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WEB時代の漫画の描き方

作者: 異夢 翔太

1995年 漫画雑誌売上はピークを迎える


1997年 東京で開催される巨大同人誌即売会参加人数が40万人を突破する


それまで一部のサブカルチャーと言われていた漫画はビジネスとして注目されることになる

手塚治虫たち漫画を作った第一世代が引退し、漫画編集者 漫画脚本家 漫画評論家が漫画を語り始める


結果として起きたのは漫画読みには理解できるが、一般人には受け付けない、売れない漫画であった


そして、商業マンガ誌は売上を確実に落としていく


一方、

1998年 Windows98の登場は、アイコンをクリックする誰でも使える操作性で、インターネットを普及させる。

高性能低価格でワープロを駆逐することになる。


1997年のエヴァンゲリオン劇場版は多数のファンに二次創作を作らせ、WEB小説を作るきっかけになる。


1 パソコンの登場で手軽に小説が書ける

2 インターネットという小説を公表できる場所

3 ウェブサイトをつなげるブックマーク機能


これらの条件が揃い、誰でも手軽に小説を連載できる環境が揃う。


最初は二次創作小説の連載から始まり、そこからストーリー構成を感覚的につかんでいった小説形は、やがてオリジナルのWEB小説を連載するようになる。


さらに、異世界小説ブームが訪れ、シェアワールド的設定が自然に組み上がっていく。


WEB連載小説の登場で、ライトノベルの存在価値は急速に崩壊する。

ライトノベル雑誌の休刊が相次ぐ。


漫画を描くためには、

1 読者が多数存在する漫画原作小説 

2 漫画連載を可能にするデジタル作画ソフト 

が必要になる


WEB小説の連載は出版社の新人賞とは関係なく読者が多数存在する漫画原作小説を大量に作ることになる。


漫画連載を可能にするデジタル作画ソフトが2000年代初頭に相次いで登場する。

アシスタントを使わなくても、漫画を量産できる環境が揃う。


WEB連載小説をマンガ化するだけで、WEBで漫画を連載できるようになる。


2008年、日本ではiPhoneが発売される。

それまでパソコンを使わないとWEB連載作品を読めなかったのが、画面にタッチするだけで操作できる低価格の携帯インターネット情報端末の登場で、WEB連載が一気に普及することになる


2007年には米国でAmazonがKindleを始める。

電子書籍自費出版時代の始まりが、大手出版社の寡占で成立した再販制度を崩壊させる。


雑誌よりも軽いスマートフォンとタブレットによって電子書籍市場が始まる。

それまで地方では、遠い大型書店に行かないと、マニアックな漫画を買うことはできなかった。


それが同人誌となれば同人誌即売会でしか買うことができない状況が続く。

もしくは操作が難しいパソコンを使うしかなかった。

その状況が必然的にWEB連載に対しての敷居を上げていた。


それがスマートフォンとタブレットという手軽に使える安い機材の登場で誰でもWEB連鎖を読めるようになる。

WEB連載の読者が一気に増加する。

小説家になろうの読者数が増えたのも、スマートフォンの普及に合わせている


これに加えて作家側でも電子書籍自費出版という従来の再販制度を崩壊させるシステムが登場する。


WEB小説を連載が収益につながるシステムの成立は、それまでは東京の大手出版社について商業連載しなければ収益が確保できなかった状況を一変させる。

担当編集者がいなくても、連載ができるので、地方にいたまま創作ができる。


ヒット作家の大半は地方在住という現状もあり、地方から東京に行かなくても連載ができるというのは、途方から東京に上京しなければ連載できない既存の出版業界を大きく脅かすことになる。


2015年あたりには、WEB連載小説や漫画からヒットアニメが作られる。

WEB連載作品が市民権を得ることで、WEB連載の時代が始まる


今までは漫画を描くためには大手出版社の新人賞に投稿して、出版社の担当編集者について漫画を描き、商業マンガ誌に連載する必要があった。


スマートフォンで漫画を読む時代では、一人でWEB連載小説を書いて、それを漫画化して連載する方式が一般的なる。






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