閑話 小林先生の飲み会
バスで施設に移動する前日。
教師である小林 桃子は、夢病になったことを全て生徒のせいだ、と周りの親しい友人達に愚痴っていた。
「ほんと最低、何で私が夢病になったの、全部生徒のせいだよ、絶対」
小林の友人達は、小林は陰口を言う人だということは分かっていた。
「桃(小林)は、責任は全部生徒にあるって言いたいんだよね。だけどさ、生徒だけが夢病にかかっても、後味悪いよね」
「それはそうだけど、夢病は命に関わることなんだよ。私、死ぬかもしれないんだよ。怖いよ、私は」
「私も桃が死ぬのは、悲しいよ。
だけどさ、生徒が死ぬのも、桃にとっては悲しいことなんじゃないの?」
「それは悲しいよ。悲しいけど、自分の命には変えられないよ」
「あの時の事件、今でも後悔しているんでしょ。
それじゃ、あんな思いもうしたくないって、言っていたのは誰だったっけな」
あの時の事件とは、親しくしていた生徒達が学校に侵入して、生徒達が殺された事件のことだ。小林は、この時、学校の警備が甘すぎると学校側に報告していたが、学校側はそのことに対処せずにいた。その矢先にこの事件が起こったのだ。その時のことを小林は後悔していたのだ。
「あの時、熱心に注意していたらと思うと............」
「この話は、ここでおしまい。
あとは、パーット飲みましょうよ。
今日は飲むぞ〜〜」
そんな話が前日にあった。
明日から平日になります。
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