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王女の戦力
複数の特殊工作員が現王ジェロニモの支配体制を打ち倒すべく、民衆から仲間を募っていた。民衆のほとんどがジェロニモ王の暴虐無尽を嫌っているためクーデターは可能である。ただ、1つだけ心配事があった。ジェロニモとナンバーズと対峙する戦力のことだ。
現在の王女側の戦力で彼らを封じる実力があるものがいない。実際問題として誰も彼らに敵わないのだ。
「ボルトがいてくれたら・・・。」首を激しく振る。「片腕になったボルトでは・・・。」
「本当は戻ってきて力を貸してほしい。でも、今度こそジェロニモたちに殺されてしまうだろう。私にできるのは、他国に逃げ伸び生きてくれることを願うだけだ。」