84話 アウレ連邦15
84話 アウレ連邦15
あの後、宿場町への報告、ハーピーの解体と休憩をとり、夜を待ってからハーピークイーンにつけた投げナイフを辿っていった。
ハーピークイーンは長い間この地域に生息していて、乾季になっては人や家畜を襲っていた。
被害が出ると今回みたいに討伐クエストが出て対処していたけど、ハーピーが少なくなるといつの間にかいなくなり、ハーピークイーンを討伐できた事がなかった。
また住処の特定をする為に捜索隊を出すも、発見できていなかった。
宿場町の人から借りた地図と教えてもらった地形を参考に、魔力の跡を辿って行く。
パーティーはマッチョ爺さんと私とヴィゾーちゃん。シーナさん達はコーゴ鉱山に留まってもらっている。
辿り着いた先はコーゴ鉱山から三十分程歩いた、生物の気配も少なく水辺も感じられ無い場所だった。
その場にある大きな岩の上にハーピークイーンが立っていた。
キィィィィー
翼を広げ、不快な鳴き声で威嚇してくる。
「くるぞ!!」
「はい。」
マァリッシュを構える。
ハーピークイーンが風魔法を使いながら滑空してくる。
「目を閉じるんじゃ!」
ハーピークイーンの進行上からローリングで避けながら目を閉じる。
瞼の向こう側で激しい光を感じる。
、、、三
、、、四
、、、五
しっかり五秒数えて目を開くと、光玉の光で混乱して墜落したハーピークイーンがいた。
流石というべきか、混乱して墜落しつつも立ち上がり口を開き威嚇し、跳び上がり鉤爪で蹴りを放ち、風魔法で攻撃している。
ただ、さっきの光玉で目はやられているのか、狙いはバラバラで適当に攻撃をしている。
身体強化を使い走り出す。
キィエェー
キィエェー
ハーピー達が上空に現れ、旋回しながらこっちを警戒している。
「上はワシらがみておる。
ラヴァルさん、クイーンを頼んだ。」
走り出して、その勢いのままローキック。
走り抜け
切り返した後、逆方向から同じ足の内側を蹴り抜く。
翼の横薙ぎを放ってくる
それをマァリッシュで受ける。
鈍い衝撃音が響きマァリッシュの刃が欠けた
キィ
痛みに怯んだ声をあげるハーピークイーン。
が、それでも闘争心は折れず風魔法で攻撃してくる。
距離を取りながらそれを回避。
絶えず魔法を使ってくるハーピークイーンに対して、投げナイフを目に向けて放ち、少しタイミングをずらして足元にも放ち、走り出す。
動き回るハーピークイーンの横を投げナイフが通り過ぎ、足元に投げナイフが刺さる。
音に反応したハーピークイーンが鉤爪を振り回す。
が、それは空を切りバランスを崩す。
翼を掴み、脇下にマァリッシュを突き刺さし、背負うようにして地面を蹴り上げて、ハーピークイーンの背中を地面に叩きつける。
グァッ!
空気が漏れるような呻き声が聞こえてきた。
そのままテコの原理で翼を折る。
ギィィィィィー!!
叫び声を上げながら、もがきだす。
悪戯に長引かせるつもりは私にもない。
オクトレグの種を撒いて魔力を込める。
ツルが広がりハーピークイーンの体に纏わりついていく。
動けば動くほど絡みつき、身動きがとれなくなる。
ッザッッ
マァリッシュを深く心臓に突き刺しトドメを刺す。
パクパク口を動かしているけど、最早声にもなっていない。
徐々に口の動きが鈍くなり、目に力がなくなっていく、、、
気がつけば空を旋回していたハーピー達はいなくなっていて、戦っていたのは私とハーピークイーンだけだった。




