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【第4部】勇者参上!!~勇者マストダイ! 不適格勇者を直ちに排除せよ!!~  作者: Bonzaebon
第2章 勇者マストダイ!!【誕生、勇者2号! ……逃亡中だけど。】
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第118話 謎(?)の男、デス・ギョバーン登場!!


「ふーっ! どうだったかしら、私の走りっぷりは?」


「随分とアグレッシヴな走りっぷりな様で。ワイルドすぎて、見てるこっちがハラハラしたぜ。」


「あら、そう?」



 何とか無事にコースを走りきり、テスト走行を終了することが出来た。マジで何回か死ぬかと思った。自分は運転してないのに物凄い疲労感が身体にのしかかっている。シジミちゃんの”アグレッシブ”な走りによって俺の身体はガタガタにされてしまったのだ! 正直持たない。レース本番はもっと長丁場で更に走破不可能な感じのコースが連続するそうなので、本当に確実に死んでしまうだろう……。



「あが、あが、あが! いで、いで、いだ! うご、うお、うおごごご!」


「何が言いたいんだ、お前は! しっかりしろ!」


「ゆ、ゆ、ゆ、揺れが、が、が! か、か、か、身体に、に、に! し、し、し、浸透、とう、とう、とう! して、して、して!」


「ダメだこりゃ! 揺れのせいで身体がガタガタになってやがる……。」



 あまりにも激しい揺れに晒され続けたため、車体から降りても身体がガタガタ震えて止まらなくなっていた。押さえようとしても全然止まらない! どうするんだコレ? このままでは振動ガタガタ勇者になってしまうではないか! これじゃ、今後の活動にも支障が出てしまう。何も出来ない。こんなんで八刃とか出したら、太刀筋が全部、グネグネになってまうよ!



「うーむ、やはりスプリング・ダンパーのままではダメだったか。」


「ああ、そうだな。俺も見ていて思った。着地の衝撃が吸収し切れていないどころか、コーナリングの時の車体のブレも深刻だな。初心者のお嬢があそこまでコントロールできてたのが正直不思議だぜ。」



 車体の車輪部分に付いている螺旋状の部品について、親方とイツキが論議しているようだ。話の内容からすると、極端な揺れの原因はそこにあったらしい! あの螺旋が衝撃を吸収する構造になっているみたいである。なんか車体がバイン、バインと跳ねるような動きをしていたのはアレが伸び縮みしていたかららしい。二人は車体を揺らして確かめているので間違いなさそうだ。調整するならそこを重点的にお願いしやす!



「えっ? やっぱり、私って天才なのかな?」


「あの走りをいつも出来るんならな。まともな車両ならもっと良い走りが出来てたはずだ。」


「コイツのダンパーを換装して新方式の物を導入するぞ。それならお嬢も心置きなく運転を出来るようになるだろう。エアレーション・ダンパー採用決定だ。」


「おやっさん、アレをついに実戦投入するのか!?」


 なんというか、あれだけ無茶な走りをしたというのにシジミちゃんは一切お咎め無しで通ってしまったようだ。話の続きを聞いてみると、あの速度、お粗末なダンパー性能で完走できること自体が凄いのだという。


 だから、信頼して試作パーツを思い切って導入する運びになったようだが、何が何やらちんぷんかんぷんである。オイルと共に空気も封入するだの、なんのかんの専門用語ばっかりで俺にはサッパリ理解出来ない話だった。やっぱ、俺には向いてなさそうだ。それは他のことにも言えることだけど……。



「ワッハッハ! お楽しみのようでヤスなぁ!!」


「な、何奴?」


「お、お前は!?」



 車体について論議している間に、何者かが接近してきていたようだ。微妙に聞き覚えのある声だと思って振り向いて見てみたら、黒色の兜を被った小柄な人物が立っていた。見るからに怪しい人物だった! 敵勢力からの偵察だろうか? ……にしても、あの兜の外観はどこかで見たことがあるような?



「我が名は魔界刑事デス・ギョバーン!! 貴様らに挑戦状を叩き込みに来た!」


「……タニでしょ?」


「違う! 我が名はデス・ギョバーンと今言ったではないか!!」


「でも、タニなんでしょ?」


「しょぎゃわ……だから、違うと言っておろうが!!」


「ああ、やっぱ、タニだわ。臭いでバレバレ。この臭さはタニ特有の臭いだもん。」


「人の話を聞けぇ!!」



 謎の不審者はデス・ギョバーンとかいう変な名前を名乗っているが、シジミちゃんに正体を見抜かれてしまったようだ。顔は見えないし、服装も違うが、背丈とか妙にクセのある喋り口調はどことなく”あの男”の事を思い出さずにはいられなかった! というか最早正体バレバレなんだが、本人がかわいそうなので敢えて言明しないでおく!



「アンタ、いい加減にしないと、私、怒るわよ! ついでにとっちめちゃうんだから!!」


「ぎょわわーっ!!?? それだけはカンニンしてぇ!! シルヴァンさん、オナシャス!!」


「困った男だな、貴様は。私がいないと何も出来ないようだな。」


「あああーーっ!? お前は銀色仮面!!」


「誰よ? この人?」



 タ……じゃなかった、デス・ギョバーンはシジミちゃんに一喝され怯えすくんでしまった! 登場したてにも関わらず、早速、苦し紛れに仲間を呼ぶのだった! その助っ人とは、なんとあの掃除屋さんで有名な銀色仮面さんだったのだ! タニ……じゃなくてデス・ギョバーンの仮面と声に聞き覚えがあると思ったら、シルヴァンだったのだ! ヤツが何故こんなところに現れたのだろう?

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