12話 ギルド
着いた...ここが街か。
「すみません。ここなんて街ですか」
街の門付近を護衛している人に声をかける。
「お、冒険者か。ここはだな、リリアの街だ。新入りか?だったらギルドへ向かえ。この街の中央にあるから行って来い。」
「あ、ありがとうございます。」
「あと、敬語はやめろ。冒険者だとなめられるし仲間がいる場合上下関係バレちまうだろ。」
「ありがとう。」
やっぱり敬語は使わないのか...ずっと敬語使ってきたから慣れないな。
...冒険者か。憧れるな───料理人も捨てがたいしな...冒険者兼料理人ってのはどうだ。
ま、とりあえずギルドいくか。
街はゲームでよくある中世の町並み。
ぶらぶら歩いているうちに街中でひときわ目立っている大きさの建物がある。
...コレがギルド
ギルドの中に入ると俺は『ギルド受付』と書かれたカウンターに向かう。
「ギルド入会って────」
「ギルド新規入会の方ですね。説明を始めますがよろしいでしょうか。」
エレと書かれた名札を胸につけている受付の女の人は俺が言い終わる前に言葉を返す。
「はい。」
「はい。私はギルド新規入会の説明をさせていただきます、エレと申します。
まずですね新規入会の方にはですね、ここにある用紙の必要事項を書いてもらいます。
その時、身分を証明できるものをお持ちください。
その後入会料を払っていただきます。
その後スタートランクを決めるため試験を行います。
スタートランクとは、一番最初のランクのことでランクはFからSSまで存在します。
試験に合格すれば、Fランクでギルドに入会することができます。
また、試験での成績はがいい場合ですとEランクからスタートすることができます。
ただ、いくら強くても実戦を行わないと、慣れていないままになりましてとても危険なのでEランクからになってしまいます。
ですが、ここ10年Eからのスタートされた方はいないので平気だと思います。
以上でギルド新規入会の説明を終わりにしますが、何かわからない点はございますでしょうか。」
「...」
速い...えっとまぁ入会手続きやってればその場でわかるだろう。
「えっと、入会金ってのはいくらな───」
「入会料はですね16万マールになります。」
マール...この国の通貨の単位か。
...1マールも持ってない!!
「あの...魔物って売ることでき───」
「はい、できます。あちらに有ります買取カウンターへ行けば買い取りできます。」
エレはにこやかに左手を隣のカウンターに向けている。
「15マール揃ったらまたきま───」
「16マールでーす」
エレ...さん、なんかすごい人だったな。
買取カウンターのに行き受付のひとに声をかける。
今度はテイダさんだ。
「魔物を売りたいんだが...」
「はい。何の魔物でしょうか。」
今度はちゃんと最後まで聞いてくれるようだ。
「えっと、ワイルドオークってやつだ。」
「ワイルドオーク.........?オークではなくて?」
「確認したんでワイルドオークだ。」
「............ワイルドオークですか...アレは人が倒すような魔物でないと思うんですけどね。」
「まぁでも倒してしまったんだが、」
「ワイルドオークねぇ...まぁすぐにワイルドオークかどうかはわかりますが、でどこにあるんです?ここまで持ってこれないでしょう。」
「いや、あるがワイルドオークって3m位あるだろ?どこに出せば」
「こちらへどうぞ。」
そう言って俺は外の倉庫に案内される。すごい広い。
「出していいか?」
「はぁ...どうぞ。どうやって出すっていうんで────────は........................」
俺は『収納』からワイルドオークを出す。
テイダさんは眼を丸くしている。
「どうやってそんなことを」
「え、スキルで普通に───」
「いやいやいや、ソンナことはないですよ!なんてスキルですか!そんなの普通使えません!
『そんなの使う人いたら目の前に呼んでこい、一生拝み続けてやる。そんなことあったらお前に100万マールでも100億マールでも好きなだけくれてやる』って私の金持ちの友達が言ってたくらいですよ!あとで請求してやります!ありがとうございますぅ!しかもこのワイルドオーク外傷一つも見当たりませんよぉ!こんなの値段表にはのってません!あ、値段表ってのはですね、えっとあのあれです。魔物の値段がもともと決まっててそっそれから外傷の大きさとかで引いていくんです。だっだからいくらか計り知れません!っちょ、っ、ちょっと待っててください。上司を呼んできます!」
───テイダさん...興奮しすぎ...しかもさらっと金儲け企んでなかったか。




