試験と模擬戦
その後総合魔力判定は特に問題はなく終わった
うん、少なくとも問題はなかった
ウルの他にも金を出したやつがいて、先生が絶句していたのは問題ではないからね
「では次は筆記試験です。それぞれ出された問題に答えなさい。制限時間は1時間」
それと共に紙をひっくり返す
あれ?意外と簡単な問題ばっかりだ
制限時間までに2回見直しができた
まぁ9割くらいは取れてるんじゃないかな?
多分ウルなら満点取っててもおかしくない
その次はどうやら訓練場で模擬戦をするらしい
相手は学校側が勝手に決めるらしいが・・・・
ウルの相手がさっき金を出していた女の子
名前はメア。種族は魔族だ
ちなみに僕の相手はネルとかいう名前だ
さっきの玉の試験も銅だったのに、見た目からして魔術師タイプで正直弱そうに見える
まっ、試験の結果が黒だった僕が言うのもなんだけどな
ちなみに最初の対戦は僕とネルだ
希望者は試合を見ることができるらしいが試合を見るための観客席にはウルとその対戦相手のメアしかいない
まぁ、言うなればほぼ最底辺決定戦だ
見る価値すら無いということだろう
まぁ、ウルは一応弟である僕の試合だからっていうのと模擬戦のルールなどを実際に試合を見て確認しておきたいって感じかな?
だけど、メアがどうして僕の試合を見に来ているのかはわからないや
まぁ、そんなことより自分の試合に集中しよう
「時間制限は10分。どちらかが戦闘不能になるか制限時間が過ぎる。もしくはこれ以上は続行が不可能だと見なされた場合に教師が止めに入ります・・・・・それでは!試合開始!」
その言葉と共に試合が始まる
「クックックッ・・・・俺様はラッキーだぜ・・・・こんな録に魔法が使えないような奴が相手だなんてなぁ」
そう言うと共にネルが呪文を唱え始める
「大いなる火の力よ!今こそわが名に従い敵を打て!ファイアーボール!」
呪文が完成してかなり小さな炎が僕の体に当たる
「なにがしたいんだろ?」
理解が出来ずに思わず呟いてしまう
ワザワザこんなに小さなファイアーボールを作り出すのに詠唱する意味もわからないし、それを当てたからといってスキが大きすぎる
と言うよりも僕がわざと当たりにいったということすら気づいていないようだ
とりあえず軽めに攻撃してみよう
「ぐひゃ!?」
ん?あれ?普通に吹っ飛んでいったんだけど?
審判の人がネルの様子を確かめに行く
しかし、ネルは気絶していたようで
「勝者!アム!」
審判の人がそう告げた