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ニーナさんとタマさんへの報告

「ふーん、それじゃあクラス対抗戦はアムが勝ったんだ・・・・私はウルが勝つと思ってたんだけど」


「やっぱりタマの予想通りだったのー」


クラス対抗戦が終わって僕とウルは入学前に少しの間だけ滞在していた一軒家に顔を出していた


ニーナさんとタマさんから何か用事があると言って呼び出されたのだ


「あれはウルの自爆だと思うよ?」


「それは言わないでよ!!」


あの後ウルから聞いたんだけどやっぱりあの憑依召喚はまだ未完成で、召喚対象を自身の意思で帰還させることができないそうだ


しかも僕の吸収アブソーブを食らってしまったら最悪の場合僕とウルがくっついてしまう可能性がある


憑依召喚の能力が、自らの体を魔力に変換し、召喚する対象を召喚することで、指示だしのタイムラグを減らしたり、召喚可能時間を伸ばしたりできるらしい


まぁ今回は互いの切り札の性能の差というよりは、ウルの切り札が僕との相性が悪かっただけたな


「それにしてもアムが変態って・・・・・・」


ニーナさんはそれが面白かったのか、さっきからずっと笑い続けている


「その誤解はもう解けたって言いましたよね?」


割とショックだったため、ほじくりかえされたくないのだ


「それにしてもソラもシフルも何をやってるんだか・・・・・これじゃあ近い内に人類は滅びるよ」


ん?今ニーナさんが何か呟いていた気がしたけど気のせいか?


ウルの方をチラリと確認するがウルの方は呟きにすら気づかなかったのか何も反応はなかった


「お姉ちゃん!そろそろ行くの~!」


タマさんの言葉にニーナさんがはっとする


まぁ、今日ここに来た理由がそろそろわかるんだろう


「じゃあついてらっしゃい。ウル、アム」


ニーナさんについて僕たちは王都の町並みを抜けていく


「えーっと・・・・ニーナさん一体どこに?」


「ん、冒険者ギルド」


冒険者ギルド


僕たちが今通っている学校を卒業した後の就職先の一つだ


昔は誰でも登録自由だったのだが今では試験を受けて合格するか、学校を卒業しないとギルド員として認められない


「僕たちまだ登録できないですよ?」


少なくとも卒業しないと


「問題ないわ。私が依頼を受けに行くだけだから」


「えっ!?ニーナさんって冒険者だったんですか!?」


僕の問いにニーナさんが頷く


「結構前になったのよ。その時には制限なんて特になかったし」


なるほど~


と納得する


ということは・・・・・と思いタマさんの方を見ると


「にゃ?勿論タマも冒険者なの~」


あぁ、やっぱりか・・・・・


「とりあえずさっさと行きましょうか」


ニーナさんに連れられて僕たちは冒険者ギルドに入っていった

なんだか最近だれてきてる・・・・?

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