それを私たちから奪う権利は、貴方にはない。
あらすじの通りです。
事情をご存じない方はよくわからないと思いますが、お許しください。
突然告げられた、憧れの方の活動休止。
詳細を読み進めて、その理由に愕然とする。
驚愕の後にやって来るのは、やり場のない怒り。
「ふざけるな!」
って、叫びたいのに、叫ぶ相手が見つからないの。
――でも、見つかったとしても、私は叫ばない。叫べない。
怒りにまかせて言葉の刃を投げつけて。当たってほしい人以外の誰かにまで、私と同じ傷をつけるのは絶対にイヤだ。
それでも、心をかき乱す負の感情は、どうしたって止められなくて。
何度も何度も応援の言葉を選んでは書き直して。
送った後には、悲しみまでもが溢れ出して。
どうしたらいいのかわからないまま、時間だけが過ぎてゆく。
苛立ちだけが募っていく。
どうしてなんだろう。
成功した人にアンチはつきものだと言うけれど、それだってその人を傷つけていい理由になんてならないよね?
あの方の描く世界にポイントが集まるのは、あの方の周りにたくさんの人が集まっているからなんかじゃない。
そもそも、前提が違うよね?
あの方の描く世界がとても魅力的で、あたたかなものだから、たくさんの人が集まっているんだと、気づかない?
貴方の言葉は、あの方だけでない、あの方の周りにいる私たちまで負の感情へ巻き込んだ。
貴方は、私たちからあの方を奪おうとしている。
そのためなら、私たちの心まで抉るって言葉まで発信して。
でも、貴方が私たちからそれを奪う権利なんて、微塵も存在しない。
私たちは規律を守って、秩序を保ってここで楽しく活動している。
それを乱しているのは、他でもない貴方。
それを私たちから奪う権利は、貴方にはない。