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王女と護衛  作者: きだおさむ
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第1話

アリシアは、ミラベル国の騎士の一族に生まれた。

父のエンリケは、彼女を愛し、いつも戦場の話を聞かせた。

自らの初陣の話、敵の城を攻略する話、敵の包囲を突破した話…


「モンロイ城攻略の時だ。私は右翼を任されたが、左翼を任されたイバンの攻略が早い。遅れてなるものかと、私は部下を鼓舞して…」

「部下って、ラミロ?」

「そうだ。ラミロやオマールを鼓舞して、敵をばったばったと斬り倒して、なんとか追いついた…」


幼いアリシアは、そんな父の話を、目を輝かせて求め聞き、成長した。

彼女が騎士を志すのも当然のことだった。。

母親はアリシアに女らしく育つことを望んだが、すべては後の祭り。

武術に精を出し、作法などはどこを吹く風。

父親はそんな娘を見て心配しつつも、うれしく思うのだった。

そんな彼女が、幼いイザベラ王女護衛の侍従武官に指名された。

遅ればせながら作法の勉強を始めたものの、失敗続き。

正直辞退しようかと思ったぐらいだったが、父親は「これ以上の名誉なことはない」と彼女を叱った。

「あなたの失敗は、ミラベル王家の失敗なのですよ」

母親からはそう脅され、泣く泣く彼女は作法を学んだ。

1年ほどみっちりを作法を教え込まれ、ようやく人前でも恥をかかずに済むようになった頃、ようやく彼女は王女の護衛となった。

12歳のことだった。


イザベラ王女は物心がついたばかりの4歳。

「友人のように接しなさい」

幼い王女にそういわれ、

「かしこまりました」

とドギマギしながら答えた。


アリシアは最初は緊張して失敗しないように、食事も満足に食べることができず、小食だと思われていたが、徐々に持ち前の大胆さを発揮し、人一倍食べるようになった。

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