表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/45

31話

 二人でガルクの店に行く。


 店に入るとガルクがいた。


 「いらっしゃいませ。お待ちしておりましたよ。何やらオーガを狩ったようで流石です」


「ん、知ってたんだ。鎧、だめにしちゃったから直してほしくて来た」


 「左のガントレットはの粉々、胴は凹んでいますね。____オーガを狩ってお金に余裕もあるでしょうからここで一新するのはいかがですか。より質の良い金属を使って作りましょう。今の鎧は鉄ですが魔鉄を使て作りましょう。重くはなりますが防御性能はかなりあがります」


「それでお願い。ガントレットの盾はもう少し受け流しやすいような形状でよろしく」


 「かしこまりました」


 ガルクの店を出る。まだ日は高く夕食までは時間がある。どうしようか。


 「ハナビちゃん、これから二人でデートしよ?」


「ん!?・・・・・・する///」


 ミヤの突然の発言に戸惑いながらも肯定する。ハナビの顔は真っ赤である。


 ハナビの反応を見てミヤも嬉しそうにする。そしてハナビの手を引いて歩き出す。


 「今ね。劇団がこの街に来てるんだって。この街は娯楽っていっても馬上試合とかアーチェリーみたいなのばっかだから、この機会に見に行ってみよ?」


「ん」


 「その劇団はすごく大きくてたくさんの護衛を雇いながらいろんな街を巡ってる有名な劇団なんだって。ちょうどもうすぐ今日の公演が始まる時間だから急ご?」


 そうして二人手をつなぎながら駆けていった。公演が行われる街の中央にある広場につく。


 広場には仰々しいステージや設備が設けられている。こんなものを運びながら街を巡っているというんだからよくやるものだ。


 「すごいね。こんな設備がそろっているなんて」


「どんな劇をやるの?」


 「この街を含めこの周りの地域と都市は元々一つの国だったことは知ってるでしょ?それが10年くらい前にあった山脈の向こうの遊牧民族の国家との戦争がきっかけで分裂しちゃったらしいんだけど、その戦争での大きな一番大きな戦いとその戦争で活躍した英雄に関する劇なんだって」


「へえ、ちょっと興味はあるかも」


 劇の開始時間に近づくにつれて広場に集まる観客も増えてくる。傭兵の多いこの街ではこのような娯楽が珍しい。だからかますます増えていく。


 そうして公演が開始された。


 ______________________________________________


 今から10年も昔、この地域一帯は一つの国であった。その国はとても豊かで平和そのものであった。


 しかしその平和が突然崩れることになる。なんと突然この国の西側山脈を挟んで向こうにある。遊牧民族の国家「コウガ国」が宣戦布告をしてきたのだ。理由は定かではないが最も有力とされるのは、コウガ国の元首が大陸の征服を企み、その足掛かりとしてこの国攻めてきたというものだ。


 コウガ国の大多数は騎馬民族でその兵は精強だ。国と国に挟まれたホス山脈は最高で2300mほどだがそこを超えて攻め込んできたのだ。


 主な戦場はこのアリスタの街の牧草地の向こうだ。そこで何度も両軍はぶつかり激しい戦いを繰り広げた。


 結果、コウガ国の軍隊を無事退けたが戦争の影響で国力は大きく低下し、封建制であったこの国はそれぞれの領地ごとに分裂してしまった。


 その戦争で大きな功績を残して大きく名を挙げた傭兵がいた。


 それは人呼んで「人砕き」両手でもった巨大な剣を振って、そのひと振りで人間を砕き散らし暴れたことでそう呼ばれた。全身を頑丈な鎧で包んでおりその中の姿を知るものはいないが、コウガ軍に一人勇猛果敢に突撃し歩兵どこらか騎兵すらも蹴散らした。


 しかし、相手の将軍との戦闘で見事勝利を収めたものの片腕をなくし戦場からは姿を消したらしい。


 ______________________________________________


 劇は臨場感を感じるほどの演技でとても楽しめた。所々魔法で小規模な火炎を起こしたり檀上に少し雨を降らせたりと、それがより劇の派手さや臨場感を増していて面白かった。


 「ハナビちゃん、面白かったね!」


「うん、良かった。ミヤ、ありがと」


 劇を楽しんだ後はチップを投げてその場を後にした。そこから二人で服を見に行ったりパンケーキを食べたりして1日を楽しんだ。


 夜、いつも通り二人同じベッドに入り寝ることにする。そこでミヤに提案をする。


「ミヤ」


 「どうしたの?」


「あの・・・ほんとにごめんね。そしてありがと」


 「もうあんなことはやめてね。一人で背負いこまないで。私もいるんだから。ハナビちゃんに置いて行かれた時すごく寂しかった。ハナビちゃんが倒れてるのを見たときはすごく怖かった。せっかく今まで二人で頑張って来たんだから私のことも信頼してね。私はハナビちゃんのためだったらいくらでも頑張れるから」


「ん、もう置いてかない」


 「そうしてね。私もハナビちゃんを置いてったりしないから」


「うん・・・・・・」


「ミヤ」

 

 「ふふっ、次はどうしたの?」


「今いる宿出て家買って二人で住も?二人のおうちに住も」


 「うん//ずっと一緒だよ」


「ん、ずっと///・・・・・・明日一緒に家探す」


 「うん、そうしようね」


「おやすみ」 「ハナビちゃん、おやすみ」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ