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地獄に墜ちる

作者: 雨宮雨霧

さよなら

この世界へ


暗闇に墜ちたひとりの人間

光なんて一生見れない

墜ちる僕は

消える僕は

もう一生目は覚めない


冷たい雨も

冷たい風も

優しくなんてなかった

だけど

僕はひとりじゃないんだって

少し思ったりもした


地獄に墜ちたひとりの人間

光なんてどこにもない

墜ちた僕は

消えた僕は

もう一生煮詰められる


冷たい目も

冷たい手も

優しくなんてなかった

だけど

僕は地獄が一番天国なのかな

そう思ったりもした


さよなら

この世界へ


さよなら

醜い自分へ


さよなら

地獄に消え


冷たくなった

自分の手を

触ってみなさいって

閻魔様

僕は僕が一番嫌いだから嫌だ

罪は増えるばかりだよ

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