ステータスの確認
王城で、みんなが話していた頃、引田はずっと鑑定していた。
「なにも知らない土地にとばされて、自分のステータスがわからないけれど、鑑定スキルがあったのは、不幸中の幸いだな。しかし、この森、歩いても歩いても外に出ないな、そして、魔物もなかなか出ないな」
引田は、知らないが、この森は丸い森だということ、森の中央部に向かっていること、そして、中央から外にかけて、魔物が強くなっていること、彼は、とても運が良かった。
「それにしても、鑑定のレベルがまだ上がらないのか、もうすぐ上がるんじゃないのか」
そんなことを言っていると、鑑定のレベルがあがった。
「やっと、鑑定のレベルがあがった。
どれどれ自分を調べてみるか」
『名前:引田 悠矢
性別:男
レベル:
ステータス
体力:15
魔力:20
筋力:15
物理耐性:15
魔力耐性:15
速さ:15
スキル
??? 』
「わからない、この世界のステータスの平均がわからない。そして、スキルもわからない。なにもわからない。とにかく鑑定のレベルをあげるか、それ以外やることがねぇ」
そして、鑑定をさっきの二倍ぐらいして、やっと鑑定のレベルがあがった。
「やっと、レベルがあがった。多分、レベルが上がるにつれて、スキルを使用する回数も上がるのだろう。それにしても、魔物が出ないな、おかしいな。よし、鑑定しよう」
『名前:引田 悠矢
性別:男
レベル:
ステータス
体力:15
魔力:20
筋力:15
物理耐性:15
魔力耐性:15
速さ:15
スキル
鑑定:3
引力:1
スキル経験値効率アップ:5分の1 』
「引力って、なんだ。使ってみるか、『引力』......ってなにも起こらない、おかしいな。分かった、対象物がないからか、木の実を狙って、『引力』......これでもなにも起こらないのか、もっと近づいた方がいいのか、2メートルぐらい離れたところから、『引力』......これでも無理か、そしたら、1メートルぐらい離れたところから、『引力』......やっと出来た。それにしても、引力使えねーな、スキル経験値効率アップがあったのは、良かったけど、本当に異世界から、きた人っていいスキルを持っているのかな、そこらへん、はっきりしたいな。そして、この森、本当に魔物いるのかな?」
引田は、引力使えねーなと、言っているが、後で、このスキルが覚醒するのは、まだ引田は知らない。
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