第一章 春の陽射しと不敗の将軍と王族の務め その二
やる気が全くないヒースのことはつゆ知らず、ハーシェリクは困惑した幼い王子を演じつつ、会議の様子を眺める。
彼は部屋の一角に用意された席で兄達と並んで座っていた。ハーシェリクの視線の先には、王である父、その隣には長兄のマルクス、進行役を務めるバルバッセ大臣、他各局の高官や有力貴族の面々が部屋の中央に用意された長テーブルを囲っていた。
「帝国軍は約一万と予想され……」
ハーシェリクの位置からは見えないが、長テーブルの上には地図が広げられ、軍務局の者がその地図を指し示しながら、現状を報告していた。
その報告を聞き、頭の中に地図を描きながらハーシェリクは、頭をフル回転させる。
(まあ戦争に勝つことが手っ取り早いからね。)
国内外に威信を知らしめることもそうだし、国土の拡大にもなる。それに一万というのは様子見で、この戦いの結果次第で帝国はもっと大軍で押し寄せてくるかもしれない、とハーシェリクは予想する。
(さて、どう仕掛けてくる?)
左右を兄達に挟まれつつハーシェリクは視線を走らす。その視線の先には、父の隣にいる大臣バルバッセ侯爵だった。
人を思いのまま操り、数多の犠牲をだし、しかし自分は安全圏でその惨状を見下ろす、この王国を陰で牛耳る大臣……ハーシェリクの大切な人達を奪った人物だ。
ハーシェリクはシロから返してもらった銀古美の懐中時計の入ったポケットを右手で軽く押さえ、その手を動かし自分の右耳の磨かれた銅貨のような優しい輝きを放つピアスを触ると、手を膝に戻す。
これらのかつての持ち主はもうこの世にはいない。一人は大臣の謀略で、もう一人は自分を守る為にこの世を去った。ハーシェリクは二人の最期の表情を思い出し、拳を握る。
「国境砦の兵の数は?」
高官の言葉にハーシェリクは意識を戻す。議題は侵略してくるアトラード帝国に関する今後の方針についてだった。
「約三千です。報告によれば備蓄食料も少なく、援軍なしでの長期の籠城は難しいかと。既に援軍の手配も兵糧の手配も滞りなく進めておりますが……」
貴族の問いに軍務局の局長が渋面を作りつ答える。
「兵士達の士気が、あまりにも低いのが問題です。」
その理由をハーシェリクはなんとなく想像がついた。
兵士の士気が上がらない理由は三つ。
一つ目はここ数年、万を超える戦闘がなかった為、兵が戦慣れをしてない。
二つ目は敵が自国と同等の力を持つ帝国。確実に勝てるという保証はない。
三つ目は烈火の将軍の称され、絶大な支持を得ていたローランド・オルディスが現役を退いた為。多くの戦場を駆け勝利を収めてきた彼がいるだけで兵士達の士気は上がり、敵軍の士気は削がれる。
戦争は数が物をいう。だが決してそれだけではない。例え圧倒的多数であっても、軍の士気が低ければ戦況はひっくりかえる可能性があるのだ。
だからこそ軍務局の局長も士気をきにしているのだ。
「そこで提案がございます。」
今まで王の隣で、会議の進行役をしていた大臣が口を開く。その一言で部屋の空気が張り詰めたのがわかった。
大臣の視線がハーシェリクに向く。ハーシェリクの碧眼とバルバッセの榛色の瞳が交錯する。
「ハーシェリク殿下に軍の士気を上げるため、戦線に出向いて頂き兵士達を激励して頂きたいのです。」
時が凍るとはまさにこの時の事だろう、とハーシェリクは他人事ながら思う。皆が息を飲み自分の視線が集まったのを肌で感じた。
「何を言っているか、理解していますか大臣!」
最初に沈黙を破ったのは王の隣にいたマルクスだった。いついかなる時も品行方正で笑顔を絶やさない彼が、燃えるような赤髪を揺らし、鋭い視線を大臣に向ける。
「ハーシェリクはまだ七つ。戦場に出るなどもってのほかです。もし戦場に王族が必要なら私が参りましょう。」
右手で自分を示し迷いなく啖呵をきるマルクス。だがバルバッセは首を横に振った。
「なにをおっしゃりますかマルクス殿下。殿下は王位継承者第一位という尊い御身でございます。」
目じりを下げ困った風に言うバルバッセ。そんな彼にハーシェリクのすぐ横を陣取っていた別の王子が立ち上がり口を開いた。
「なら私が参りましょう。」
冷めた声が響く。ハーシェリクが見上げれば、第二王子ウィリアムがいつも以上に険しい表情を大臣に向けていた。父から受け継いだ白銀のような長い髪を緩く三つ編みに結び、湖の底のように冷たい深い青色の瞳が大臣を見据える。
「私でしたら第二王子ですし、年齢的にも問題ありません。」
「いえ、ウィリアム殿下はマルクス殿下の補佐的お立場。執務もございましょう。」
大臣の言葉にウィリアムは眉を潜める。今年学院を卒業したウィリアムは現在外交関係の部署で働いていた。王族だからといってもまだ新人であり、公務と外交の仕事をこなす多忙な毎日を送っている。
「なら……」
「アーリア殿下も、レネット殿下も、ユーテル殿下も今回の激励には向きません。」
自分がと立ち上がろうとした第三王子であるアーリアを遮り、大臣は言葉を続ける。
「アーリア殿下、レネット殿下はセシリー様を含め我が国の魔法の発展に貢献するには必要な方々でございます。ユーテル殿下はまだ病み上がり。それにテッセリ殿下も現在留学中ですし、メノウ様も郊外で療養中でございます。」
ハーシェリクの頭上で息を飲む音が聞こえた。見上げれば悔しそうに顔を歪めるアーリアとレネット、いつもの温和な表情を捨て去り邪悪に嗤うユーテルがいた。
大臣の言うとおり、合体魔法の研究で亀の歩みながらも成果を上げつつある三つ子は一人とさえ欠かすことはできないし、先日まで床に臥せっていたユーテルに戦場は辛いだろう。
そこで、と大臣はハーシェリクに視線を戻した。
「先の教会との事件から国内ではハーシェリク殿下の人気は上がっております。兵士達も幼い王子の為、奮起するに違いありません。」
そして大臣はにこやかな笑みを浮かべる。
「なに、危険はございません。兵も倍以上用意しました。殿下が危険になる要素など一つもございません。どうかハーシェリク殿下、国の為に了承頂けませんか?」
大臣の言葉にハーシェリクは内心呆れかえる。
(何を見え透いたことを言っているんだ、あの狸親父。)
常識から考えて、今年で七つになったばかりの子供を前線へと向かわせるということ自体おかしい。もっともらしく理屈をつけて言ってみせてはいるが、無理を通そうとしているのが見え見えだった。他の貴族達が黙ったままということは、すでに口裏を合わせているということだろう。
兄達の申し出も全て却下し、国の為と言って退路を塞いだ上の進言。それを権力も後ろ盾もない末の王子がどうこうできるわけがない。
だがハーシェリクが返事をするよりも早く、その場に声が響いた。
「ならぬ。」
短い、だが力強い一言だった。その発言した人物にみなが注目する。
その注目を集めたのは、表向きこの国で絶対的な権力を持っている国王であり、ハーシェリクにとっては父であるグレイシス王国第二十三代国王ソルイエ・グレイシスその人だった。彼は青ざめながらも再度はっきりと言葉を紡ぐ。
「ならぬ。」
だがその言葉を、臣下であるはずのバルバッセは真っ向から跳ね除けた。
「陛下、ならぬと申されますが、これは公務でございます。ハーシェリク殿下は幼いながらも王族。国民の為に義務を果たすべきでございましょう。」
「しかし……」
「それとも陛下はハーシェリク殿下だから却下なさるのですか? 寵姫の唯一のお子だからと、優遇されるのですか?」
そこを突かれソルイエは黙る。決して他の王子達を蔑にしているわけではない。しかしソルイエの中で一番はどうしても幼いハーシェリクになってしまうのは仕方がないことだった。
それは兄王子達も解っている。彼らにとってもハーシェリクは年の離れた、一番幼い末っ子だ。その上この末っ子は、自分から危険に飛び込んでいく性質である。だからこそ彼らは全力でハーシェリクを守ろうとしているのだ。
だがその対象者である者が立ち上がり、自ら前に進み出た。そして一言。
「僕、行きます。」
にっこりと微笑みハーシェリクは言った。それもちょっとそこまでお使いに出かける気軽さで。
「ハーシェ!?」
ガタリと椅子が倒れそうになるくらいの勢いでソルイエが立ち上がる。兄達も皆が驚きの表情で自分を見ているのがわかったが、それでもハーシェリクは笑顔を崩さず言葉を続けた。
「だってみなさん困っているんですよね。僕は無力ですが役に立てるなら喜んで。」
「だけどハーシェ、危険だよ?」
それはユーテルの言葉だった。温和な表情を浮かべ声も柔らかいはずなのに、本性を知っているハーシェリクは脅されているような心地だが、それでも考えを改めようとはしなかった。
「大丈夫です。」
そう言って真っ直ぐとハーシェリクはバルバッセを見据える。
そこには困惑する幼い末王子という仮面を外し、にやりと笑う姿は素のハーシェリクだった。
「私には頼りになる筆頭達がいますから。」
その言葉の変化に気が付いたのは、家族だけだった。あまりにも小さな変化。だがそれはハーシェリクが臨戦状態に入ったことを意味する。
同時に言葉が合図だったかのように、議場の扉が開け放たれた。現れたのは彼が信頼する筆頭達だった。
「失礼いたします。」
まず一番に入室したのは、癖のある金のメッシュが入った橙色の髪をうなじで一つに縛った近衛騎士の制服に似たデザインの制服を纏った青年だった。やや垂れ気味の空のような青い瞳を室内に鋭く走らせ、自分の主を見つけるとほっとしたような表情をしたのもつかの間、再度鋭くなる。
「ハーシェリク殿下の筆頭騎士、オクタヴィアン・オルディス。入室の許可をお願いします。」
既に入室していたが、オクタヴィアン――ハーシェリクにはオランジュやオランと呼ばれている青年は右腕を胸の前でかかげる騎士の礼をとる。
「軍議中であるぞ! 一介の騎士風情が何を考えている!」
貴族達の非難が彼に集まったが、それを遮る者がいた。
「失礼ですが貴人に仕える筆頭とは、陛下に認められた地位でございます。それを一介の貴族如きが貶めてもいいのでしょうか?」
にこりと微笑みつつ入室したのは、艶やかな漆黒の髪と危険な光が宿る暗い紅玉の瞳を持つ青年だった。彼の名はシュヴァルツ・ツヴァイク。ハーシェリクにはクロと呼ばれている彼は、仕立てのよい執事服を身に着け優雅に一礼しあたりを見回す。
「我々の主は国ではなく我が君のみ。何時如何なる時も主の側に控えることを陛下に許可された存在でございます。その我々の存在を非難し否定するということは、引いては陛下の御心を非難すると同意だと存じ上げますが?」
その言葉に貴族達が黙り込む。例え大臣が国を牛耳っていたとしても表向きは国王を頂く国。貴族達は国王の威信を傷つけることはあってはならないのだ。
「おい、ハーシェリクは無事か?」
そう場の空気を読まず、主を呼び捨てにして入室してきたのはシロだ。別れた時同様不機嫌な表情で室内を見回し、ハーシェリクの姿を見つけてその表情を和らげる。しかしそれは一瞬の事だった。
ハーシェリクが一人前に進み出ていることに気が付き、シロはその女神に愛された美貌を歪ませた。どうみてもハーシェリクが吊るし上げをくらっているようにしか見えなかったからだ。
「ほう?」
シロが瞳を細めそう一言呟くと、室内の空気がさらに重くなった。それどころか気温も下がったように感じる。美人が怒ると怖いというがシロが怒ると怖いを通り越して恐ろしいと城内でもっぱらの評判だった。
以前、男と公言しているにもかかわらず、容姿のせいで女だと勘違いした者共に対し、シロは容赦なく魔法を行使したことは城内でも有名な話だ。
とある高官には風魔法で起こした突風で吹っ飛ばし、ついでに鬘も吹っ飛ばして恥をかかせたのはことはまだ序の口だった。ちなみにその高官は身体は無傷でも心は重体だったが。
とある貴族がシロの忠告も聞かずに彼の尻を撫でるという暴挙に出た。無表情のまま激怒したシロが彼の周囲に結界を張って逃げられないようにし、氷魔法で包み込むという冷凍庫のような魔法を行使した。本人曰く「冷たい態度がいい、なんて言ったから冷やしてやっただけだが?」ということだった。その上周りにもさらに結界を張り、他の魔法を全てシャットアウト。他魔法士の救助も出来ないようにするという徹底ぶりだった。ハーシェリクが急いで解除させなかったら、その貴族は死なないまでも凍傷となっていただろう。
他にはやはり女だと思い込んで付きまとってくる騎士を、訓練と称して炎魔法の火球の追尾弾で追いまわしてトラウマを植え込むなどと容赦がない。ちなみにその時のシロはとても楽しそうだったとハーシェリクはクロからの報告を聞いている。
今や城内では「触らぬヴァイスに祟りなし」と言われるほど恐れられていた。だがそんな恐れられている彼も侍女の方々には評判がいい。鬘を飛ばされた高官も凍傷になりかけた貴族も火だるまになりかけた騎士も、地位を笠に着てセクハラが多いと侍女達には悪い意味で評判だったからだ。
ハーシェリクと筆頭達以外の他人を寄せ付けない人間嫌いな彼に侍女達がお礼を言いに行くと、「別にお前たちの為にやったわけじゃない。」と頬をほんのり紅く染めながら視線を逸らす彼に、侍女達の心はわし鷲掴みにされたらしく人気上昇中である。
そんな彼が言う言葉は何気ない一言にも危険が孕んでいて、皆が息を飲む。彼を御せるのはハーシェリクのみというのも城内に広まっているからだ。そんな自分の筆頭魔法士と周りの様子にハーシェリクは苦笑を漏らす。
「ヴァイス、落ち着いて。オランジュもシュヴァルツも。」
ハーシェリクが彼らに歩みよりながら咎めるようにいうと、シロはふてくされたような顔をし、他二人も肩を竦める。彼らにとって主の安全が第一なのだ。
ハーシェリクは筆頭達を後ろに控えさせ、あたりを見渡し言葉を紡いだ。
「さて私の筆頭達と渡り合えるほど人材は、この国にどれくらいいますかね?」
ハーシェリクは自信に満ちた表情で続ける。
「万能の執事、最強の騎士、最高の魔法士……」
ハーシェリクはにっこりと微笑んでみせる。その視線の先は、ただ一人。
「私を傷つけたいのなら、それ相応の覚悟が必要ですよ。」
そのただ一人に向かって、ハーシェリクは言い切った。その言葉はやれるものならやってみろという宣戦布告にも聞こえた。
この場にいる全員が少なからず知っている。ハーシェリクの筆頭達みなが只人ではないことを。
筆頭執事であるシュヴァルツはハーシェリクが今より幼い時から仕えている人物だ。彼は主の番犬であり影。ツヴァイクの姓を名乗ってはいるが彼の過去の経歴を知る者はいない。またそれに踏み込もうとした者は消えたという噂は裏では有名な話だ。それに武技を身に着けた者が彼の動きや体つきを観察すれば、彼が只者ではないということがわかる。
筆頭騎士であるオクタヴィアンは、烈火の将軍ローランド・オルディス候の三男であり、過去最年少で武闘大会の優勝を果たした人物だ。それだけでなく以前教会が起こしたテロで、薬で強化された狂った聖騎士百人を相手に無傷で勝利したというのは皆の記憶に新しい。
最後に筆頭魔法士であるヴァイスは新参者だが、彼の魔法に関する知識とその異質な能力による無限の魔力は、国お抱えの上位魔法士を震撼させた。複雑な魔法式をいとも容易く構築し、膨大なる魔力で発動させれば例えではなく一国を焦土と化すことが出来るだろう。
そんな彼らを敵に回して生き残れると思うのか、とハーシェリクは言外に述べたのだ。
「だから私は大丈夫です。」
場の雰囲気を和ませる為に、ハーシェリクは柔らかく微笑む。ただそれは軍務局の人間や貴族、ましてや大臣に向けた言葉ではない。家族に向けた言葉だった。
例え、これが大臣の策略であったとしても大丈夫だ、とハーシェリクは家族に笑って見せる。
「ハーシェリク……」
だがそれでもソルイエは不安を拭いきれなかった。まるで冷たい氷のような塊が、胸の奥にあった。だがそれを溶かすかのようは春の陽射しのような微笑みを父にハーシェリクは向ける。
「父様、大丈夫です。私を信じて下さい。兄様方も。」
そしてくるりと背中を向けた。
「では私が呼ばれた意味は以上のようですのでこれで失礼いたします。日程などについてはまた資料を外宮にお持ち下さい。」
そう言い残しハーシェリクは議場を颯爽と後にした。
その小さな背中と彼の腹心達を、ヒースはぽかんとした間の抜けた表情で見送った。そしてうっかり噴出してしまった。
「……ブレイズ将軍」
「いや、申し訳ない。本当にもうしわけ……ブフッ」
軍務局長に非難染みた声で呼ばれヒースは謝る。しかし表情は決して申し訳なさを微塵も感じさせていなかった。
(だってこれが噴出されずはいられないって。)
誰もがたった七歳の子供の雰囲気にのまれたのだ。もしこれが観劇だったなら、ヒースは立ち上がって拍手喝采していただろう。
視線を巡らせれば王族全員、ため息を漏らしたり、肩を竦めたりしている。それはもう仕方なしといった風だ。
彼らにとってあの末王子のやったことは、想定内だったということだ。そして彼らは末王子をとても大切に思っているようだった。
(さすがに王子達が自分が行くとは言いだすとは思わなかった。)
権力を持つ者は自分の保身に走る者が多い。いくら危険がないと言われても、戦場に立つことは恐ろしいことだ。自分の命が脅かされるのだから。
本来なら自分の身が危険に晒されないことを喜ぶであろうに、彼らは末王子を庇おうとしたのだ。それは家族の愛情というものだろう。ヒースは少々王家の人々を見直すことにする。
(だけど……)
ヒースは視線を動かす。その先には大臣が冷たいが怒りに燃えた視線を扉へと向けていた。
さきほどの王子は明らかに彼を見ていた。つまり、あの王子にとって敵は帝国軍だけではない、ということだ。
(今回の仕事は、少しばかり面倒そうだ。)
彼にとって王族と貴族の争いはどうでもいい。だがあの王子に関してはとても興味がある。ヒースはクックッと楽しそうに喉を鳴らすと、何度目かわからない蹴りを副官からもらうのだった。