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クラス対抗戦ルールとチーム編成

メアと模擬戦をしながら授業を受けるという生活が始まり2週間が経った


後一週間もすればクラス対抗戦である


ここでクラス対抗戦のルールを説明しておこう


まず参加人数は5人


戦闘形式は5vs.5の団体戦と5人勝ち抜きの個人戦がある


つまりクラスから代表で10人の参戦ということになるだろう


団体戦は5人の内リーダーを一人予め選出しておき、そのリーダーを早く倒した方の勝ちだ


個人戦は勝ち抜き戦で、どちらかが気絶するか敗けを認める、もしくは審判の先生がこれ以上は危険だと判断した場合止められる


まぁ、基本的に模擬戦とルールは変わらない


どちらもフィールドは闘技場だ


もし一勝一敗になったときは敗けた人数の少ない方が勝ちとなる


例えば団体戦で僕たちが勝ち、個人戦で相手が勝った場合


こちらは団体戦で一人も欠けずに勝利し、相手は中堅まででこちらの個人戦メンバーを全部倒した場合


残っている数がこちらは5で相手は3のためこちらの判定勝ちになる


そして今日は参加者を決めることになったのだが・・・・


うん、団体戦がメアとクラスの上から四人


僕に突っかかってきた奴で、火の攻撃魔法と剣が得意な入試成績4位のアル


入試成績6位で水と風の攻撃魔法と補助魔法が得意なカーミン


入試成績8位で従魔を駆使して戦うぺテロ


入試成績10位の回復魔法が得意なメディ



個人戦メンバーは


先鋒に僕


次鋒に入試成績18位の盾使いシラン


中堅に入試成績16位の風の攻撃魔法が得意なシェラ


副将に入試成績14位の水の攻撃魔法が得意なエンペル


大将には入試成績12位のユニークジョブ「スチーム」を持ったカレン



どうして僕が先鋒なのかって?


簡単な話さ


今回のルールが勝ち抜きである以上先鋒だけで相手を全員倒すといったことも可能になってくるからだ


勿論ウルはそこら辺も考えて組んでくるだろうし


ウルを止められるとしたらこのクラスでは僕かメアだけだ


メアは前回ウルに負けてはいるが僕との模擬戦で少しずつ強くなっていっている


それでもウルに勝てるのか?と言われるとまだわからないレベルだけど勝てる可能性は作ってきた


これでこちらの敗けはほとんどあり得ないだろう





「はぁ・・・・・」


私はため息を一つついて目の前にある紙を見つめる


その紙は一週間後に行われるクラス対抗戦の参加者用エントリーシートだ


ぶっちゃけると今からかなりやる気が削がれている


その理由とは・・・・・


「どうしたの?ウルがため息ついてるなんて珍しいにゃあ」


話しかけて来たのはクラス内では一応一番仲のいい友達である入試成績3位のカナだ


猫人族でもないのに何故か語尾がにゃあである


「カナがメアちゃんを倒してくれたらなって・・・・考えてた」


「そんなの無理に決まってるにゃー」


悪びれもせずに即答するカナ


「だよね」


このクラスでは二番目の使い手であるカナでもあのメアちゃんの相手は荷が重いだろう


私でさえ次戦えば勝てるかどうかはわからないのだ


そう考えるとこのクラス対抗戦・・・・・こちらの敗けでほとんど決まりなのである


「はぁ・・・・」 


再びため息がでる


「何をそんなになやんでるんだにゃ?メアちゃんがどちらに出てくるのかわからなくて悩んでいるのかにゃ?」


「いや、それは確実に団体戦ってわかっているからいいんだけど・・・・」


なんせ向こうにはアイツがいるのだ


あいつの能力的に個人戦の方が強いし、性格的に考えて先鋒からの全抜きを狙ってくるのは読めてる


しかも質が悪いのはこちらがそこまで考えているのを理解してあえて裏をかかずにそのままで来るところである


これで余計な心労をこちらに与えてくるのだ


「にゃあ?それがわかっているならウルが団体戦に出てメアちゃんを倒して個人戦はカナ達に任せればいいのにゃ!」


それをやると下手したら判定勝ちにも持っていけないんだけどね


カナは入試でアル君を倒しているけどメアちゃんには届かないし


というよりも勝つためにはもう私がでる場所はほぼ決まっているのである


個人戦の先鋒


ここしかないのだ


こうなった以上勝つためには団体戦ではメアちゃんを無視して他の人をなるべく倒し、個人戦で私が先鋒からの全抜きをして判定勝ちくらいしか勝ち筋がない


まず私が団体戦に出た時点でメアちゃんが私を無視して他の皆を狩りだすことは想像に難くないのだ


そして、それを私が止めれるのかというと確定とは言い切れない


それにあいつなら個人戦でカナをぶつけても普通に倒してくるだろうし


「はぁ・・・・・・」


私は再度ため息をつきながらもエントリーシートに名前を書いていった

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