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覚醒と瞑想
巨体の女豹は群れの動きで、後ろから熱蒸気を避けて、まだまだ追ってくる。黒く赤いまだら模様は確かに火山だらけの惑星に上手く溶け込んでいても、デーナと赤角人の目はごまかされずに捉えている。黒い豹たちはわずかな物音や微かなマグマの光、硫黄の匂いで標的に狙いを定めている。山に登っては種弾を高い場所から撃ち込み、ガスを噴出させたり、ひるんだ隙にまた逃げていく。
「やっぱり、女豹は速い。しかし、やり合うからには一対一で勝負したいところだ。取り巻きなしでね」
「キュイ キュミ キュミ キュミ キュミ」
「足の速さはチーシャだけれども、一寸先は闇の中だけれども、この星に火山があるなら、登ることが生きる道なのさ」
群れの数は徐々に減りつつあり、デーナの視線は一つの火山を見つめていた。活動を休めている山だとわかったが、道のりは長い。赤角人達の住処になるかどうかは、三姉妹とクロス状態の赤い瞳と逞しい足腰で確かめなければならない。噴出す煙とタイミングを合わせて、山を降りては次の危険地帯へとデーナは足を踏み込む。
小説家になろうとノベルアップに同時投稿




