表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
95/172

95話 ボスコ砦5

95話 ボスコ砦5


森に入ればすぐ凶悪なモンスターがいる!

っという訳ではなく、砦の周辺から奥に向かってどんどんモンスターが多くなっていく。

逆に言えば砦周辺は小型の動物や、たまにそれを狙った弱めのモンスターが出てくるくらいだから、比較的安全に調査ができる。

木陰になるせいか、気温が少し下がるけど、陰鬱な感じではなく森の爽やかな空気が漂っていて心地良い。


ファムちゃんと私と騎士団の方、それぞれが騎獣を連れて森に入って行った。

森の調査ポイントを巡りながら奥に進んでいくと大きな湖があった。


「わー湖があるじゃん」


「ほんとだねー」


「ここも調査ポイントだぞ!」

エルフ族の騎士団の人が、瓶を出しながら喋りかけてきた。

「この瓶に水を汲んできてくれないか?」


「はい、わかりました。」


瓶を受け取り水辺までいくと、湖の水の色は澄んだ青色で、樹々の紅葉と合わさり、とても綺麗だった。


ファムちゃんは偵察に出していた飛行系モンスターを呼び戻して、湖のほとりで情報を回収している。


瓶を騎士団の方に返すと、その瓶から水を吸い出して、検査用の試験紙や薬品と混ぜている。


「う〜ん。」

騎士団の方が検査結果を見ながら、難しそうな顔をして唸っている。


「どうしたんですか?」


「ん〜魔力数値が少し高いな。少しポイントを変えてもう一度湖の水を調査しようか。」







、、、、



、、、、





「ここもやっぱり少し高いな。」

その後二ヶ所で水の検査をしたけど、やっぱり魔力数値が高かった。


「魔力数値が高いとどうなるんですか?」


「魔力値が高いとモンスターが増えたり、凶暴化しやすくなるんだ。

それが局部的だったら、散らせば済むんだが、湖ってのがマズいな。」


「どうマズいんですか?」


「湖の水を飲みに生き物がやってくるから、不特定多数の生き物の魔力が高まって凶暴化しやすくなる。

そもそも湖全体で魔力値が上がっていると言う事は、上流かどこかで魔力異常が起こって、それが滲み出てるという事になるんだ。

この森にはダンジョンがあるから色々な事が想定されるな。」


「ダンジョンがあるって事はダンジョンからモンスターが溢れ出てスタンピートが起こるかも!って事ですか?」


「そうだな、ダンジョンからのスタンピートの予兆か、もしかしたらコレが原因でスタンピートが起こる可能性もあるな。

あとは、ダンジョンからじゃなくても可能性はあるぞ。ここは森だからモンスターが多いからな。」



うわ〜大変だなぁ〜



「あのー。」

ファムちゃんが、飛行系モンスターを連れて帰ってきた。


「どうした?」


「この子達が空から偵察をしてくれたんですけど、ここから北に三キロぐらい行った所に森の一部が枯れている所があるんですけど、それって昔からですか?」


「北に三キロ、、、

アムル様、、、」

エルフの方の目が開いて!明らかに動揺している。

「君!その子を砦に飛ばす事はできるか?」


「あ!はい。それは大丈夫ですけど。」


「よし、それなら今から書く手紙を届けてくれ!

誤爆されないように合図も教えておく。

我々は今から枯れた場所に向かうぞ。移動の準備だ。」

そう言うと赤い紙を取り出して、筆を走らせだした。


私はヴィゾーちゃんを呼び寄せて、他の二獣にも来る様に伝えてもらった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ