乗で20日・・・歩けばどれだけ時間が掛かるだろう。



「今のところ目ぼしい物が見つからないのが辛いね~」


「ゴブ」(大型肉食獣も野牛や野鹿の群れも居ますので食料の心配が無いのはうれ

     しいですがね・・・その分危険もありますし・・・)


「がう」(それでも何の手掛かりも在りませんし、真っ直ぐ進むしかありませんゼ)


「ごぶ」(海岸まで出たらどうします?海岸沿いを東に進んで河口横の湿地帯を目

     指しますか?)


「手掛かりないしそれしかないよね~良い作物が見つかればいいね~香辛料とかね」


「がう」(マスター香辛料ってなんですか?旨い食い物なんですか?)


「香辛料ってのは植物の実だったり、種や葉だったりで香りで毒性が無く辛かった

 り香りが良かったりするものだね~肉に付けたりして調理に使うんだけど素材や

 味を引き立ててくれる物なんだよ~大昔では一掴みで同じ量の貴重な金属と同額

 になるほど貴重な物だったんだよね~」


「がう」(へ~~見つかるといいですね~)



湖を見つけたり、干上がった川を見つけたりしたが何事も無く草原を進み続けたが

結局今回は良い物は見つけられなかった・・・

しかし、広大な草原。開拓地や放牧地を見つけられた為より一層な移住開拓者が現

れ、それと共に徐々に新しい資源の発見や移動手段の発明が進み、

俺の配下は爆発的に増えていった。








「ああぁぁ~~~~~~」


「ごぶゅ?」(マスターおはようございます。如何なされたんですか?)


「この地に来て十数年・・・遂に・・・・・遂に魔法を覚えてしまった・・・・」



その日、何時ものように朝起きて家政婦のゴブナさんにコーヒーを(草原を開拓し

ていたコボルトが発見した物。草原の開拓で香辛料や砂糖も見つかった)入れても

らいながら此処最近の日課になっているステータス確認をしていたら何時もと違う

ものを見つけてしまった。ステータスには・・・



名前「シライシ ハジメ」

称号「初級ダンジョンマスター」

ダンジョンPt    3295

解放後 4183日   (75/日)

配下数  ゴブリン 38501

     コボルト  5716

     闇カラス   148


スキル 棍棒2 伐採2 騎乗2 槍1 

     身体能力1 魔力制御1


魔力制御・・・魔法を使えるものが真っ先に把握するスキル。一定の条件下で発動

する。



「ああ~~ヤバイなヤバイなって思ってたのに・・遂にこの日が来ちゃった・・」



「ごびゅ」(良かったじゃないですか~さすがマスター魔法を使えるようになった

      んですね~全配下を集めても誰も魔法を使えないのにすごいじゃない

      ですか~)


「魔法ってサー確かにこの世界に来た時、憧れたけどサー・・・・ダンジョンマス

 ターとしてレベルも上がってないし、ランクも上がって無いからPtで交換でき

 るアイテムも増えないし、俺も諦めてたんだよネー」


「ごびゅ」(それならより一層喜ばしいじゃないですか~)


「でもサーこれってサー噂のやつじゃない? 30歳越えたらってやつ・・・・

 嫁も居ないし・・・」


「ごびゅ」(はぁ?)


「前の世界の伝説で言われてたんだよね・・・ドウテイで30を越えると・・・・

 ってね。」


「ごびゅ」(さすがマスター!!伝説の帝王なんですね!!)


「何!その伝説のドウテイ王って!!やめて!!絶対他で言わないで!!!!!」


「ごびゅ」(あ~秘密のドウテイ王なんですね~)


「く!!!よ・・嫁さえ見つかってれば・・・・・・」



「がう~」(大変だ大変だ~~マスター)


「なんだよ八十ハチベイ、 お前は親父に似て慌てすぎなんだよ」


「がう」(それどころじゃないんですよ!マスター!!リザードマンですよリザー

     ドマンが来たんですよ~~)


「何!! 何時何処に来たんだ!!」


「がう」(連絡カラスに依りますと、草原の湿地帯に近いイノブタ村に現れたらし

     いです!)


「行くぞ!八十ハチベイ。現地に向かうぞ!!」


「がう」(ヘイ!がってんでい!)



俺は八十ハチベイを引きつれ現地に急いだのだった・・・・



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