プロローグ
王歴1046年、ナビア王国において即位式典が執り行われていた。
急逝したチャールズ・アモス王からジェロニモ王子に王位が譲られる。
しかし、民衆はすべからく失望していた。なぜなら、アマリリス王女こそが次期王位に就くことを信じて疑っていなかったからである。
チャールズ・アモス王には2人の子供がいた。長女のアマリリスと年子の長男ジェロニモである。昔からナビア王国は男女どちらでも王位を継承することが可能な国であった。
順当にいけばアマリリス王女が誕生するはずだったのだが・・・。
アマリリスは、普段は王女の役割として忙しい公務に取り組み、その愛らしい外見からも民衆から熱烈に支持されていた。
一方、ジェロニモは近衛兵を連れ町に繰り出しては狼藉を繰り返していた。この取り巻きの近衛兵はジェロニモとウマが合う騎士団の中でも腕が立つナンバーズ4人衆だ。
暴行、恐喝、無銭飲食、婦女暴行・・・、ことごとく権力により裁かれることはなかった。
チャールズ・アモス王が1ケ月後の50歳になる式典において、アマリリス王女に王位を譲る計画を掴んだジェロニモは、NO4アントニーにアモス王の毒殺を命じた。なぜなら、自分こそが王になるにふさわしいと信じて疑わなかったから。
また、その際アマリリスにも表舞台から消えてもらうことにした。
「さて、どうやって消えてもらおうか?」




