表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/50

熱い山 冷たい豹

デーナと同じ巨大な体を持ち、鋭い牙が赤く染まっているのは血で滴っているのだ。

「赤い目も火山への擬態だな。あの耳にこの尻尾、まさしく豹じゃないか。大きい!」

「キュミ キュザ キュア キュミ キュイ」

マクロ船で画像を認識でき、赤角人の集団の移動も確認したが、デーナ・クロス・チーシャのバイザーを下ろしたのは、黒い固い岩を踏みしめて、獣が襲いか掛かってきたのだ。爪の大気を切り裂いてくる音が見えたので、デーナの足を伸ばし、ヒレンブーツで叩き返した。黒くて、赤い獣の体は地面に投げられたが、すぐに立ち直った。こちらも着地して、光差剣銃の刃を逆手で持ち、種殻弾ですぐに威嚇した。素早く、山肌を駆け抜け、弾を避けていき、向かってくる。しかし、デーナのバイザーは赤い柄模様ではなく、四つの足が切っていく風とうなり続けている音の形を描いており、噛みついてきたところにヒエンファーの動きで刃をそこに押し込めた。そのままの勢いを利用し振り払って、山肌に強く押し付けた。再び種殻弾を囲まれている山の壁のいたるところに撃ち放った。足音と吠える声がいくつも、バイザーから見えていたからだ。

「キュネ キュワ キュヒ キュミ キュタ」

「ああ。単独ではないな。あちらも数を揃えてきている。赤い牙も目を柄も見えるが、大きい体はこの一匹のみみたいだ。僕が威嚇しつつ、聞き逃さずに、見逃さないように頼む。大きい黒豹はデーナと同じハーレムの主かな? それとも壁のように囲う者か」


ノベルアップと小説家になろうに同時投稿

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ