19話 魔道具作成
『計測』『通知』この2つを使って距離を測る道具を作る...普通に付与しても『通知』がよくわからなくなるしな...どうしよう。
ん、何気なくステータスを見ると『魔道具作成』というスキルが追加されているのが目に入る。
嘘発見器をつくったときにレベルが上って習得したスキルだろう。
「魔道具作成か......これでハイクオリティな魔道具が作れるのか...?」
「魔道具作成」
『魔道具作成』を起動するとロードのような待ち時間があった後にステータスより大きいウィンドウが表示された。
...似てるな。本当に似ている。
『魔道具作成』のウィンドウがPROの『魔道具錬金』のウィンドウに酷似している。
...これならPROのときに覚えたプログラミングシステムで───────
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命名【長さタイマー】
変数A スキル=『低・思念伝達』
『計測』を起動。
Am歩いたところで、スキル『通知』を起動。
『通知』=通知+Amです。
付与 【長さタイマー】➡魔石
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コレでできたかな...ネーミングセンスはまぁまぁだとしても『魔道具錬金』のシステムとほぼ同じだったから分かりやすかったぜ。
この魔道具作成のシステムは意外と簡単で直感で作ることができる。
自分で測りたい距離を念じれば『低・思念伝達』のスキルによって魔石に組み込まれ変数Aに測りたい距離
が入る。スキル『計測』で距離を歩きながら測って『計測』の値が変数Aの値つまりいう仕組みだ。測りたい距離になると通知がされるというしくみd
魔石は実は昨日、嘘発見器を大量に作ったときに一つもらっておいたのだ。
奪ったのではないよ。貰ったんだ。
『思念伝達』はもともとテレパシーのようなスキルで一部の人に念じるだけでメッセージを遅れるのだ。
中・強・極とランク?が上がっていくうちのより遠くの人にもメッセージを遅れるようになるらしい。
この『低・思念伝達』は普通の『思念伝達』の劣化版だ。他人にはメッセージを送れないが、魔石のようなものに少しの文字をインプットさせることができるのだ。
「低・思念伝達───5キロ」
スキルを発動すると魔石に組み込まれたプログラミングもどきが発動する。
コレで5キロを通り越さずに行けるな。
「極・走力増加」
スキルを発動し軽く地面を蹴る。
(ピイイイイイイイイイイイイイイイイイ5キロメートルです。)
機械音がし5キロと告げる。
「...え」
もう5キロ!?
地面軽く蹴っただけなのに.....
でも、この辺になにかあるのか...?いかにも森って場所なのに...
森が広がっている。多目的闘技場なんてありそうもない。




