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けっして疑問をもってはいけない

作者: 戯言士

 親友の美沙が一日だけマンションの部屋を留守にするというので、私が留守番をすることになった。

 留守番とはいっても、じつはお願いしたのは私のほうだ。彼女の豪華なマンションの部屋にぜひとも住んでみたかったのだ。


「置いてあるものは動かさないでね。ゲーム機は好きに使っていいわよ」


 私を連れて、美沙は部屋の中を案内してくれた。


「汚したらちゃんと掃除してね? ベッドのシーツは私が帰るまでに取り替えて」


「男なんか連れ込まないわよ」


 私はそんなつもりは本当になかった。


「ただ、いつもの安アパートとは違う暮らしがしてみたいだけだから」


 キッチンへ案内すると、美沙は冷蔵庫を開けた。


「中に入ってる食料品、自由に食べていいわよ。賞味期限の近いものから片付けてね?」


 開けられた冷蔵庫の中を見て、私は盛大に驚いた。


「高級食品がいっぱい! これ、好きに食べていいの?」


「ダメ、疑問をもたないで」


「……え?」


 そんな、疑問をもつななんて言われても……。



 ◆◆◆◆◆◆



 親友の美沙が一日だけマンションの部屋を留守にするというので、私が留守番をすることになった。

 留守番とはいっても、じつはお願いしたのは私のほうだ。彼女の豪華なマンションの部屋にぜひとも住んでみたかったのだ。


「置いてあるものは動かさないでね。ゲーム機は好きに使っていいわよ」


 私を連れて、美沙は部屋の中を案内してくれた。


「汚したらちゃんと掃除してね? ベッドのシーツは私が帰るまでに取り替えて」


「男なんか連れ込まないわよ」


 私はそんなつもりは本当になかった。


「ただ、いつもの安アパートとは違う暮らしがしてみたいだけだから」


 キッチンへ案内すると、美沙は冷蔵庫を開けた。


「中に入ってる食料品、自由に食べていいわよ。賞味期限の近いものから片付けてね?」


 開けられた冷蔵庫の中を見て、私は盛大に驚いた。


「高級食品がいっぱい! これ、好きに食べていいの?」


「ダメ、疑問をもたないで」


「……え?」


 そんな、疑問をもつななんて言われても……。



 ◆◆◆◆◆◆



 親友の美沙が一日だけマンションの部屋を留守にするというので、私が留守番をすることになった。

 留守番とはいっても、じつはお願いしたのは私のほうだ。彼女の豪華なマンションの部屋にぜひとも住んでみたかったのだ。


「置いてあるものは動かさないでね。ゲーム機は好きに使っていいわよ」


 私を連れて、美沙は部屋の中を案内してくれた。


「汚したらちゃんと掃除してね? ベッドのシーツは私が帰るまでに取り替えて」


「男なんか連れ込まないわよ」


 私はそんなつもりは本当になかった。


「ただ、いつもの安アパートとは違う暮らしがしてみたいだけだから」


 キッチンへ案内すると、美沙は冷蔵庫を開けた。


「中に入ってる食料品、自由に食べていいわよ。賞味期限の近いものから片付けてね?」


 開けられた冷蔵庫の中を見て、私は盛大に驚いた。


「高級食品がいっぱい! これ、好きに食べていいの?」


「ダメ、疑問をもたないで」


「……え?」


 そんな、疑問をもってはいけないなんて言われても……。


 ……あれ?



 ◆◆◆◆◆◆



 親友の美沙が一日だけマンションの部屋を留守にするというので、私が留守番をすることになった。

 留守番とはいっても、じつはお願いしたのは私のほうだ。彼女の豪華なマンションの部屋にぜひとも住んでみたかったのだ。


「置いてあるものは動かさないでね。ゲーム機は好きに使っていいわよ」


 私を連れて、美沙は部屋の中を案内してくれた。

 殆どコピーって楽だわ……。(笑)

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― 新着の感想 ―
オチの作者様の一言が素晴らしい!というわけで名作でございます! 今後の参考に致します!(ᵔᴥᵔ)
∀・)おぉ……その手もあるのか……すごい……こわい。
エンドレス疑問リターン。 繰り返すウチに不思議に思い、でもそのデジャヴに対して疑問を持ってもリターンするんでしょ? 段々リターンするタイミングが前へ前へとずれて変わっていって、留守番の話自体が消えるま…
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