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熱い山と冷たい豹

叩きつけられた黒く、大きな豹を取り巻く赤い炎の揺れはマグマが吹き出ているわけではなく、同じ柄を持つ獣が集まってきているのだ。バイザーはその牙を剥いている姿を激しい揺れで見せているのだ。光差剣銃を構えつつ、巨大な体を持つものは一匹のみで、その他は小さいといっても、その数でデーナに噛み付いてくれば、危険な状況であることがわかった。巨大な一匹はまた立ち上がって、燃え上がるように毛を逆立てている。しかし、周りの火山もマグマを吹き出しつつ、流れ出てきてしまい、豹たちはそれを避けて去っていった。

「僕達も自分の命のことを考えないとな。バイオミー、カシア。アームを出してくれ。マクロ船に戻る。こんな火山だらけの危険な惑星でどう生きてきたのかを赤角人にも聞きたいぜ」

赤い角を持つ者達はいつのまにか遠い山肌に列をつくってひたすらに歩いている足音の集まりをデーナ・クロス・チーシャのバイザーは小さい音符の形をつくっていた。

「やっぱり、あの巨大な一匹はメスだったな。女豹なんだぜ」

「やっぱり、マザーの言うとおり、お父さんは引きが強いですね。温泉の赤角人も三姉妹だったなんて」


ノベルアップと小説家になろうに同時投稿

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