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5話

 第二話の後書きにステータスの説明を追加しました。今更ですみません;;

 潜在能力値についても少しいじってます。ご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。

 男とキナ爺と別れた後、ギルドに併設された訓練場に向かう。正直街から群生地への往復でへとへとではあるが、魔物と出会ったときに対応できるように訓練をしようと考えたのだ。


 訓練場といってもただの何もない広場なのだが___あるといっても藁の束や太い木の杭が地面に刺さっているだけだ。


 おまけに誰もいないので自由にやるとしよう。


 まず何をしようか・・・・・・


 とりあえずまだ草木を払うことくらいにしか使われていない剣で素振りをすることにする。


 私の剣は両手でも片手でも扱うことのできるバスタードソードなので、片手でも両手でもそれっぽい素振りをしてみる。


 上段や下段からの切り付け、刺突など様々な型で行う。実際に敵を相対していることを想定しながら全長120㎝もの剣を振りぬく。


 ブンッ___


 体が剣に操られないように体の重心を意識して剣を振り続ける。


 森歩きの疲労が残っており、体が重く汗も噴き出てくる。


 それでも繰り返し剣をひたすら振っていく。


 ブンッ_____ブンッ_____


 しばらくしてとうとう腕も上がらなくなってしまい、へたっと全身の力が抜けてその場に座り込む。


 「ハアッ、ハアッ____」


 革袋に残っていた水をゴクゴクと一気に飲み干す。


 ____プハアッ


 体力を使い切ったので、しばらくその場で休んでから傭兵ギルドの資料室へ向かう。


 資料室には付近で出る魔物や素材などが記された資料やいくつか寄贈された書物があるらしくそれらを夕飯の時間まで読みにいく。


 この世界にはほかのゲームやライトノベルのようにステータスとしてのスキルはなく、自分で勉強や訓練をして技術を身に着けるしかない。


 私はこれでも魔法系のステータスが伸びやすいように潜在能力をビルドしたのだ。ここにある書物でもしかしたら、魔法を身に着けるための勉強をできるかもしれない。


 魔術ギルドは、初日に一度行ってみたが門前払いされてしまった。どうやら庶民が簡単に学ぶことができるようなものではないらしい。


 資料室にある書物をパラパラと読んで回ってみたが、魔術に関する書物は見つからなかった。


 ただ、アリスタの街付近に出る魔物や採取できる素材の情報はためになった。


 そろそろおなかが空いてきたので、宿に戻って食事にする。宿の食事だけでは足りないので、道中で買った串焼き肉も食べた。


 部屋に戻りベッドに横になって、1日をゆっくり振り返る。


 森を歩く道中、キナ爺は簡単にギルドで売れる薬草を見つけてしまう。今日はキナ爺よりも早く見つけられるように自分の中で競争していたのだが、まだまだ薬草の知識も不十分なので当然ではあるのだが一度たりとも勝つことはできなかった。


 それと魔法に関しては、庶民にとっては敷居が高い以上どうやって身に着けようか。


 ライトノベルやコミックスではたいてい、自分の中の魔力を感じるように意識を集中してうんぬんかんぬんするが、実際やってみるのはどうだろうか。


 ベッドで横になっていたのを起き上がり、瞑想するように体勢を整える。息を大きく吐き、深く吸い込んでいく。体の中の血の巡りを感じるように意識していく。

__________


 しばらく集中しているとだんだんと血流とは異なる何かの流れを感じてくる。


 これが魔力かな?案外うまくいくもんなんだな。まあ、これでも魔法系の潜在能力はかなり高い種族なので、私がうまくいかなかったらほかのプレイヤーは余計に魔法がムリゲーになるわけだけど。


 とはいっても、体内の魔力を少し感じられただけなのでもう少し鍛錬は必要そうだ。


 現実でも夕飯を食べる必要があるので一度ログアウトする。いまだにこれがゲームというのが噓みたいだ。 

 主人公はintやmidの潜在能力値がとても高いので独学で何とかなっていますが、他のプレイヤーが魔法を扱うのは、魔法関係のギルドの特権集団的な様相も相まってかなりハードルが高いです。

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― 新着の感想 ―
[一言] ついに魔法が...!! この世界の魔法というのがあまり想像できないから楽しみです!
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