表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/49

エルフの少女3

「こう言っちゃあなんだが、結構ドジなんだな、ルシェは」

「・・・・・・」

無言で歩みを進めていくルシェだったが、途中で足を止めて何やらブツブツ言っている。

「うーん、このままの恰好じゃまたバカにされるわね」

自分の掘った落とし穴に、二度もはまったおかげで、体中には泥やら土やらが付着していて、可愛い顔をしているのに色々と台無しだった。

元々は綺麗な服装だったのだが。

ルシェの着ているのは民族衣装とでも言えばいいのか、緑色した薄い布地で体を覆ってはいるが、腕や足などはそのまま肌が露出していた。靴は履いていない。ただ、頭には羽飾りが付いている。

綺麗な二の腕、健康美溢れる太ももがよく見えるので、つい日詩はそちらに目をやってしまっていた。


「村に行く前に、ゆあみをしていくわ」

突然切り出された言葉に、日詩は首を傾げた。

「ゆあみ?」

「身体を綺麗にする事よ」

なるほど、そういう事か。

見れば、自分の体も水をかぶったり、落とし穴に落ちたりしていてかなり汚れている。

「なあ、俺もいいか?」

「いいんじゃない?許可を取ってするようなものでもないし」


そう言われて連れてこられたのは、森の開けた場所にある湖だった。

遠くに見える滝から、ここの湖が形成されているようだ。

その大きさはなかなかのもので、学校のグラウンドが三つは入るんじゃないかと、日詩は思った。

「いやあ、随分と綺麗な場所だね」

サラッ

「そうね、綺麗な場所じゃないと困るもの。綺麗にしに来たんだし」

雄大な景色に目を奪われている日詩の後ろで、ルシェが答える。

それもそうだなと思って見ていると、衣擦れの音が聞こえている事に気付く。

パサッ

「ん?」

日詩が横を通り過ぎようとするルシェに目をやると・・・裸だった。


「わあ!何してんだよお前!」

日詩が叫ぶと、ルシェはキョトンとした顔で平然と言ってくる。

「何って、ゆあみするに決まってるでしょう?おかしな事を言うわね」

「いや、それはそうなんだけど」

と、言いつつも日詩はルシェの体から目が離せない。

小ぶりな胸は手のひらサイズといった感じで、スレンダーな体と相まって大変に素晴らしい。

日常で見る異性の体なら、妹がいるので何度も目にしてはいたが、年頃の女の子の裸を見るのは初めてである。

慌てるのも無理はないというものだ。

「なに?そんなにジロジロと見て。どこかおかしな所でもある?」

そう言ってルシェは、その場でクルクルと回りだした。

「おおー!」

日詩は思わず感嘆の声を上げてしまう。

そうか、ここは人間の世界と違って、裸を見られるのは恥ずかしい事じゃないのか。

何て、何て素晴らしい世界なんだ!!

と、一人で盛り上がり、興奮していた。


「おおーじゃないわよ。どこかおかしかったのなら言ってよ。気になるでしょう?」

目の前でそうまくし立てられるも、ぷっくりとして、少しピンクがかった胸の頂上付近とか、日詩の視線はとにかく胸に集中していた。

「ここ?ここがおかしいの?」

グニュっと自分の胸を握ったり放したりして、ルシェは確認するようにそれを繰り返した。

そうする度に色々と形を変える、目の前の非日常的な光景に、日詩の興奮は最高まで達し・・・

ドターン

と、仰向けに倒れた。

「ちょっと!大丈夫?どうしたの?ねえ、ねえってば!」

言いながらゆさゆさと体を揺さぶってくるルシェだったが、鼻血を出している日詩にはその声は届いていなかった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ