クラス対抗戦開始(第1次姉弟喧嘩)個人戦(本番)part3
いきなり朱雀からウルの声が聞こえたのは驚いたが要するにこの朱雀を倒せば僕の勝ちってことだ
まぁ、それに関しても気になる点がひとつあるけど
「ねぇ、その状態のウルが僕にやられて姿を維持できなくなったらどうなるの?」
僕の問いに朱雀は首を捻ると
「私は元に戻るんじゃない?・・・・・多分。別に攻撃を受けても痛みとかがある訳じゃなかったし」
それなら普通に倒しても良さそうだね
少なくとも死ぬなんて事になる前にウルは降参してくれるだろうし
しかしもう一つだけ気になることがあるな
「僕が朱雀を吸収したらどうなるの?」
そう、ウルの姿が見えないということは恐らくウルは自身を魔力に変えて朱雀を操っている
もしくはその魔力を使って朱雀を作っているか
だ
なのでこの朱雀を吸収したら最悪の場合僕とウルが・・・・
「・・・・・・・・・・・うん、吸収はやめてください。お願いします」
どうやらウルも僕と同じ結論に至ったのか姉であるという威厳さえ捨てて頼み込んでくる
しかし
「いや、それが無理なのはウルが一番よく知ってるでしょ?流石に僕も吸収無しで勝てると思い上がるほど強くはないし」
まず、それを約束した瞬間にグリルドチキンを喰らって死ぬ未来しか見えない
「なんですって!?この変態!エッチ!スケベ!合体厨!!」
ちょっ!朱雀と合体してからのウルの声は只でさえ大きいんだからそんなこと叫んだら・・・・
ほらぁ!会場がざわつきだしたぁ!!
ん?あれ?そういえばさっきから青龍と白虎が見えないぞ?
「あれ?青龍と白虎は?」
「なに言ってんのよ!さっきあんたが剣で消し飛ばしてたじゃない!」
あー・・・・さっきのか
なるほど、だから吸収無しだなんて言い出したんだな
多分憑依召喚の弱点として使っている間は他の奴等を召喚できないんだろう
僕は口許を緩める
「今降参するなら吸収はしないでいてあげるけど?」
僕の言葉にウルは歯噛みする
「うるさいうるさいうるさい!これでも喰らってなさい!」
そう言いながら飛んでくるファイアボール
うーん、どうして一旦憑依召喚を解除しないのだろう?
憑依召喚解除したら多分もう一度召喚できるだろうに
僕はファイアボールを吸収しながらウルに近づいていき
「吸収されるかギブアップするか選んでね?」
「えっ!?嘘!嘘よね?そんなことしないよね?」
未だに現実を受け入れようとしないウルに僕は再び
「吸収される?降参する?」
と、問いかけると
「流石に吸収は勘弁してください」」
そう言ってウルは手をあげると「降参」と宣言した




