クラス対抗戦(第1次姉弟喧嘩)個人戦(本番)part1
先日は投稿できなくて申し訳ありませんでした
バイトが一日中だったため、更新している暇がありませんでした
「ごめん!おもっきり予想が外れてた」
僕は控え室で団体戦のメンバー相手に頭を下げていた
「ん・・・謝る必要は無い。相手がこちらの数を減らすことを優先していたのは確かだったし、手段が違っただけだった。あれを読みきるのは無理」
メアの言葉に他のメンバーも頷いている
一応メンバーが決まってから試合まで合同で特訓していたためか皆の僕に対する態度も少し軟化している
「まぁ、後はお前が勝てばいいだけの話だ・・・・本来ならあの圧倒的な強さを持った奴が試験でも手加減していたなんて聞いて勝てる奴がいるとは思えねえが・・・・てめえならなんとかしやがるだろ」
こんな言葉が出るくらいにはアルも僕のことを信じてくれているようだ
「そゆこと・・・だから頑張ってきて」
そう言って差し出してきたメアの拳に拳を合わせると僕は個人戦の舞台へと進んでいった
「それでは今から個人戦を始めたいと思います。まずBクラスの先鋒は試験順位では78人中78位合格基準をかなりギリギリでクリアした劣等生アムだ~!!なんでこんな奴がこの舞台に立っているのか俺にはわかんねぇよ!・・・・あっ、さーせん」
解説席に座っている奴が先生に怒られている
「続きまして我らがAクラスの先鋒はいきなりこの人!試験順位78人中1位皆さんお馴染み首席のウル様だー!」
それと同時にAクラスの観客から歓声が沸く
「すごい人気だな。ウル」
「あんまり嬉しくない」
お?なんかげっそりしてる
「まっ、なんにせよ久しぶりの喧嘩だ。楽しもう」
「うん」
僕の言葉にウルが微笑む
「それでは試合開始!」
「行くよ!玄武、朱雀、白虎、青龍」
ウルの魔力がそれぞれ形を成し大きな亀、鳥、虎、龍の形になる
「まずは様子見『四色咆哮」
ウルの声と共に魔法が放たれるその魔法が俺に着弾する直前に俺の目の前に黒い穴が出現してその魔法全てが食い尽くされる
「あれ?アムってまだ一気に吸収できるの2種類までじゃなかったっけ?」
「さてね」
ちなみにウルからは黒い穴は見えてないから俺が魔法を吸収したように見えるだろう
「さて、今度はこっちから行くよ!エアロドライブ」
俺は白いオーラを纏ってウルに突っ込む
属性にはそれぞれ優劣があり火→風→地→水→火と言った風に矢印の先にある属性にそれぞれ強い
ちなみに光と闇は相互に強い
なので俺はウルのメイン盾である玄武の属性である地属性に強い風属性の魔力を纏っているのだ
「それなら・・・・グリルドチキン!」
ウルの言葉と共に朱雀が炎を纏って突進してくる
「エアロドライブ解除!吸収」
僕は突進してくる朱雀の魔力を吸収するために一旦エアロドライブを解除する
「今よ!白虎、青龍」
「しまった!」
その隙に白虎と青龍が僕を襲おうとする
しかしながら白虎と青龍の攻撃が僕に当たることはなかった
僕の影から黒い剣が幾つも飛び出し白虎と青龍を襲ったからだ
その隙に僕は朱雀の魔力の吸収を完了させる
「なるほど・・・・それがアムの・・・・」
はぁ、ばれちゃ仕方ないか
再び風の魔力を纏う僕の体の周囲に、今度はメアのように黒い剣が出現する
「そう、これが僕の切り札・・・・二重ドライブだ!」