ニーナさんの課題
ニーナさん達に連れられて初めて入った冒険者ギルドは賑やかな所だった
依頼ボードの前で依頼を奪い合う姿
酒場で騒いでいる者達
買取り所らしき所で素材を放出しているらしき者達
そんな中ニーナさんはツカツカと受付まで歩いて行くと受付の女の人に何かを見せた
ん?
何だか受付の人がビックリしているような?
しばらくニーナさんが受付の人と話をすると一枚の紙を持って戻ってきた
「さてと、行くよ。ウル、アム」
戻ってきたニーナさんと一緒に今度は町の外に出る
そこからは軽くランニングして魔の森と呼ばれる場所へと行く
「さてと、今回の課題はこの森に新たに生まれた最上位種の討伐ね。対象はスライムとウルフとゴブリンが合体した合成獣の最上位種よ。ステータス的にはあなた達より「少し」高いくらいかしら?」
出た・・・・・ニーナさんの「少し」
ニーナさんの言う「少し」は基本的に2倍~3倍を指している
学校に通い始める前もそう言われて、二人ならなんとかなるだろうと思い油断していたらボコボコにされたことがある
だから気を引き締めていかないとな
「いつも通り危なそうだったら手助けぐらいはするけどあんまり期待しないようにね?」
ニーナさんの言葉に僕たちは頷いて森へと入る
まぁ、ニーナさんの課題は索敵するところから始まるから対象を見つけないことには始まらない
「ウル、索敵お願い」
僕の声にウルは頷いて魔力による索敵を始める
しばらくして
「ん、見つけた」
どうやら対象を見つけたようだ
ウルの案内に従い、森の奥に進む
勿論道中襲ってきた魔物は全て返り討ちだ
そしてその先にいたのは・・・・・・
「きっつー・・・・・・なんだよあれ」
無事に最上位種を討伐出来た僕たちはその場で倒れ付していた
「決して強いとは言えない程度だったし、なんなら前回のソードキャノンタイガーの方が強かったしねぇ」
うん、前回ボコボコにされたソードキャノンタイガーは名前の通り秒間20本くらいのスピードで剣を飛ばしてきてて危うく死ぬところだった
それに比べて今回は
「手数とかでもそこまで怖い感じはしなかったけど何より分身して襲ってくるってなんだよ・・・・」
しかも、いつの間にか分身していたから戦闘中もウルの魔力探知は切ることができなかったし
結局僕も二重ドライブを出さざるを得なかった
「私なんて一度捕まってるんだよ!?身体中がヌルヌルだよぉ」
そう、ウルは玄武で相手の攻撃を凌いでいるときに後ろから分身に捕まり・・・・・何て言うか・・・・スライムと少女が戦ったときに起きるテンプレをその身で味わっていた
・・・・・・まぁ、倒せたんだからよしとしよう
僕たちはニーナさんに倒したことを報告して確認をもらうと町まで戻ったのだった
今回はウルとアムのタッグでの戦いを書こうか悩んだのですが、もう少し先伸ばしすることにしました
また、そのため内容が非常に薄くなってしまっていることをお詫びします




