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35話 ワーファイヤー

『鑑定』を使い、粉を調べる。

砂糖と表示される。

砂糖ってそのまんまなのか?

まぁいいや、砂糖あるし塩でも作ろうかな。

まだ、夜が明けるにはまだあるしな。

俺はギルドにいき、海の場所を聞く。

「海ならあっち行ってこっち行ってそっち行って真っすぐ行ったらいけますよ。依頼ですか?がんばってくださいね。」

こそあどを大量に使いならが説明してくれた。一応理解できた。俺のことは知らないのだろう、よかった。まだ目立ってなくて。

ダッシュをしながら海に向かう。

俺は海に着くときれいな海水をずぶぬれになりながら汲む。

そして、スキル『極弱・火球』を使い、服を乾燥させる。

極弱というだけ服に火をつけても全く燃えない。燃えるどころか、暖かい。全身カイロのような感覚だ。

だが、ほかの人が見れば、全身が燃えているように見えるだろう。

全身燃えてるのに平気でいる人って怖いな...人前でやるのやめよう。

そんなことを思いながら、スキル一覧を見ていると面白そうなスキルがある。

『ワーファイヤー』だ。

ワータイガーとかワーウルフみたいに人型の半獣系の魔物のときに使うんだよな...

ってことは火人間?炎人間?

興味本位から『ワーファイヤー』を使う。

その瞬間炎が目の前に広がる。そして人の形を作り出した。

「こんにちは」

炎人間が喋った。

「喋るのか...」

「はい、私は戦うこともできますし、命令に従うこともできますよ。こうやって形も変えることも。」

そう言いながら炎人間は小さい象になった。

「炎の量が少ないのでこの大きさしかできませんが、私に炎系のスキルを当ててもらえれば大きさも操れます。温度の調節もできます。低すぎてもだめですけど、最低10度くらいですね。最大は...無限ですかね...トシキさんの力にもよりますが。」


炎人間万能説!!!


「じゃあ、この海水5分の1の量になるまで強めの火で煮詰めてくれないか?」

「はい、もちろん。」

「そしたら、この木の棒をつかって更に10分の1になるまで煮詰めてくれ。そのときに海水が白く濁るから濾過してくれ。鍋の底のも取ってくれ。」

「その後は?」

「濾過した海水を中くらいの火でシャーベットみたいになるまで煮詰めた後濾過してくれ。濾過した後は両方共俺のところに持ってきてくれ。俺が遠くにいてもわかるのか?場所は。 」

にがりと塩だ。にがりは豆腐を作るのに使えるからな。


「ええ、わかります。どこでも駆けつけます。」

「あ、あと来るときはなるべく温度を下げてくれ。町の人がやけどするのは嫌だからな。」

「ええ、私も」

「じゃあお願いな」


俺は海から離れていった。

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