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三本の角 一つの石

「ここまで、広く遠い視野で、目視までできるのか。なるほど、頂上だとなおさら確認しておかないといけないな。全部は処理できないけど、豹の群れは確かに獲物を探している姿だ」

「メ メ モク モク モク」

「黒豹だけではなくて、まだ他にも見えているの? 僕にはなにも見えていないのだけれど。それって交叉の力かもね。目で確かに捉えたし、遠い距離だし、高い頂にいる分には安心か。ごめん。そろそろ、瞳を閉じてもらってもいい。見え過ぎると僕の頭の情報処理のほうが大変になりそうだ。これが人間の視野の狭さか」

デーナ・クロス・ルクミルが瞳を閉じれば、角も短くなり、熱源を捉える状態へと変化した。後ろにいる赤角人の三姉妹はずっと瞳を開いたままで、タンポポ・タネの背中は熱を感じていた。熱を帯びる視線や視野の広さや視界の捉え方にも生命の神秘を感じつつ、温泉を掘り当ててデーナの力もアピールしようと岩肌に光差剣銃を当てた。赤角人達との協力で温泉は山の中に入っていき、見事に彫刻された神殿に溜まっていく。作業を終えて、デーナは頂から下りていく途中でまた開眼していた。黒い豹の群れと行動を捉え、こちらに向かってくるのがわかった。

「温泉の匂いや煙に敏感なのかもな。女豹からは逃げられないか。こんなに離れているのに足の速さがわかるぜ」


ノベルアップと小説家になろうに同時投稿

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