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The fourth day【H】

「走れセシルッ!!」

「走るッて何処へ?!」

「知らんッ!!兎に角走れッ!そこに道がある限り!!!」

夢の世界から出る事は出来、真っ白な世界に出た二人は何も無い白の世界を走り続けていた

「あっ!れ・・・レイスゥッ?!ああ・・・アレッ!」

「どうした何テンパッてんだよ?・・・ん?」

背後から黒い闇が迫りよってきていた

ヤバイ・・・確実にヤバイ。

「セシル・・・」

「レイス・・・」

にっこり笑って二人は互いの目を合わせると

「「兎に角走れええええええぇぇぇぇぇッ!!!!!!!」」

と、言って猛ダッシュで走り出す

けれども、それは無駄に終わった

闇は数秒もしないうちに二人を囲み、白を覆い隠した

「・・・ヤバイ。20分経過したんだ。もう戻れない・・・」

レイスは力が抜けたようにその場に座り込んだ

「レイス・・・」

「ごめんな・・・出口見つけきれなくて・・・」

「謝らないでください。でも、私は嬉しかったですよ。」

セシルは落ち込んでいるレイスの隣に腰を下ろして一人喋りだした

「私は、悪魔だと知られて、もうレイスは私のこと信用できなくなったのではないかと思って、死の魔法をつかいました。けど、貴方はこうして私を夢の中まで迎えに来てくれました。命を張って。」

にこっと微笑んで、セシルはその後も喋り続けた。

レイスが泣いているのが判っていたから。


顔を上げなくてもいいから

安心して欲しかったから

だから一方的に喋り続けて


レイスはその時セシルはやっぱり大人だなと改めて思ったらしい。

いつも笑って、変なキノコの研究とかしてたけど

やっぱりこうやって人のことをちゃんと考えて


「やっぱ、セシルは変。」

「・・・そうですか?」

「そうだよ・・・」

「ふふふッ。かもしれませんね。貴方がそう言うのなら・・・」

「なぁ、セシル。」

「?」

「お前はどうして1000年後の世界に来たんだ?」

どうせ答えてくれないのだろうと思ってた

セシルはいつだって秘密を隠すから

だけど今回だけは答えてくれた

「未来に世界があるのなら1000年後どうなっているのか知りたかったって事がひとつの理由でもあるんですけど、もうひとつの理由は・・・・・・自分を否定しないでくれる人と出会いたかったから。過去の世界じゃもう修正をするのは無理で、私は孤独に生きていくのが耐えられなくて・・・」

セシルの瞳からぽたぽた涙が落ちていくのが見えた

だけども、レイスは何も言わないで聞いていた


「だから未来へ来ました。そして出会いました・・・貴方と、皆さんと」


踵を鳴らしても

もうお家へは帰れない

そんなことは

もう既に判りきったことだ


だけどそれでも子供は願い続けた


未来へ


magica=OnLine=第一部

【魔法回路編】終了ですッ!

☆-(ノ゜Д゜)八(゜Д゜ )ノイエーイ

続いては第二部!!

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