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宿敵との対決

王宮の中庭、ジェロニモがアマリリスを人質にとりナンバーズと共に移動していた。民衆の暴動が想像以上だったので1度王宮から脱出を図り再起する計画だ。


ジェロニモは自分たちが移動する先に人影があることに気が付く。

マントを纏い、顔はフードに隠れていた。しかし、その体から得体の知れない風格がにじみだしていた。しかも、どこか知っている奴に似ている。


「ここから先には行かせない。」男はきっぱりと言い切りながらフードをまくりマントを脱いだ。そこには左ほおに大きな傷を持つボルトが立っていた。


「よく俺たちの前に出て来られたものだ。王国剣法が使えない今のお前は、俺たちの敵じゃない。」

「ボルト!!」アマリリス王女が叫ぶ。

「黙れ。」ジェロニモがアマリリス王女を引き倒す。


ボルトはもう1度告げた。「ここから先へは行かせない。行きたければ俺を倒してみろ。」


「調子に乗りやがって、俺が相手だ。」NO4アントニーが剣を大上段に振りかぶり突進してくる。ボルトは義手を一閃した。砂が直撃したアントニーは両目の視界が塞がれパニックに陥った。「何しやがった、卑怯だぞ。」ボルトは距離を詰め、アントニーを切り裂いた。


NO3ジョンが剣を構える。「勝つためには何でもヤル方針にしたようだな。」

ボルトは何を言われても一切揺らがなかった。ただ、いつものようにどのようにして倒すか。それだけを考えていた。ボルトはカートリッジを取り換えた。


ジョンは慎重に間合いを詰めてくる。砂の攻撃を警戒しているのだろう。ジョンが射程距離に入ったので義手から網を発射した。ジョンは剣で何とか払おうとしたが体全体に網が絡まり蹲る。ボルトは距離を詰め、剣を突き刺した。


NO2カーチスの顔が驚愕して引きつった。目の前であっけなく2人ともやられた。

しかも、剣による攻防戦でなく砂や網という武器というのも憚られるものを投げつけられ簡単に殺されたのだ。

これまで剣対剣の戦いをしてきた者にとって、それは驚天動地に勝る出来事だった。カーチスは剣を構えたが、ひどく動揺していた。「次は何が起こるのか。」

改めてボルトを見て気が付いた、「左ほおの大きな傷跡はワイルドウルフの牙か。そうか、野獣との闘い方は王国剣法の技法とは全く異質なものなのだな。」


ボルトはカートリッジを取り換えながら考えた。カーチスは王国剣法第6段階のはず。ならば第7段階の剣技ならば通用する。全盛期の剣技が振れない俺の剣でも隙を作ることが出来るはずだ。ボルトは第7段階「龍王剣第1」から「龍王剣第4」までの連続攻撃を繰り出すことにした。カーチスは思った通り、まだ「龍王剣」を修得していなかったため防御の型を使えなかった。「龍王剣第1、第2」でカーチスの体は満身創痍になった。「龍王剣第3」の技の途中でカーチスは無防備状態の隙を作ってしまった。すかさず、義手を一閃。ナイフ5連射が容赦なくカーチスの胴体に深々と突き刺さった。


NO1 トニーは怒り心頭だ。他のナンバーズがいくら自分より弱いとはいえ、このやられ方は余りにもひどい。いや、それを言うならこの短期間でここまで戦えるようになったボルトを褒めるべきだろう。あの義手から飛び出す武器には気を付けなければならない。

だが、王国剣法第7段階まですべてを修得している俺ならば実力的にボルトに勝てるはずだ。現状を見てもトニーの勝利への絶対の自信は揺らいでいなかった。


ボルトも分かっていた。お互い王国剣法を完全に修得した者同士。トニーは「守」「破」

「離」の「破」の段階に入っているはず。よって、型にはまらない攻撃にも耐えられるだろう。だからこそ、このカートリッジが有効なはず。ボルトはカートリッジを交換した。


早速、ボルトとトニーは第7段階の「龍王剣」で戦いを開始した。やはり、スピードと威力はトニーが上だ。ボルトは追い込まれた。いや、追い込まれた振りをしていた。ひたすらトニーの連続攻撃を受け躱しながら「龍王剣第4」攻撃が終了する瞬間を待った。


「今だ。」


ボルトは「龍王剣第4」の最後の防御の型を繰り出した直後に義手から鎖分銅を発射する。鎖分銅はトニーの剣を持つ両手首に巻き付く。すかさず、義手の右腕で鎖分銅を引き絞る。

トニーは体制を崩されまいと全身に力を入れて耐え忍ぶが、ボルトは左腕に握る剣を突き刺した。


なぜ、ボルトは鎖分銅を発射する事が出来たのか。なぜなら第7段階「龍王剣第1から第4」の攻撃パターンを連続で使用すると体力を著しく損耗するからだ。よって、一連の連続攻撃が終了した際、必ず一呼吸の隙が生まれる。そのタイミングに合わせて「龍王剣第4」防御の型の終了後に右肘突起部分を、口でかじり引き絞ることにより発射したのだ。


残るはジェロニモだ。

ジェロニモはアマリリス王女を人質として様子を窺っていたが、顔面は蒼白だった。

なにしろ、目の前でナンバーズが全滅したのだ。たった一人の男に。そう、死んだはずの男に。

ジェロニモはトニーより弱いことを自覚していた。そのトニーが負けたのだ。ボルトに自分が勝てる道理がない。結果、アマリリスを盾に逃げるしか方法がなかった。しかし、王宮の周囲はすでに民衆により包囲されアマリリス王女のクーデターは完成に近い状態だ。


アマリリスはジェロニモに言った。

「ギネスから、あなたとナンバーズがこれまで行ってきた非道の全ての報告を受けています。あなたを王子とは認めない。国家転覆を図る反逆者として死刑を宣告します。」


逃げ場がないことを悟ったジェロニモは王女を殺すために剣を振り上げた。

義手のカートリッジを交換していたボルトは狙いを定め発射した。

カチッ!ズドン!!!!

ジェロニモが爆散したその場には、血しぶきと蔓延する火薬の匂いが残っていた。




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