プロローグ
初登校になります!これからよろしくおねがいします!
世界各地の石碑の内容をかき集めて自分なりに解釈するとこうなる。
【まだ世界が若かった頃。
世界には、人間と呼ばれる者たちや悪魔と呼ばれる者たちそれに神と呼ばれる者たちなど様々な種族、人種などが存在した。
それぞれの種族は国を作り、都市を建て、畑を耕し、作物を作り暮らしていた。
平和な時代もあったが、次第にそれぞれの種族は自分達こそが賢くそしてその他の種族の上に立つべき存在だという思いを互いに強くして行った。
そして戦争が起こった。凄惨な戦争が。
その戦争は長い年月のあいだ続き、沢山の者たちが死んでいった。大地は裂け、海は干上がり、空気は淀んでしまった。
長い戦乱のはて、それぞれの種族中では次第に自分達の行いに恐怖し悔む者たちが増えていった。
そして戦争をやめようとついに決起するものたちが表れた。
そのもの達は時に戦い、時に話し合い、時に泣き、笑い、そして大きな犠牲を払いながらも戦乱を止めることに成功した。
そのもの達は最終戦争のはて荒廃した世界を救うため自らを犠牲にし世界を作り変えた。
全ての種族は彼らに感謝し、彼らを【神】と呼び崇めた。】こういう内容だ。また神話によると、その時彼らは15人であったと言われている。また魔界にある地下神殿にあった本には彼らは自らの死に際して自分達の得た力を受け継ぎ、そして世界の危機に立ち向かってくれるだろうことを期待して、自分達の全てを何処かに飛ばしたとかかれていた。これまで歴史の転換点で何人ものそういった者たちが確認されている。全てがみな英雄とは限らないが、彼らは決まって神話と同じ15人であるらしい。皆に旅の途中で聞いたのだが彼らには決まって体の何処かに痣があり、それが目印で有るらしい。かくいう私もそういったものの一人であり(今更言うまでもないだろうが)私の痣は肩にある。詳しい事は初代の記憶(どこにあったかはなぜか書けないというより手が動かなくなるし、口も開けなくなる)に他人に漏らしてはいけないと言われているのでどうしようもない。だからもしもこの手紙が誰かに渡ったとしても何も問題はない。私はもう少しこのことについて調べてみるつもりである。また手紙を送るので読んで欲しい。まだまだ帰れそうに無いけど、君の幸せを願って。
皇暦0005年 アリス•ワーデルレインへ
シュバルツ•ワーデルレインより。
【初代皇帝にして偉大なる勇者の肖像より抜粋】